い   ふく べ     あきら
 伊福部 昭1914−2006)


 2006年2月、惜しまれつつ、ついにお亡くなりになられた伊福部先生。

 北海道出身で、同地出身・在住の私には特になじみ深い。

 またゴジラを含めた一連の映画音楽で、映画ファンにもおなじみの名前と推察する。

 作風も一貫して大陸的というより、まさにファンのみなさんの指摘する通り、シベリア・北海道的。広大な大地と、豊かな森林風景、そこに生きる人々の生の音が聴こえてくる。強烈的リズムと、ひなびた抒情。強い郷愁。そして哀愁。メランコリー。そのメロディーはあくまでもの悲しく、心の底の底までしみ入ってくる。

 まさに、魂の音。

 それを音魂(おとだま)という。
 
 伊福部の音楽は音魂の魂振(たまふり)にも等しいパワーをもって、我々へ迫ってくる。

 伊福部家は神代の時代から続く、古代因幡の豪族で神官の家系だったが、明治になって、伊福部の父利三がその古い因習を嫌い、曲折のうえ北海道に移住してしまった。釧路で伊福部は産まれた。従って、伊福部の魂と血脈は因幡の、精神の生成は北海道の風土と密接に関係している。
 
 すなわち、因幡も蝦夷も、大和に比ぶれば僻地であり、敵地であり、その風土に育つ精神というものは反骨のそれに他ならない。

 伊福部の音楽はいつも反骨に彩られている。

 ※音楽之友社「伊福部昭の宇宙 民族意識とオスティナート」において片山素秀(当時)氏も同様に指摘していて、非常に嬉しく感じた。
 
 形式主義の時代には、野蛮だとか洗練されていないとか、民族的発露精神が自虐だとか、形式がなってないとか、ようするにハチャメチャだということで異端児扱い。戦後は逆に12音が流行って戦前の遺物扱い。

 その中で、伊福部の自己の音楽に対する信念というものはまさに執念といってもいい。
 
 その創造者としての姿勢に私は畏敬の念を感じえないし、同じくけっこう反骨的な私は、心の底からシンパシイを感じるわけなのだ。

 伊福部の音楽というものは、音楽するのに不必要なくだらないイデオロギーが崩壊した80年代ごろから、バブルの消滅を経て、グローバルな世界視点の確立成ったこの21世紀になってやっと、まさにやっと、伊福部の音楽は完全なる普遍性をもって、我々日本人、ひいてはアジア人、さらには欧米の人々までも魅了してゆくことになるだろう。 (云いすぎか?)


 さて、はじめて聴いたのは、何だっただろう。そう古くはない。……思い出せないな。何枚か一気にまとめ買いした記憶もある。

 それに、何で伊福部を聴こうと思ったのかも思い出せない。もはや、そんな事はどうでもよいぐらいに、魂魄の髄、遺伝情報の基礎部分まで、伊福部の音楽に浸ってしまった。
 
 リズムがいいんだ、リズムが。このリズム観は先生の天才としか思えない。ストラヴィンスキーの春の祭典を聴いて、 「なんだ、こんなのが音楽か。こんなのなら、オレにも書けるぞ」 と思って作曲をはじめたというから、スゲーではありませんか。

 その伊福部が、自身の音楽を語る際に、司馬遷の、 「大楽必易」(たいがくひつい) なる文句を好んで用いている。

 これはようするに優れた音楽は必ず分かり易いというような意味であり、伊福部昭なる音楽家の究極にして生涯の目標となっている。

 そして伊福部の音楽に魅了された者はみな、この言葉を身にしみて理解する。

 それを文章に置き換えると、「よい文は必ず分かり易い」 とでもなるのだろうか。

 何をもって 「分かりやすい」 とするかはまた別の問題だが、不肖、私めも、その事を常に肝に命じ、目標としたいと思っている。

 さて、武満などと比べ、作品数は(映画音楽や劇音楽等をのぞき)それほど多いわけではなく、CDも集めやすい。それでも、大きなクラシックCD屋の邦人コーナーには、武満と並んで一角を形成している。武満の多作ぶりにくらぶれば、作品数の割にそのリリース枚数は瞠目に値するものがある。

 現在、何らかの形で録音のある、コンサート用のオケ作品を中心に代表作を紹介したい。


 「日本狂詩曲」 

 日本や中国の若手作曲家を対象にしたチェレプニン賞の第1等を受賞して、音楽家となるキッカケとなった、記念すべき音楽。これを伊福部は、北大卒業後の林務官時代、厚岸の山奥で一人で書きあげた。当初は、3楽章制だったが、賞の応募規定に合わせて第1楽章の「ジョンカラ」という緩徐楽章(と思われる)をカットした。東京では、無名でしかも音楽学校も出ていない素人が受賞したと、けっこうな騒ぎとなったらしい。

 10代から書き始めた、21歳の作曲ですよ!! 

 曲は、現行版の第1楽章が「夜曲」で、ヴィオラの、もの悲しくもリズムのよいメロディーが印象的。音楽の強弱も楽しく、かのシベリウスが、ラジオで聴いてこれを褒めたとか。

 2楽章の「祭」はティンパニを含め、9人もの打楽器奏者(当時としては破格、つまり異常)がひたすら打音を鳴らしまくる。はっきり言ってうるさい。あまりの打音に、メロディーが時に埋没する。審査員の1人だったルーセルが、その点が残念であると評したと、来日したチェレプニンが伊福部に伝えた。が、実は逆で、本来的に打楽器が主で、他の旋律やハーモニーは打楽器とそのリズムを引き立てる脇役にすぎないという。

 すばらしい!!

 器楽による表現形態において、20世紀は打楽器の世紀と言われている。ストラヴィンスキーなどに影響された伊福部の、後に世界的傾向となる打楽器アンサンブルの時代をも予見した、まこと画期的な発想ではないか。
 
 ちなみに審査員にはチェレプニンの他、作曲家だけでも前記のルーセル、それにオネゲル、イベールと、当時のフランス楽壇を代表する錚々たるメンバーがそろっており、それらに認められたのだからまた凄い。また当初、加えてラヴェルが審査する予定だったが、病気(交通事故による脳障害)で叶わなかった。伊福部はラヴェルの名が魅力的で、彼に曲を見てもらえるなら……と、応募したという。
 
 旋律、発想、オーケストレーション。躍動感、雄渾、悲歌、孤独、すべてがすばらしい。
  
 ファリャ、サティ、ストラヴィンスキー、ラヴェルに惹かれ、ルーセル、オネゲル、イベールらに認められた伊福部の音楽は、誰も云わないから私が云うけれども、

 とってもフランス流です!

