好きなガンダム マスターガンダム(と、サイコガンダム)

 
好きなMS クィン・マンサ


 クィン・マンサを心より愛するオールドタイプのページ。

 
クィン・マンサは、ビグザム、ジオング、GP02、サイコガンダム、サイコガンダムMk.IIと続いた、豪快・重厚にして局地戦用重武装兵器の伝統と、エルメス、ノイエ・ジール、キュベレイの流麗にして華麗なデザインと機動性・自在範囲(オールレンジ)攻撃性を併せ持つ、最強にして最高のモビルスーツであり、まさに究極の逸品の名に恥じぬ仕上がりとなっている。

 また、その孤高の境地と、実力をだせずに散った悲劇的な最期、そして巨体と超武装は戦艦大和・武蔵を連想させるし、同じく重武装にしてその呆れるほどの突進力と、国家存亡の危機を一発逆転回避すべく極秘裏に開発されたという境遇が、日本海軍最後にして最強の機体、震電をも連想させる。

 昆虫でいえば、その巨体と無敵性、そしてどこかユーモラスな雰囲気が、王者カブトムシを彷彿とさせよう。それほどのMSに魅力を感じないとすれば、それはもう、感じないほうが、どうかしているとすらいえるだろう。

 とにかく、そのデカさ。フォルムの美しさ、力強さ。大口径メガ粒子砲。ファンネルの数々。メガ粒子偏向器。全MS中最強の出力を誇る超ビームサーベルと、それを操る敏捷性。宇宙を駆ける巨大推進システム。

 それだけならば、同系統の機体としてゲーマルクが存在するが、ゲーマルクの、滑稽なまでの無骨さ(それがまたイイというのも分かるが)に比べ、その武装に似合わぬ、あまりに洗練されたデザインが、もう工芸品ともいえる境地に達しており、超一級の城郭を観る思いだ。

 全長でいえば、初代ガンダムの倍以上。40メートルに達する。かつて香港に、まるでゴジラさながらにサイコガンダムが出現したおり、アムロのこのひと言は忘れられない。

 「……あんなものが歩くのか!!」

 そういった、巨大なものに対する畏怖や恐怖、驚愕さ、そして愛着といった感情は、我々が怪獣や恐竜を愛する感情とまったく同じなのではないか。ビグザムといい、クィン・マンサの見上げるような巨体が、ずうんと小惑星帯の蔭より出現したとき、敵パイロットにとっては、まさに平成ガメラか初代ゴジラか。成す術なく恐怖に震える他はない。が、それを後方より見守る味方にしてみれば、諸悪を滅ぼす、村人の前の大魔神に等しい。まあ色はちょっとアレかもしれないが……あの色以外が想像つかない。
                                                  
 MSという機械は、戦争が進み、目的が多様化するにつれ、何用、何用と細分化していった。元は汎用兵器であったため、汎用に始まり、支援用、陸戦用、砂漠用、狙撃用、砲撃用、水陸両用、強襲用、局地戦用、迎撃用、そして宇宙用。もちろん、それらを兼ねる場合もある。

 大質量と大推力、大火力は、広大無辺な宇宙においてこそ、真価を発揮する。逆に言えば、大質量・大推力は、大気圏内では使用が大幅に制限されてしまう。大火力・大推力ゆえの巨体が、重力下では自重に負けてしまう。

 その常識をうち破ったのが「ニュータイプ専用」でもある、サイコガンダムだ。サイコガンダムは通常戦艦に装備されている「ミノフスキークラフト推進システム」なるものを、MSとしては(おそらく)初めて公式に搭載した。そのせいか、サイコガンダムは扱いはMAであるという。

 「ミノフスキークラフト」は、どういう原理かは知らないが、ミノフスキー粒子を利用して(?)大質量の物体を大気圏内に「浮かす」ことができる装置である。ホワイトベースみたいな宇宙戦艦が、ゆっくりと地上スレスレに大気圏内を飛行できるのも、そのクラフトシステムのおかげというわけ。

 さらにサイコガンダムは変形能力により、モビルフォートレス(MF)形態にて、安定した大気圏内飛行を可能にした。どうもサイコガンダム系は、火力に似合わず、推進力という点で他MSに比べ大幅に落ちている。背中のスラスターは体格に比べてどう考えても貧弱だし、足裏にブースターはあったっけ?