 それ以外では、プロコフィエフ、バルトーク、ストラヴィンスキーの流儀でもあるのは、云うまでもない。

 誤解を恐れず云うなれば、単純な民俗楽派というよりは、近代印象派、であると云ってもよろしいのです。たぶん。


 同じくフランス的エスプリにあふれた、室内楽的(1管編成)な大傑作「土俗的三連画」を経て、初期の傑作「ピアノと管絃楽のための協奏風交響曲」へ。

 これは伊福部が、

 「そろそろ(交響曲みたいな)大きな曲を書きたいな」 と思ったのだが、師匠のチェレプニンが、暗に、「技術的にも、まだ早いんでないかい?」 と云ったので、じゃあ……、 「独奏楽器を入れた協奏風の交響曲にして、本格的なシンフォニーから一歩引こう」 という作曲の具合。

 初演は賛否両論。その後、総譜が戦争で焼けてしまって、伊福部自身も完璧に失われてしまったと思っていたため、作品の断片をその後の諸作品にちりばめた。が、20世紀も末になり、パート譜がNHKの倉庫から発見され、それから総譜が復活。録音が実現した。なんと運命的な。
 
 昭和16年に、これだけ刺激的な作品が日本で書かれていたという事実に、まず驚き、かつ喜びたい。伊福部初期作品の最高品。1楽章はヴィバーチェ・メカニコ。機械のようなヴィバーチェ。当時、台頭してきた科学文明への憧憬。2楽章はレント・コン・マリンコニア。メランコリックなレント。早くも、静的な伊福部節の真骨頂にして真髄が聴ける。3楽章はアレグロ・バルバロ。野蛮なアレグロ。ピアノがガン、ガン、ガン!

 初期のプロコフィエフ、モロソフ、オネゲル、ヴァレーズ等のモダンな作風を意識した、かなりの出来ばえを示したモダニズム音楽で、これは長く聴き継がれなくてはならぬ。伊福部というと民族主義というシールがベタベタに張られているが、民族主義的モダン音楽などという、えらい「モダンな」音楽など、世界を見回してもそうは無いのではないか。

 ちなみにアレグロとかレントとかは、本来的には、音楽の速度を表すイタリア語だが、現代では音楽内容そのものも示している。


 「兵士の序楽」なる音楽がある。戦争中、伊福部の音楽が陸軍の目にとまり、委嘱を受けた。10分ほどの行進調の序曲であるが、演奏指定や標題に当時禁止されていたフランス語なんかを使ったりして、ささやかな軍への抵抗を示している。曲調もどこかほの暗い哀愁に満ち、勇ましいという印象は受けない。これなら早坂文雄の「序曲・ニ調」の方がよっぽど軍楽調だったりする。

 こんな音楽が軍のお気に入りになったとはとうてい考えられず、作曲者自身も、演奏された記憶すら無いという。

 戦争の確かな痕跡が、こんな所にもしっかりと残っているのを、ちゃんと噛みしめなければならない。

 同時期の音楽では、同じく軍(ただしこちらは海軍)から委嘱をかけた吹奏楽曲「古典風軍樂 吉志舞」(きしまい)がある。5分ほどの曲だが、古墳時代の軍楽という設定で、ここに現れる旋律は後に怪獣総進撃に出てくるもの。

 さらに同じ年、フィリピンとビルマが日本帝国占領下から独立したとき(ただし政権は傀儡であった)伊福部にはフィリピン独立のための祝典音楽が委嘱された。そのとき書かれたのが 「フィリピン国民に贈る管絃楽序曲」 だった。この音楽も消失されたと思われていたが、2002年に楽譜がみつかり、録音された。このとき改題され、「フィリピンに贈る祝典序曲」となった。

 2台のピアノが加わり協奏曲風でもあるが、音楽としては協奏風交響曲や日本狂詩曲などにずいぶんと近い。本人は、照明統制下の暗い中で書いたので、音楽も祝典というには暗いと云っている。たしかに……。

 笑えるのは、旧内務省情報局が、フィリピンはアメリカ統治だったから、けっこう西洋音楽も進んでいて、うまいオーケストラもあるようだ、という情報を信じて3管編成で書いたら、現地では人数すらそろわなかったという……。そんな情報局だから戦争に負けたんだ、とは、名言也。


 「交響譚詩」は、戦後に、作曲者のお兄さんが軍需物質の研究が元で亡くなって、その追悼もあって書かれた音楽。また、悲惨な戦禍を体験し、科学文明というものに悲観したため「ピアノとオケの協奏風交響曲」にみられたメカニックな音楽描写は、もう無い。

 さらに伊福部自身も、軍の木材研究に従事していた時に浴びた大量の放射線が元で臥せっていた。

 従って、ソナタ形式によるこの快活でメランコリックな第1楽章は、作曲者に言わせれば、「どうも元気がない音楽」 だそうな。よく分からないが、たしかに活気はないかもしれない。

 しかし通常の進行よりわざと1拍ずらした変拍子が効果的だし、打楽器も珍しくティンパニしかなく、それが特殊奏法も含めて非常に面白い。またハープも聴き逃せない。ソナタ形式も伊福部式というべき独特のもので、対位法的な書法(明確な対位法ではない)が見られるのも珍しい。

 また2楽章に「日本狂詩曲」で割愛された幻の1楽章「ジョンカラ」の素材が使われているという。

 弟子で作曲家の黛敏郎は、この1楽章の第1主題をきくたびに、あまりのすばらしさに泪が流れたという。こんな音楽を死ぬまでにただの1ページで良いから書いてみたい……そう、伊福部作品集のCDへかつてのLPからの転載をされた1年後に、師より先に没してしまった。

 譚詩はやはり譚詩であった。


 「シンフォニア・タプカーラ」

 タプカーラ交響曲とも。現行は改訂版である。3楽章仕立てで、その意味で単純にフランス風か。フランスチックというとドビュッシーに傾倒した武満がそうだというイメージが強いのだが、上記の通り、伊福部も実はかなりフランス的な感性をもっていると私は思う。

 アイヌの伝統的な舞踊音楽を元にしているという。前記の協奏風交響曲の素材が、いたるところに散りばめられているが、メカニックな雰囲気は無いし、なによりもっと素朴で、時にもっと荒々しい。

 とにかくこの曲は、何か、こう、心の奥底にひそむ自然界への畏怖というか、憧れ、さらにそこで生きる人々の喜びといった感情を素直に反映している。初めて聞く時はうるさいといった印象もあり、また旋律が分かりやすい上にオスティナートということで繰り返されるので、パッと聴いため、飽きもきやすい。しかし、いくら飽きようが、うるさかろうが、必ずまた聴きたくなる呪縛力を持っている。その呪縛はすなわち伊福部の呪縛力そのものであり、この曲に魅入られた者は、伊福部の全てに魅入られたといって良い。

 静動緩急自在のランドスケープ。いたたまれないほどの郷愁。民族の、血液の、精神の発露。

 この旋律美。リズム!

 伊福部を聴いてて良かった。


 伊福部のコンチェルトは、ヴァイオリンが2曲、ピアノが2曲、マリンバが1曲、箏が1曲、ある。

 中でもピアノとマリンバが面白い。

 ピアノは、前記の、ピアノ協奏曲でもいいし交響曲第0番としてもいい協奏風交響曲の他に「ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ」というのがある。日本語の韻をふんだ5拍子と7拍子の論理的な幾何学的交錯と骨太な土俗旋律が織りなす妙たるや、筆舌に尽くしがたい。伊福部音楽の中でも最高傑作の部類に属する曲だと思う。

 マリンバ協奏曲「オーケストラとマリムバのためのラウダ・コチェルタータ」はオケ版となんと吹奏楽版があり、両方ともCDになっている。ボロンボロンというマリンバの深い音色に、伊福部の音楽が意外とよく合っている。また吹奏楽作品においても、いかに編曲物とはいえ、これほどの大協奏曲はそうはない。弟子の和田薫の強力による編曲がうまいのか、響きも、吹奏楽にありがちな単調なものはみられず、作品の底力を感じさせてくれる。

 またヴァイオリン協奏曲の1番「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」の方には、後にゴジラのテーマに共用される例のドシラの主題による 「ジャジャジャン・ジャジャジャン・ジャジャジャジャ・ジャジャジャジャジャン……」 があり、コンチェルトが先なのだが、逆にいまではゴジラ協奏曲みたいになって、作曲者は不満だそうな。さらに、知ってる人は知ってるが、ラヴェルのピアノ協奏曲にも、このゴジラのテーマ(に、本当にすごくよく似た音形)が出てくるのだ!! もしかしたらラヴェルの大ファンだった伊福部のコラージュなのかも?
 
 残りは、「ヴァイオリン協奏曲第2番」「二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ」で、それぞれに良さがあるが、かなりシブイ作風なので、通好みか。          


 バレエ音楽より再編成して造られた「交響頌偈・釈迦」も、3管編成に合唱入り、40分の大曲で、実演では特に聴き応えあり。この呪術力は弟子の黛にも通じる。

 同じくバレエ音楽でCDになっているものに、「サロメ」「日本の太鼓 ジャコモコ・ジャンコ」(どちらも演奏会用編曲版)がある。サロメはやはりリヒャルト・シュトラウスのイメージが強く、七つのヴェールの踊りなどいまひとつピンとこない部分もあるが、聴き込むほどに味がある。だいたいこの「サロメ」はアジア(中近東)が舞台の物語ではないか。七つの踊りは本当に七種類の踊りという解釈で、異なる性格の七つの舞踊が登場している点で、シュトラウスと異なっている。ちなみに晩年の新作でサロメの二十五弦箏のための編曲があるが、この7つのヴェールの踊りなどがオーケストラより雰囲気が良いのが面白い現象だと思う。

 「日本の太鼓」はリズム的に面白い音楽だと思う。特に後半、東北に伝わる「ジャコモコ・ジャンコ」という変拍子の踊りを再現する箇所は、打楽器好きにはたまらない。

 後はバレー用の原典版のオケ譜が見つかって2013年に再演された「プロメテの火」の一刻も早い発売を強く望む。

 また「北海道讃歌」なる、北海道の宝物のような曲が残されているのだから、それもなんとかしてほしい。試されてるんだろ、北の大地!!

 (満州国委嘱の 音詩「寒帯林」 もたのみます! →控え譜でライヴ録音実現!)


 そして忘れてはならない、日本が誇る怪獣映画群の音楽よりメドレー形式で編曲された、「SF交響ファンタジー1番〜3番」。ゴジラあり、キングギドラあり、モスラあり、サンダあり、ガイラあり、轟天号あり、キングコングあり、怪獣総進撃あり、怪獣大戦争あり。その手の特撮ファンには、こたえられない仕上がりとなっている。

 演奏はかのゴジラのテーマがでてくるからか、第1番が圧倒的に多く、3部作そろってとなると、佐藤勝/大阪シンフォニカーのライヴも映画音楽としての雰囲気が良いが、広上淳一/日フィルがコンサート音楽としても最良。これは装いも新たに再発売されている。

 それへ関連し「怪獣大戦争」等よりのメロディーを主題とした「ロンド・イン・ブーレスケ」は、原曲が「倭太鼓と吹奏楽のためのロンド・イン・ブーレスケ」という事で吹奏楽であり、オケ曲にもなっている。この主題がまた本当に心に染みいるほどにもの悲しく、リズムは逆に和太鼓を加えてどんどんテンポアップし、変な諧謔を感じる。どんなに頑張っても新兵器を開発しても、必ず怪獣にやられてしまう自衛隊の悲哀(すなわち日本軍の悲哀)を歌っているかのようにも聴こえてしまうから不思議。

 さらに! 弟子の和田薫の編曲による吹奏楽版があるのはご存じだろうか。「バンドのための〈ゴジラ〉ファンタジー」「バンドのための〈ゴジラ〉マーチ」という。CDもある。高名なテーマをつなげてあるもので、コンサート用として書かれた。ゴジラのテーマの方は、チェロ・バスの部分をサックスが吹いたりと流石に絃楽器主体でないとなんか違和感があるが、マーチの方は、超傑作。

 元来、伊福部マーチは絃楽器にテーマをやらせるのが最大の特徴だった。その理由はこうだ。

 「……当時は未だ敗戦の傷跡が完全に心から消え去っていなかったので、戦争の謳歌と受けとられぬように、旋律は主として短調を、又音色としては絃楽器を多用しました」(作曲者談)

 つまり、普通、マーチといえば勇壮な管楽器にやらせる所をわざと絃楽器でする事により、どことなく悲哀を帯びたメランコリックなものとなって、それがファンの心をグッと掴んで放さぬ。

 それを、吹奏楽でやるとどうなるか。もう、燃え燃えの突き進みまくり。車で聞けばどこまでも行く。

 作曲者はまた、「終戦後、半世紀を過ぎたので、もう軍楽として響く事はない」 とも云っている。

 マーチとしては異例のABC形式で、つまり、3つのマーチが順番に現れる。まずシンバルの一打と共にかの「怪獣大戦争」のマーチ(本来はアレグロ)が流れる。ブーレスク風ロンドにも登場するものであり、ラッパのフレーズがなんとも特徴的で、一度きけば忘れられない。次に低音がバリバリと「サンダ対ガイラ」あるいは平成「モスラ対ゴジラ」に出てくるヤツを吹く。木管によるテーマも交錯し、演奏効果は高い。最後が平成「ゴジラ対メカゴジラ」に登場するGフォースマーチ。これは映画はダメだが音楽は最高。伊福部最新マーチの1つで、もう映画音楽より引退した伊福部の貴重な一作。

 演奏面では、ラッパが高音域でひたすらテーマを吹き続けるので、ここは、複数の人が順番にパートをダブリで吹く等、工夫するよう編曲者から指示が出ている。

 私はこのマーチが大好きだ。
 
 自分のテーマ曲といってもいい。

 本来のマーチから言うと亜流だが、古今東西のあらゆるマーチの中でも最高傑作の一つと思っている。そもそも「軍艦行進曲」とか「コバルトの空」とか、日本のマーチは傑作がそろっているが、スーザやタイケやシュランメルばかりがコンサートにのり、日本人がのると一段低く見られる。

 冗談じゃあないぞ。

 とにかく、こんな燃えるマーチは聴いた事が無いし、聴ける事を誇りに思う。

 誰かオーケストラ版をセッション録音して下さい!!