 そうなると、質量は変わらずとも、物質の形態として、よけいな手脚がひっこんだMF形態は、宇宙空間やクラフトシステムによる浮遊状態では、かなり安定している(バランスをとりやすい)と思われる。あの奇妙なスタイルで人気の変形MSハンブラビの、脚を反転させるだけの変形はなんのためかというと、特に真空中においての、形態変化によるバランスの向上と速力のアップなのだという。

 サンコガンダムはMF形態では、文字通り移動要塞のごとく活躍。対MS戦では、変形し、巨大MSとして戦う。見事な使い分けといえる。

 機体の大部分を占める巨大な大気圏内推進システムのついているバイアランをみても分かる通り、MSが自力で空を飛ぶのは至難である。バウンド・ドックとて、MA形態で、あんなものが空を飛ぶ道理が無く、クラフトシステム搭載の可能性は大いにある。変形円盤MSアッシマーやZZガンダムも搭載を否定できない。逆に、Zガンダムが変形したウェイブライダーや、器用に空を飛んでいたMA形態のギャプランなど、半分はロケットのようなモノだろう。浮力ではなく、勢いで飛んでる。一種のミサイル飛行といえる。

 その意味で、Gフォートレス形態のZZにおいて、シールドと翼(よく)を兼ねたワケの分からんシロモノと、大バックパックに申し訳なさそうについているお飾りみたいな尾翼で、あの巨体を支える浮力が得られるとはとうてい考えられないし、かといって質量的にも変形機構的にもロケット飛行は無理がある。そもそも物理的に言えば上半身のみのコアトップは(宇宙空間ならまだしも。)バランスの面からいって飛行機になるはずが無く、下半身のコアベースだって、巨大で複雑なZZの脚部や、やたらと大きいバックパックを有しているため、かなり重そうで、はっきり言って普通には飛べそうもない。だいたい、それ以前に手首や膝関節に変形機構付の推進ユニットがあるが……マジで?(^^;A

 という事はつまり、最低でもおそらくあの超バックパック内に、クラフトシステム搭載と考えて良い。コアファイターはむしろ、V-TOLL系の飛行機のようだ。

 従って、キュベレイとサイコガンダムMk.II を参考に設計されたクィン・マンサに(推測するに、あの大バインダー内に、メガ粒子偏向器の他に。)ミノフスキークラフトが搭載されていたとしても不思議ではなく、そうなれば宇宙用とはいえ、サイコの数倍はあろうかと思われる大推力を大気圏内でも自在に活かし、活躍したであろう。

 またクィン・マンサの巨大な脚は飾りではない。アクシズ内でドシドシと歩いていたし、設計的にも、地上において白兵戦等に充分に耐えられよう。もっとも、シッポ(テールバインダー)と大ファンネル・コンテナは、邪魔そうだが。

 さて、クイン・マンサの主装備は、なんといっても、胸部二門の大口径メガ粒子砲だろう。メガ粒子砲は、通常のビーム兵器とは異なる。ここらへんが、昔は、区別がつかなかったのだが、いまは設定もしっかりしていて、分かる。

 ビーム兵器の代表は、ビームライフルだろう。「ビーム」つまり「光線」……それも、敵メカを破壊するほどの「熱光線」となる。

 ちなみにレーザーとビームの違いは、意味が違う。ビームとは光線そのもののことだが、レーザーは基本的に同一の波長・位相の可視光線を発する「装置」のこと。レーザービームとは、レーザーから発せられた光線(ビーム)のことで、ビームライフルも、レーザーの一種ということになろうか。

 ではメガ粒子砲とはなんぞや。「粒子」という言葉に注目する。重金属のプラズマ粒子を圧縮・加速して発射する兵器ということらしい。つまり、ビームのような純粋なエネルギーの塊ではなく、大量の熱エネルギー・運動エネルギーを伴ったプラズマ化した「物質」を打ち出しているのだ。