 オリジナルでほぼ最後のフルオーケストラ作品では、1992年にラムサール条約へ北海道の釧路湿原が加盟した際、釧路市より委嘱された「交響的音画・釧路湿原」がある。釧路湿原の四季を綴った映像に、書き下ろしでつけられた珠玉の音楽。伊福部音楽には、大きく動と静に、極端に別れる。タプカーラや、協奏風交響曲も、アレグロとレント・アダージョでは、180度音楽が異なるけれど、そのどちらもまぎれもなく伊福部のもの。特にこの釧路湿原作曲年のような、70歳代後半以降は静かな音楽の割合が多い。

 そして、この交響的音画は、4楽章すべて静。この曲こそ、晩年に伊福部の到達したオーケストラの最高峰なのではないかと言いたくなる。とろけるように美しくも厳しい、音楽の流れ。北海道の自然そして湿原の描写にふさわしい。特に、春の楽章への後奏曲として書かれた、釧路地方のアイヌ旋律による音楽がすばらしい。その旋律は映画「コタンの口笛」のテーマにも使われている。また、歌曲「アイヌの叙事詩による対話的牧歌」の第2曲「北の海に死ぬ鳥の歌」が、この旋律の原型である。音画では、タンチョウ鶴の舞の場面に、奏されていた。涙が出ます。騒がしい部分、火のような部分が無いからと、単なるそういう理由でこの曲を聴かないのは勿体ない。


 最初期の「ピアノ組曲」へオーケストレーションを施したのが「日本組曲」。作曲の経緯はCDのブックレート等にくわしいが、 「外国のこういった組曲は、たいてい舞曲であるので、日本ならば盆踊りかな、と思って、いろいろな踊りを綴った」 てな具合に、盆踊(ぼんおどり) 七夕(たなばた) 演伶(ながし) 佞武多(ねぶた) の4曲からなる。

 純粋音楽に昇華された純なる舞踊音楽が、この19歳の作品に、すでにある。しかも、原曲も管弦楽版も難曲で、特に1曲目の盆踊は、聴き応えが大いにある。チェレプニンは特に1楽章の「盆踊」がお気に入りで、よく弾いていたというエピソードがある。原曲は楽譜をみると意外にシンプルで、しかし聴感としてはとても分厚い響きなのが凄い。

 それへ見事にオーケストレーションしているのが日本組曲で、この編曲はまさに伊福部流の醍醐味ともいえる。実に効果的でうまい。奇をてらっているわけではなく、堂々として、すべての楽器をまずポンと宙ぶらりんにして同列に扱い、必要な部分へ管絃打を対等に当てはめていくという技法は、ここに帰結しているといっても良いと思う。


 ここまで管弦楽を中心に伊福部の音楽を述べてきたが、一貫していわゆる土俗的・大陸的なリズム、響き、雄大さ、メランコリックなメロディーが特徴的で、それが最大の魅力であり、また伊福部を好まない人が、日本的とはいえあまりに非日本的な部分も多い、と攻撃する理由でもある。

 しかし伊福部は「やろうと思えば」古代日本の抒情と雅びを如実に感じさせる事ができる。ご先祖が古代因幡の豪族であった作者(初代は天武天皇に使えた巫女という伊福吉部徳足利比売・いふきべのとこたりひめ)が因幡万葉資料館の開設に合わせて作曲した「因幡万葉の歌五首」がそれで、万葉集より大伴家持等の和歌へ曲をつけている。アルトフルートと二十五弦箏による室内楽の伴奏がついているため、ここでは挙げなかったが、実に千数百年前の息吹を現代に感じさせてくれる深い音楽で、こういう作品群を書くとき、伊福部の心は祖先の地・鳥取へ帰るという。もっとも、旋法的には、やはりフリギアっぽいものが使われているのだが(笑)

 また、音列技法による音楽を好まなかった伊福部だが、更科源蔵の詩へつけられた諸曲は詩の内容もあってか暗く、旋律も息が長く、リズムはレントで通され、けして無調とかではないのだが、響きとしてかなり「現代的」であり、まぎれもない「現代歌曲」となっている。回顧主義的な眼鏡で伊福部を見ている人がもしいたとしたら、自分で穴を掘って埋まっていただきたいとすら思う。

 音列や無調だけが現代ではないのではないだろうか。

 最晩年の歌曲「蒼鷺」に至っては、ピアノ、オーボエとコントラバスの伴奏が必要最低限の音のみで、音楽をしてのけている。これは、むつかしい仕事だと思います。すばらしい。本当にすばらしい。


 キングレコードが進めた「伊福部昭の芸術」シリーズの最新作では、伊福部唯一のアニメ作品音楽「わんぱく王子の大蛇退治」から交響組曲が編まれた。交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」である。

 映画音楽による組曲を、バレーや劇、あるいはオペラからの抜粋と比較してワンランク下だと思っている人がいれば、それはたいへん間ちがっている。プロコフィエフやショスタコーヴィチによる映画音楽からの交響組曲は、とても高い評価をうけている。同じことであり、音楽的にまずいものなら仕方がないが、まったく遜色ない。芸術的価値も高く、ここにも、いろいろな伊福部サウンドが形を変えて息づいている。2章の冒頭の音楽はブーレスク風ロンドのA主題であるし、天の岩戸シーンでの踊りはサロメに通じる。それよりなにより、ヤマタノオロチや火の神のテーマは、怪獣映画によくあるシーンだ。5章においての神秘な響きは、そのまま釧路湿原へのエコーとなっている。

 ところで伊福部昭は、いろいろな作品で共通かそれへ準じるテーマを何回も使っている。これは単なる使い回しなのだろうか?

 そういう見方もできるだろうし、わざとそうしているとも考えられる。昨今の伊福部人気まで、ずっと異端の道を歩んできた伊福部にとって、新作の依頼はいいが、どうせ一回こっきりで録音も再演もされないんなら、こんないい音楽をたった一回だけ使うのなら勿体ない、とでも思って、何度も諸作品に登場させたのかもしれない。ええいコンチクショーってなもんで。

 またもしかしたら、前にどっかで使ったけど、楽譜もないし、忘れたからまた使おう(悪意はない)という人なのかもしれない。
 
 私としては、どこの旋律がどの音楽のどの部分とつながって、これが大本で、これが派生系で……と考えながら聴くのがとても楽しい。


 さて、とにかく、日本人の作曲家に馴染みがない人で、武満は難しいという人は、迷うことなく伊福部を耳にしていただきたい。なにより分かりやすいし、馴染みぶかい。邦人入門にはぴったり。これ以後、もっといろいろ、邦人世界に進んで行ってほしい。日本人ならば、愛聴とまではゆかなくとも、一回ぐらいは日本のクラシックを聴いてほしい。好きになるかならないかは、別の問題。

 また、昔の知人に、 「日本人の作曲家は嫌いだ。民謡とか出てくるし、和太鼓とか使うの止めてほしい」 と言っていた人がいた。

 そりゃ外山雄三の「ラプソディー」だ!(笑)

 あの曲は、N響世界一周公演の時のアンコール用に作曲されたもので、わざと民謡メドレーになっている。どこでも大ウケだったそうです。ただしラプソディーとて、俗でウケねらいな響きの中に、複雑なポリリズム等の斬新さがあるのを聴き逃しているようでは、その人の云うことは何も当てにならない。

 で、私が云いたいのは、そんなことではなく、ストラヴィンスキーの3大バレー及び4作目の「結婚」なんかロシア民謡のパクリ音楽だし、バルトークやコダーイも、露骨なほどの民謡音楽。マーラーだってそうですぜ。よりによって交響曲に、オーストリアおよびボヘミア民謡よりヒントを得て作られた通俗旋律があふれかえっている。ハチャトゥリアンも民謡野郎。ホルストやヴォーン=ウィリアムズはどうするの。ブルッフのスコットランド幻想曲など、民謡協奏曲。ブラームスのハンガリー狂詩曲に、ドヴォルザークやスメタナ、ヤナーチェク……ロシア五人組……国民楽派はどいつもこいつも民謡先生。チャイコフスキーだってそうでしょう。探せば、他にもいくらでもいる。

 つまり、クラシックに民謡が使われるのは、実はぜんぜん当たり前の行為であり、邦人作曲家が嫌いという人は、たまたま日本人にとって日本の民謡が耳慣れているので、クラシックなんかに出てくると、恥ずかしくなってしまうのだな。断言するが、そんなくだらない理由ですばらしい音楽を聴かないのは、こりゃ、一生の損!

 もっとも、邦人作曲家の熱心なファンならば、あからさまな民謡クラシックなど、逆に少ないという事に、とっくに気づいている。有名どころの作曲家は、だいたいが純粋なオリジナル作品で勝負している。そしてどこが日本的かといえば、その作曲語法だったり、作曲精神だったりしている。つまり、反西洋風の単一旋律による一元的ソナタ、だとか、和声が雅楽的、だとか、禅の精神だとか、音楽の展開技法が絵巻物ふうだとか、梵鐘の音を解析して作られた和声法及び仏教精神の音楽化だとか、江戸感覚の小粋なリズム処理だとか、俳句精神の音楽化だとか、もっと発展して全アジア風のダイナミズム感覚だとか、オペラの題材が黒船や忠臣蔵や鶴の恩返しやヤマトタケルやヒロシマや金閣寺だったりとか、なんだとか、かんだとか……。

 さらに新しい世代では、もう特に日本と世界の区別はない。

 もっと邦人を聴きましょうッ!!


 関係者が語る、構想中だった作品。

 ○ピアノのための「土俗的三連画」

 ○二十五絃箏曲のための「ラプソディ・シャアンルルー」


 (ディスコグラフィーです。ディスク別になっています。ライヴ録音は曲名の後ろに L がついてます。数字は録音年代です。
       評価は★=死亡 ★★=ダメ ★★★=普通 ★★★★=スゴイ ★★★★★=超スゴイ ☆=気絶 です。
)