 (本当はメガ粒子とはミノフスキー粒子の一形態であるらしいが。まあこれもガンダムワールド読み物設定の一つということで、ご了承ねがいたい。富野小説を読むに、重粒子である事に変わりはなさそうなので………。)

 そのメガ粒子砲、当初は戦艦の主砲として開発・装備された。それをまずMAが取り入れ、ついには、大型のMSに装備されるまでに到った。

 たしか、MSに最初に装備された記念すべき機体は、初の水陸両用MS、ゴックであると記憶する。腹に三門、メガ粒子砲があった。ゾックやズゴックにせよ水陸両用MSにメガ粒子砲装備が多いのが興味ぶかい。水中で有利なのだろうか。たしか水中でレーザーは使えないというハナシがあったかも……。

 一年戦争後は、連邦軍が多くの可変MSに採用し、ネオ・ジオンも、重MSへ大量に装備させている。が、しかし、確かに、メガ粒子砲は強力だが、ビームに比べて射程も短く、命中率も低そうだ。

 ところが、その弱点を逆に長所としてしまったのが、サイコガンダムの「拡散メガ粒子砲」だろう。拡散と名がつくと、我々はすぐに宇宙戦艦ヤマトに登場した、戦艦アンドロメダの拡散波動砲を思い浮かべよう。しかし、あの拡散波動砲はあんまり拡散してなかったけど。

 拡散させるとは、ようするにアッチャコッチャにばらまくのであり、サイコガンダムの腹部三門拡散メガ粒子砲からは四方八方にメガ粒子がとびちって、群がる敵MSを投網のごとく一網打尽とした。

 そういや、指にもメガ粒子砲があったな、あやつは。グフよりジオングへと続くジオンメカの系譜を正しく引いている証拠である。が、指に砲をいれる趣旨がよく分からない。まず当たらなさそうだし、モノ持てないだろうに。(もってたけど。)

 話は戻って、クィン・マンサであるが、あの胸部の大型メガ粒子砲は、たしか拡散と収束と、二種類の砲を撃ち分けることができたはず。収束砲の時は、臼砲のような扱いで、良いと思う。

 メガ粒子砲は手首にも装備されていた。さらに、ファンネルコンテナにも背後用にそれらしきものが2門ある。数から云えば、ゲーマルクやサイコガンダムMk.IIの比ではない。しかしクィン・マンサのサイコミュシステムは、それらが独立して敵をピンポイントに狙えるといから、かなり効率がよいと思われる。逆に云うと、ゲーマルクやサイコガンダムMk.IIのそれは、数はあるが、サイコミュとはいえ、砲が独立して動くものではないようだ。

 懐かしのモビルスーツ大辞典によると、武装がメガ粒子砲×7と設定されており、残りの一門はいったいどこだろう。独立頭部コクピットシステムという、ジオングよりサイコガンダムへと続く伝統をこれも受け継いでいると考えるなら、額部に一門、小型のメガ粒子砲があってもおかしくない。

 そして、グレートソードのごとき超ビームサーベルが、バインダーの内側に、それぞれ一振(ふり)づつ装備されている。なにせ、出力1.8MW(メガワット)。通常、0.7MW前後が標準型であり、ZZガンダムのあの太巻きみたいなビームサーベルで1.1MW、劇中には登場していないがサイコガンダムMk.IIの、腕部巨大ビームサーベルが1.7MWであるというから、どれだけバケモノじみたビーム兵器であるか、想像いただけよう。その収束されたビーム束は普通のMSの全長並にあり、あんなものをくらったら、まさに、一刀両断にされてしまう。

 さらに、ファンネル。

 数は怒濤の30基。

 キュベレイが14基のはずだから、およそ倍。(これは、3倍という説もある。となると、キュベレイが10基か、クイン・マンサが45基か。)

 多けりゃ良いというものでもなかろうが、予備として使うとしても、かなり有効な数だろう。

 ファンネルとは、英語で「じょうご」のことであり、単に形が似ているという理由で、そう名付けられたと聞く。エルメスに搭載されていた「ビット」は、核融合炉搭載型の巨大な代物であったが、基本的な性能はまったく同じ。