広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団 日本狂詩曲 ファイアバード KICC 175 ★★★★★
土俗的三連画 ★★★★★
交響譚詩 ★★★★★
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団 シンフォニア・タプカーラ ファイアバード KICC 176 ★★★★★
管弦楽のための「日本組曲」 ★★★★★
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団 舞踊音楽「サロメ」 ファイアバード KICC 177 ★★★★★
兵士の序楽 ★★★半
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 ファイアバード KICC 178 ★★★★★
SF交響ファンタジー第2番 ★★★★★
SF交響ファンタジー第3番 ★★★★★
倭太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスケ ★★★★
大友直人/日本フィルハーモニー交響楽団/舘野泉Pf ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲 ファイアバード KICC 179 ★★★★★
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団/徳永二男Vn ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 ★★★★★
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団 バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ キングレコード KICC439 ★★★★★
二十絃箏とオーケストラのための「交響的エグログ」 ★★★★★
フィリピンに贈る祝典序曲 ★★★★半
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」 キングレコード KICC440 ★★★半
交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」 ★★★★★
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団 他 フィリピンに贈る祝典序曲 L2004 キングレコード KICC469-70 ★★★★
日本狂詩曲 L2004 ★★★★半
SF交響ファンタジー第1番 L2004  ★★★★
交響頌偈「釈迦」 L2004  ★★★★★
シンフォニア・タプカーラより第3楽章 L2004 ★★★半
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 L2007 キングレコード KICC662-63 ★★★★★
「銀嶺の果て」よりオープニングタイトル/スキーシーン L2007 ★★★★★
「座頭市物語」よりオープニングタイトル L2007 ★★★★
「ビルマの竪琴」メインテーマ L2007 ★★★★★
「わんぱく王子の大蛇退治」“アメノウズメの舞” L2007 ★★★半
オーケストラのための特撮大行進曲 L2007 ★★★★★
管弦楽のための「日本組曲」 L2007 ★★★
シンフォニア・タプカーラ L2007 ★★★
野中図洋和/陸上自衛隊中央音楽隊 古典風軍楽「吉志舞」 キングレコード KICC531 ★★★★★
交響譚詩 (編曲:松本敏晃) ★★★★
シンフォニア・タプカーラ (編曲:松本敏晃) ★★★★
SF交響ファンタジー第1番 (編曲:福田滋) ★★★★
林友声/上海交響楽団 映画音楽撰集
 銀嶺の果て 静かなる決闘 ジャコ萬と鉄 原爆の子 縮図 アナタハン セロ弾きのゴーシュ スタック・タムシュペ 足摺岬 人生劇場望郷篇・三州吉良港 ゴジラ 三つの顔 ビルマの竪琴・第1部 ビルマの竪琴・総集編 真昼の暗黒 河は見ている その壁を砕け 親鸞 ちいさこべ 秦・始皇帝 わんぱく王子の大蛇退治 座頭市血笑旅 姐己 怪獣大戦争 大魔神逆襲 人間革命
キングレコード KICC296/7 ★★★★★
高関健/東京交響楽団 音詩「寒帯林」 キングレコード KICC1153 ★★★★
高関健/札幌交響楽団 日本狂詩曲 L2014
土俗的三連画 L2014 ★★★★★
高関健/札幌交響楽団/加藤知子Vn ヴァイオリン協奏曲第2番 L2014 キングレコード KICC1154 ★★★★★
タプカーラ交響曲 L2014
和田薫/東京フィルハーモニー交響楽団 日本狂詩曲(校訂版) L2014 キングレコード KICC1155 ★★★★
タプカーラ交響曲 L2014 ★★★★★
SF交響ファンタジー第1番(アンコールVer)L2014 ★★★★
井上道義/東京交響楽団/高田みどりMarimba/山根一仁Vn/野坂操壽 二十五絃箏/山田令子Pf オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ L2016 キングレコード KICC1342/3 ★★★★
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 L2016 ★★★★
二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ L2016 ★★★★
ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ L2016
山田一雄/新星日本交響楽団/安倍圭子Marimba 日本狂詩曲 L1980 フォンテック FOCD2512 ★★★★
土俗的三連画 L1986 ★★★★
オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ L1979 ★★★★★
大友直人/新星日本交響楽団 交響的音画「釧路湿原」 フォンテック FOCD9057 ★★★★
井上道義/新日本フィルハーモニー管弦楽団  シンフォニア・タプカーラ L1991 フォンテック FOCD3292 ★★★★
管弦楽のための「日本組曲」 L1991 ★★★★
芥川也寸志/新交響楽団/小林武史Vn 交響譚詩 L1977 フォンテック FOCD3245 ★★★★★
タプカーラ交響曲 L1987 ★★★★★
ヴァイオリン協奏曲第2番 L1980 ★★★★★
石井眞木/新交響楽団、合唱団OPM、他 交響頌偈「釈迦」 L1991 フォンテック FOCD3140 ★★★★★
SF交響ファンタジー第1番 L1984 ★★★★
井上道義/東京交響楽団
藤井一興Pf/野坂恵子二十絃箏 他
ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ L1983 フォンテック FOCD3143 ★★★
ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 L1983 ★★★★
二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ L1983 ★★★★
西村洋/デボラ・ミンキン 古代日本旋法による踏歌 フォンテック FOCD9088 ★★★★★
ギターのためのトッカータ ★★★★★
箜篌歌 ★★★半
バロック・リュートのためのファンタジア ★★★半
芥川也寸志/新交響楽団 シンフォニア・タプカーラ L1980(改訂版初演) フォンテック FOCD9531/32 ★★★★半
岩城宏之/東京都交響楽団/安倍圭子Marimba  日本狂詩曲 L1990 フォンテック FOCD9638/9 ★★★★★
オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ L1990 ★★★★★
舞踊曲「サロメ」 L1990 ★★★★★
  伊福部昭とアナの対談 ★★★★
森正/ABC交響楽団/小林武史Vn ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(59年稿) ★★★★
野坂恵子/小林武史Vn 他 二十絃筝曲「物云舞」 カメラータ・トウキョウ 28CM-290 ★★★★
ヴァイオリン・ソナタ ★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★
郢曲「鬢多々良」 ★★★★★
藍川由美Sop 他 ギリヤーク族の古き吟遊歌 カメラータ・トウキョウ 30CM-391/2 ★★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★★
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 ★★★★★
摩周湖(ハープ版) ★★★★
シレトコ半島の漁夫の歌 ★★★★
オホーツクの歌 ★★★★★
摩周湖(ピアノ版) ★★★★
因幡万葉の歌五首 ★★★★★
藍川由美Sop 他 ギリヤーク族の古き吟遊歌 カメラータ・トウキョウ 20CM-641/2 ★★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★★
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 ★★★★★
摩周湖(ハープ版) ★★★★
シレトコ半島の漁夫の歌 ★★★★
オホーツクの歌 ★★★★★
摩周湖(ピアノ版) ★★★★
因幡万葉の歌五首 ★★★★★
蒼鷺 ★★★★★
聖なる泉 ★★★★★
野坂恵子 二十五弦箏曲「琵琶行」 カメラータ・トウキョウ 28CM-558 ★★★★★
二十五弦箏曲「胡哦」 ★★★★★
二十五弦箏曲「箜篌歌」 ★★★★
野坂恵子/小宮瑞代 二十五絃箏甲乙奏合「交響譚詩」  カメラータ・トウキョウ 28CM-651 ★★★★
野坂恵子/小宮瑞代 二十五絃箏甲乙奏合「七ツのヴェールの踊り」  カメラータ・トウキョウ CMCD-28096 ★★★★★
二十五絃箏甲乙奏合「ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ」  ★★★★★
古代日本旋法による蹈歌 ★★★★★
藍川由美Va 蓼沼明美Pf 百武由紀Va 神農広樹Ob 竹田勉Cb 平安朝の秋に寄する三つの詩 カメラータ・トウキョウ CMBK-30006 ★★★★
ギリヤーク族の古き吟遊歌 ★★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★★
摩周湖(ピアノ版) ★★★★
蒼鷺 ★★★★★
野坂恵子/佐藤由香里 古代日本旋法による蹈歌 東芝EMI TYCY5488 ★★★★★
二十五絃箏の為のトッカータ ★★★★★
二面の二十五絃箏による日本組曲 ★★★★★
二十五絃箏曲 幻哥 ★★★★
二十絃筝曲「物云舞」 ★★★★★
小林武史Vn/梅村裕子Pf ヴァイオリン・ソナタ L1988 東芝EMI LD32-5077 ★★★★★
藍川由美Sop/山口恭範Timp アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 L1988
新星日響室内オーケストラ 土俗的三連画 L1988 ★★★★★
石井眞木/新星日本交響楽団 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」 L1991 東芝EMI TYCY5217/18 ★★★★
シンフォニア・タプカーラ L1991 ★★★★★
伊福部昭/新星日本交響楽団/弟子の太鼓 バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ L1991 ★★★★★
石井眞木/新星日本交響楽団(DVD) 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」より L1991 EMI UPBY5014 ★★★
シンフォニア・タプカーラ L1991 ★★★★★
伊福部昭/新星日本交響楽団/弟子の太鼓(DVD) バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ L1991 ★★★★★
山田和男/東京交響楽団 日本狂詩曲 東芝EMI TOCE9434 ★★★★★
交響譚詩 ★★★★★
阿部保夫 古代日本旋法による蹈歌(ギター独奏) ★★★★
田中良和/札幌交響楽団/舘野泉Pf 他 交響譚詩 L1997 放送音源 放送音源 ★★★★
ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲 L1997 ★★★★★
交響頌偈「釈迦」 L1997 ★★★★★
佐藤 勝/大阪シンフォニカー SF交響ファンタジー第1番 L1993 SUNDTRACK LISTENERS SLCS5029 ★★★★
SF交響ファンタジー第2番 L1993 ★★★★
SF交響ファンタジー第3番 L1993 ★★★★
ゴジラ・マーチ集 L1993 ★★★半
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 1
 銀嶺の果て ジャコ萬と鉄 原爆の子 アナタハン 足摺岬 狼 源氏物語 ゴジラ 黒帯三国志 鬼火 銀心中
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5050 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 2
 柳生武芸張 柳生武芸張・双龍秘剣 偽れる武装 春琴物語 好人物の夫婦 空の大怪獣ラドン 最後の脱走 地上 地球防衛軍
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5051 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 3
 日本誕生 憎いもの 大怪獣バラン 宇宙大戦争 或る剣豪の生涯 暗黒街の顔役 親鸞
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5052 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 4
 大坂城物語 佐久間ダム第3部 二人だけの橋 キングコング対ゴジラ 釈迦 下町 海底軍艦
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5053 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 5
 モスラ対ゴジラ 二人の息子 鯨神 女中ッ子 反逆児 バウルチャン・プロジェクト 宇宙大怪獣ドゴラ
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5054 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 6
 ビルマの竪琴 三大怪獣地球最大の決戦 忍びの者・霧隠才蔵 忠臣蔵花の巻・雪の巻 フランケンシュタイン対地底怪獣 鬼の住む館
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5055 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 7
 座頭市物語 座頭市血笑度 商魂一代・天下の暴れん坊 怪獣大戦争 奇巌城の冒険 若者よ挑戦せよ 大殺陣・雄呂血 その壁を砕け
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5056 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 9
 コタンの口笛 眠狂四郎多情剣 氷壁 怪獣総進撃 キングコングの逆襲 宮本武蔵 日本列島 無法松の一生 好人物の夫婦 憎いもの 下町
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5058 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽全集 10
 サンダカン八番娼館・望郷 メカゴジラの逆襲 一万三千人の容疑者 サンダ対ガイラ お吟さま 最後の脱走 柳生武芸帳 柳生武芸帳・双龍秘剣 二人だけの橋 大坂城物語
SUNDTRACK LISTENERS SLCS5059 ★★★★★
汐澤安彦/東京佼成ウィンド・オーケストラ バンドのための「ゴジラ」ファンタジー (編曲:和田薫) ビクター VICG60200 ★★★★
バンドのための「ゴジラ」マーチ (編曲:和田薫) ★★★★★
和太鼓と吹奏楽のための「ブーレスク風ロンド」 ★★★★
藍川由美Sop
成田絵智子M-Sop
平野忠彦Bar
三浦洋一Pf
ギリヤーク族の古き吟遊歌 ビクター VICC60043 ★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 ★★★★
山岡重信/読売日本交響楽団 土俗的三連画 ビクター VICC23008 ★★★★
山岡重信/読売日本交響楽団 土俗的三連画(同上) ビクター
(TOWER RECORDS)
NCS608-609 ★★★★
若杉弘/読売日本交響楽団/小林仁Pf ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ ビクター VDC5505
石丸寛/新星日本交響楽団 日本狂詩曲 ビクター VICL2148 ★★★半
石井真木/新交響楽団/宇佐美瑠璃Sop シンフォニア・タプカーラ L2002 キング KICC377/8 ★★★★★
土俗的三連画 L2002 ★★★★★
管絃楽版・ギリヤーク族の古き吟遊歌 L2002 (編曲:芥川也寸志 松村禎三 黛敏郎 池野成)
★★★★
金洪才/東京佼成ウィンド・オーケストラ/山口多嘉子Marimba マリンバとウィンド・アンサンブルのためのラウダ・コンチェルタータ(編曲:和田薫) 佼成出版社 KOCD2906 ★★★半
沼尻竜典/東京都交響楽団 日本狂詩曲 ナクソス 8.5550J ★★★★
ヤブロンスキー/ロシアフィルハーモニー管弦楽団 Pfサランツェヴァ シンフォニア・タプカーラ ナクソス 8.557587J ★★★
ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ ★★★
SF交響ファンタジー第1番 ★★★
詳細不明 映画音楽集
 サンダカン八番娼館・望郷 ゴジラ 空の大怪獣ラドン 日本列島忠臣蔵 鯨神 コタンの口笛 親鸞 キングコング対ゴジラ ビルマの竪琴 日本誕生 地球防衛軍マーチ 大魔人 
ポリスター PSCR5832 ★★★★
Vn/木野雅之 Pf/木野真美 ヴァイオリン・ソナタ ミッテンヴァルト MTWD99009 ★★★★
兎束俊之/東京音楽大学アンサンブル・エンドレス 弦楽オーケストラのための「日本組曲」 L1998 ★★★
堀陽子Pf ピアノ組曲 L1990 ★★★★
滝澤三枝子Pf ピアノ組曲 ミッテンヴァルト MTWD99031 ★★★★★
萱原祐子Pf ピアノ組曲 RADIO ERUIS CRO279-2 131 ★★★★
岡田将Pf ピアノ組曲 L2006 放送音源 放送音源 ★★★★
舘野泉Pf ピアノ組曲より七夕 L1980(アンコール) キングレコード KDC 21 ★★★★★
山田令子Pf ピアノ組曲  RAISON ZMM0812 ★★★★★
山田令子/ゴードンPf プロメテの火より「火の歓喜」(2台Pf版) ★★★★半
山田令子Pf/山田茂俊Vn ヴァイオリンとピアノのための二つの性格舞曲 ★★★★半
早川正昭/栃木県交響楽団/山田令子Pf ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ L2008 ★★★★
山田令子Pf/ゴードンPf/ロウPf 舞踊曲「プロメテの火」2台のピアノ版(全曲) RAISON ZMM1011 ★★★★★
ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(第2ピアノ:オーケストラリダクション版) ★★★★★
山田令子Pf/野坂操壽二十五絃箏/ヤンネ舘野Vn 二十絃箏と管絃楽のための交響的エグログ・ピアノリダクション ゼール音楽事務所 ZMM1309 ★★★★半
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ★★★★半
子供のためのリズム遊び ★★★★
川上敦子Pf/高田みどりMarimba/金子美香M-Sop ピアノリダクション版「ラウダ・コンチェルタータ」(永瀬博彦編曲) ゼール音楽事務所 ZMM1209 ★★★★
ピアノ組曲 ★★★★半
日本狂詩曲 ★★★★半
北海道賛歌(石丸基司編曲) ★★★★★
大植英次/東京交響楽団/東響コーラス/野坂操壽二十絃箏/山田令子Pf SF交響ファンタジー第3番 L2014 ゼール音楽事務所 ZMM1509-10 ★★★★半
二十絃箏と管絃楽のための交響的エグログ L2014 ★★★★半
ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ L2014 ★★★★半
交響頌偈「釈迦」 L2014 ★★★★半
4plus(木村麻耶、佐藤亜美、日原暢子、町田光)、佐藤康子 二十五絃箏/松村萌子sop 日本狂詩曲 二十五絃箏版(編曲:4plus) ゼール音楽事務所 ZMM11603 ★★★★★
二十五絃箏甲乙奏合「七ツのヴェールの踊り」 ★★★★半
二十五絃箏甲乙奏合「ヨカナーンの首級を得て、乱れるサロメ」  ★★★★半
二十五弦箏曲「胡哦」 ★★★★半
聖なる泉 ソプラノ、二十五絃箏版(編曲:永瀬博彦) ★★★★半
4plus(木村麻耶、佐藤亜美、日原暢子、吉葉景子) 二十五絃箏 シンフォニア・タプカーラ(編曲:佐藤亜美) ゼール音楽事務所 ZMM 1907 ★★★★★