 しかし、後にサザビーやサイコ・ドーガに搭載されていたモノはどうみても円筒形なのに「ビット」ではなく「ファンネル」だった。ν ガンダムのフィン・ファンネルにいたっては、敵が放熱板と勘違いしたほど、特異な形をしている。

 ちなみにフィン・ファンネルはファンネル史上初のメガ粒子兵器でもある。

 ところで、そのファンネルであるが、どのような兵器なのか、私はいまひとつピンとこない。というのも、あれはパイロットが動かしているのかそれともファンネルが勝手に動いているのか

 逆襲のシャアで、アムロの思考に新型のサイコミュ・システムが過敏に反応し、ファンネルが勝手に動きだしているところをみると、どうやら、念じるだけで自動的に動く兵器とみてよいようだが。

 だとしたら、便利な代物手ある。全方位……いや、全範囲に攻防自在。

 自らは障害物の影に隠れ、敵を背後より攻撃したりもできるし、なにより、あの小型で高速移動するファンネルをとらえるのは、並の人間では不可能。まさに「ニュータイプ」でしか対応はできまい。

 と、ここでまた疑問がある。

 あのファンネル、小さな機体に、推進用の高性能ロケットエンジンと、高出力のビーム砲を同時に備えている。が、それはよいのだが、エネルギーが持つのだろうか。あれだけの移動力と攻撃力を保持させる燃料が、あんな小さな機体に入っているとは思えない。小さな、といっても、全長が数メートルはありそうだし、エネルギーカップなる電池みたいなものを装備しているという話だが、それにしても、けっこう無茶な話だ。

 推測するに、回収するたびに、ファンネル・コンテナで充電もしくは燃料補給をしているのだろう。公式設定はどうか知らないが、ゲームや模型等の設定でもそうなっている。使い捨てというのも、なんだか非効率的な話だし。ファンネル自体やMSの機体に比べ、キュベレイやクィン・マンサのコンテナがすごい大きいのは、エネルギー補充機としての役割も持っていたからだろう。逆に、サザビーなどはファンネル自体が大型で、エネルギーも多く持つから、コンテナで補充する必要も少なく、小さいのではないか。

 補充が必要となると、あまり遠くにはファンネルは飛ばせないことになる。もっとも、サイコミュの思考波も、あまり射程距離が長いようにみえないけども。

 つまりあれは近接・中距離攻撃用兵器なのだろう。そして回収も、想像するよりずっと頻繁に行わなくてはならないだろう。意外と手のかかる武器といえる。

 クィン・マンサでは、30基のファンネルを、一気に使って敵を攪乱しても可だし、15基づつ、もしくは10基、もしくは5基づつと、波状攻撃を断続的にしかけることも可能だろう。エネルギー補充という事を考えると、それはかなり有効な戦法である。使い方にもよるが、6基やそこらの大型ファンネルを集中して使うか、標準型のファンネルを大量・連続して投入するか。それはファンネルが副装備なのか、主武装なのかにもよるだろう。どちらにせよ、より強力なサイコミュを必要とするのはおそらく後者だ。

 ファンネルが勝手に動いているとはいえ、動くよう指揮するのはパイロットであるし、出しながら通常戦闘を同時にこなすのだ。しかも、その火器管制や機体制御もニュータイプ専用MSはサイコミュを使用している。

 ファンネルの数が増えれば、それだけ負担も大きい。プルの波動を受け、混乱したプルツーがクィン・マンサの強大なサイコミュシステムに押しつぶされてしまったのも、無理もない話といえる。

 初代ガンダムの18メートルにはじまり、サザビーやν ガンダムの20数メートルで頂点を迎え、以降、MSは小さくなってゆき、∀に到るまで15メートルを基本とした。これはつまり、同じジェネレーター出力ならば、質量的にも、この数メートルの差で、大きく端末部にかかるパワーがちがってくるのだ。ようするに四肢にかかる力や推進力に、数メートル分の質量差が如実に現れ、同じ出力ならば小さい方がより有利なのである。そして、余剰エネルギーを、ビーム兵器等へ回すことができる。

 と、なると、すべからく同時代のMS兵器は同サイズなのかというと、そうではない。必ず、その時代その時代に「巨大兵器」が登場している。初代にはビグザム、そして未完成ながらジオング。Z・ZZにはサイコ、サイコMk.II、我らがクィン・マンサ。そして数々のMAたち。ジャムル・フィンも、ホントはデカMAの予定だった。逆襲のシャアには、あまり活躍しなかったし、イマイチ設計思想も不明ながら、αアジールなる、史上最大MAが登場している。F91には特殊兵器ラフレシアが。Vガンは、ちょっとおちついたのかな。あのタイヤ戦艦がある意味巨大メカと言えなくもないけど。デビル・ガンダムもその一種だろう。Wも特に無いね。そして∀にはウォドムなる、イデオンワールドを彷彿とさせるステキなメカが地球の大重力下でドカドカと走っていた。

 特にウォドムの走行シーンはショックだった〜。どのくらいかというと、カプールの逃走シーンよりもショックで、はじめてヒゲをみた次にショックだったのである。(どれほどすごいショックだったか、お分かりになられるだろう。)

 何がすごいって、アムロではないが、「あんなものが走るのくわ〜!!」 であった。

 しかも速ッッ!!

 トリ脚は伊達ではないということか?

 サイコガンダム系の脚部は変形機構が組み込まれているので、歩くのがやっとだろうが(それでもスゴイが。)クィン・マンサは、ウォドムほどでは無いにしても、あれぐらいの機動性とガンジョーさはあると思う。(ビグザムがあんなふうにガッチョンガッチョン走ったら、さぞや楽しかったにちがいない。何せビグザムはヒト脚だから。)
                    
 巨大兵器の利点というのは、何なのだろう。コスト面では量産機にかなうはずもない。論外だ。後の量産化を見込んだ、ガンダム系のようなハイコストの試作機でもない。

 やはり(ウォドムは少量ながら量産されていたが。)基本的に量産のきかない、単発兵器として、その有無をいわせぬ圧倒的な大出力で有象無象の敵を圧倒、形勢を一気に逆転する、つまり、よくも悪くも「局地戦用」以外には考えられない。そして、そのような局地戦用の大兵器は、いつの時代も必ず需要がある、ということだ。(ノルマンディーの際、遥か彼方より連合軍を足止めしたナチス・ドイツの列車砲をみよ。ただし、大和・武蔵を沈めた米軍機の猛攻など、歴史の事例が証明しているように、単発大兵器は悲しいかな数にはかなわない。)

 クィン・マンサは、その魅力と高名の割には、マイナーMSの地位に甘んじている。ネットをうろついてもクィン・マンサのCGはハッキリ言って無いし、個人サイトで、ガンダム全MSデータベースとか、偉そうにうたっていても、クィン・マンサの扱いは見ていて涙がちょちょぎれる。ガンダムやザク、ジムどものゴミみたいな子細なデータの隅で、名前だけというのすらある始末だ。あの独特の流線を造るのが難しいからだろうが、雑誌のモデル選手権でも、クィン・マンサは滅多にお目にかからない。

 むかーし、1/220サイズにて、2万円強のガレージキットがあって、高校生の私は喜んで買ったのだが、プラモもほとんど素組の私にガレキを作るのは無理だった。最近、原型の作成技術も向上し、同じモデルがフル稼働で再登場していたが、やはり作るのは無理そうで、買ってない。

 やはりここはプラモでしょう。

 SDも良いが、MG……いや、HGシリーズでも良いから、1/220キットを強く、強く望む。いまの技術では製品化できるはず。

 やっと出ても1/400である。



 最後に、私はここに、

 クイン・マンサを愛する会(QAK)

 の立ち上げを宣言する。

 クイン・マンサを心より愛する者は、みな、各々勝手に会員を名乗り、クイン・マンサの地位向上と同志会員の確保に、努めてもらいたい。

 期待している!
 




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