舞踊曲 プロメテの火より第3景 火の歓喜(編曲:佐藤亜美) ★★★★★
二十五絃箏曲 琵琶行 〜白居易ノ興ニ效フ〜 ★★★★★
萩町修/今井聡/栃木県交響楽団/山田令子Pf 管絃楽の為の音詩「寒帯林」 L2016 ゼール音楽事務所 ZMM1609 ★★★★
舞踊曲「プロメテの火」より第3景「火の歓喜」 L2016 ★★★★
SF交響ファンタジー第1番 L2016 ★★★★半
ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ L2016 ★★★★★
本名徹次/オーケストラ・ニッポニカ 管絃樂の爲の音詩「寒帯林」 L2010 EXTON OVCL-00433 ★★★半
本名徹次/オーケストラ・ニッポニカ 絃楽オーケストラのための「日本組曲」 L2005 北方音楽製作委員会   ★★★半
Vn/佐藤久成 Pf/岡田将 ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(ピアノ伴奏版) ミッテンヴァルト MTWD99028 ★★★★★
ヴァイオリン協奏曲第2番(ピアノ伴奏版) ★★★★★
哘崎考宏 Guitar 古代日本旋法による踏歌 ミッテンヴァルト MTWD99019 ★★★★★
箜篌歌 ★★★★
ギターのためのトッカータ ★★★★★
胡哦 ★★★★★
新堀ギター男性六重奏団 日本組曲より盆踊 七夕 佞武多(ギター合奏版編曲:哘崎考宏) ★★★★
哘崎考宏/大宮洋美 Guitar 交響譚詩(ギターデュオ版 編曲:哘崎考宏) ミッテンヴァルト MTWD99027 ★★★★★
サンタ マリア ★★★★★
ギターのためのトッカータ ★★★★★
箜篌歌 ★★★★★
ファンタジア(幻哥) ★★★★
サンタ マリア(チェンバロギターによる) ★★★★★
哘崎考宏/岩木俊宏 Guitar 怪獣大戦争マーチ(ギターデュオ版全て編曲:哘崎考宏、八尋健生) BKM G.R.GT-01 ★★★★★
SF交響ファンタジー第1番(ギターデュオ版) ★★★★★
SF交響ファンタジー第2番(ギターデュオ版) ★★★★★
SF交響ファンタジー第3番(ギターデュオ版) ★★★★★
SFファンタジー「ゴジラVSメカゴジラ」(ギターデュオ版) ★★★★★
SFファンタジー「ゴジラVSデストロイア」(ギターデュオ版) ★★★★★
デュオ・ウエダ
上田英治 上田ちよ Guitar
日本組曲(ギターデュオ版 全て編曲:上田英治) SAKURA SOUND SSEC3105 ★★★★★
ギターのためのトッカータ ★★★★★
交響譚詩(ギターデュオ版) ★★★★★
古代日本旋法による踏歌 ★★★★★
SF交響ファンタジー第1番(ギターデュオ版) ★★★★★
聖なる泉(ギターデュオ版) ★★★★★
汐澤安彦/東京音楽大学シンフォニックウィンドアンサンブル 古典風軍樂「吉志舞」 キング KICC407/8 ★★★★★
アンジェロ・ルオレーノ/エ・チッティオーケストラ
エッダ・デロルーソ
他イタリア・プラトー市のみなさん
ゴジラのテーマ(オーケストラ) ?(SUNDTRACK LISTENERS COMM) SLCS5004 ★★★★
緯度0大作戦のテーマ(ピアノとフルート)
ゴジラより帝都の惨状(ピアノとフルート)
ゴジラのテーマ(シンセサイザー)
怪獣大戦争のマーチ(オーケストラ)
モスラ対ゴジラ キングコング対ゴジラより孤島のイメージ(エッダによるスキャン)
キングコング対ゴジラより巨大なる魔神(コーラス)
怪獣大戦争のマーチ(シンセサイザー)
ゴジラのテーマ(ジャズバージョン)
キングコングの逆襲よりコングとスーザン(ピアノとフルート)
ゴジラのテーマ(ピアノとフルート)
怪獣総進撃のテーマ(シンセサイザー)
宇宙大戦争と怪獣総進撃のマーチ(オーケストラ)
伊福部昭のメッセージ(イタリア語と日本語)
井上誠Synthe 他 ゴジラ伝説 キングレコード K32X 7033 ★★★★半
熊谷弘/キングの臨時オケ 東宝特撮未使用フィルム大全集サウンドトラック
 侵略者の予感 緯度0大作戦・タイトル 怪獣総進撃のマーチ キングコングの逆襲・タイトル メーサー殺獣光線車マーチ 三大怪獣の猛威 怪獣大戦争マーチ フランケンシュタインの心臓 特車隊マーチ フランケンシュタインのテーマ ドゴラ対ゴジラ モスラの旅立ち ゴジラ対特車隊 挺身隊出動 シーホーク号・SOS 埋没作戦準備 宇宙大戦争マーチ 神秘のロケット 地球防衛会議 ミステリアン攻撃準備 ラドン追撃せよ ラドン福岡に現る 帝都の惨状 ゴジラ・タイトル
キングレコード K32X 7037 ★★★★★
詳細不明 勝新太郎コレクションより
 駿河遊侠傳・破れ鉄火 無法松の一生 鬼の住む館
キングレコード KICA3028/9 ★★★★★
詳細不明 市川雷蔵コレクションより 大殺陣・雄呂血 妖僧 キングレコード KICA3030/1 ★★★★
詳細不明 忍びの者・陸軍中野学校コレクションより 忍びの者・霧隠才蔵 キングレコード KICA3033 ★★★★
詳細不明 伊福部昭未発表映画音楽全集 大映編
 座頭市喧嘩旅 座頭市二段斬り 座頭市地獄旅 座頭市の歌が聞える 新座頭市物語・笠間の血祭り 大殺陣・雄呂血 眠狂四郎多情剣 眠狂四郎無頼剣 無法松の一生 忍びの者・霧隠才蔵
VAP VPCD81186 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭未発表映画音楽全集 松竹編
 狼よ落日を斬れ 渚を駆ける女 颱風圏の女 自由学校 てんやわんや
VAP VPCD81187 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭未発表映画音楽全集 東映編
 親鸞 続・親鸞 反逆児 王将 徳川家康 十三人の刺客 十一人の侍 一万三千人の容疑者 超高層のあけぼの
VAP VPCD81188 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭未発表映画音楽全集 日活編
 女中ッ子 海の野郎ども その壁を砕け 帝銀事件・死刑囚 日本列島 ビルマの竪琴
VAP VPCD81189 ★★★★★
詳細不明 福部昭未発表映画音楽全集 岩波映画編
 佐久間ダム・第1部 佐久間ダム・第2部 佐久間ダム・第3部 バウルチャン プロジェクト 天龍川 北海道 遭難−谷川岳の記録
VAP VPCD81190 ★★★★
詳細不明 福部昭未発表映画音楽全集 藤城清治 影絵劇編
 せむしの子馬
VAP VPCD81191 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭舞台音楽全集 1 
 織田信長
 織田信長・本能寺の変
VAP VPCD81153 ★★★★
★★★★
詳細不明 伊福部昭舞台音楽全集 2 
 反逆児
 任侠・木曽街道−中乗り新三
VAP VPCD81154 ★★★★★
★★★★
詳細不明 伊福部昭舞台音楽全集 3 
 新雪南部坂〈忠臣蔵より〉
 最後の将軍−徳川慶喜−
VAP VPCD81155 ★★★★
★★★★★
詳細不明 伊福部昭舞台音楽全集 4 
 座頭市物語
 柳〈三十三間堂棟の由来より〉
VAP VPCD81156 ★★★★★
★★★★
金洪才/大阪シンフォニカー SF交響ファンタジー第1番 L1987 VAP VPCD81036/7 ★★★
シンフォニア・タプカーラ L1987 ★★★
オーケストラのためのロンド・イン・ブーレスケ L1987 ★★★半
バレエ音楽「サロメ」 L1987 ★★★
詳細不明 ゴジラVSキングギドラ サウンドトラック(大全集ではない) EMOTHON BCCE
9001R
9002R
★★★★★
詳細不明 ゴジラ(1954) サウンドトラック 東芝EMI TYCY5345 ★★★★★
詳細不明 キングコング対ゴジラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5347 ★★★★★
詳細不明 モスラ対ゴジラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5348 ★★★★★
詳細不明 三大怪獣 地球最大の決戦 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5349 ★★★★★
詳細不明 怪獣大戦争 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5350 ★★★★★
詳細不明 怪獣総進撃 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5353 ★★★★
詳細不明 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン サウンドトラック 東芝EMI TYCY5356 ★★★★
詳細不明 メカゴジラの逆襲 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5359 ★★★半
詳細不明 ゴジラVSキングギドラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5362 ★★★★★
詳細不明 ゴジラVSモスラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5363 ★★★★★
詳細不明 ゴジラVSメカゴジラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5364 ★★★★★
詳細不明 ゴジラVSデストロイア サウンドトラック 東芝EMI TYCY5368 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画特撮マーチ集 東芝EMI TYCY5412 ★★★★
今井聡/ゼールシンフォニックオーケストラ 「土俗の乱声」より 東芝EMI TYCY5473 ★★★★★
詳細不明 宇宙怪獣ドゴラ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5503 ★★★★★
詳細不明 ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5508 ★★★★
詳細不明 ゴジラ(1954) サウンドトラック 東芝EMI LD25-55033・34 ★★★★★
空の大怪獣ラドン サウンドトラック ★★★★★
地球防衛軍 サウンドトラック ★★★★★
詳細不明 キングコング対ゴジラ サウンドトラック 東芝EMI LD25-55035・36 ★★★★★
大怪獣バラン サウンドトラック ★★★★★
詳細不明 モスラ対ゴジラ サウンドトラック 東芝EMI LD25-55037・38 ★★★★★
メカゴジラの逆襲 サウンドトラック ★★★★
宇宙怪獣ドゴラ サウンドトラック ★★★★★
詳細不明 海底軍艦 サウンドトラック 東芝EMI LD25-55039・40 ★★★★★
緯度0大作戦 サウンドトラック ★★★★
キングコングの逆襲 サウンドトラック ★★★★★
詳細不明 三大怪獣 地球最大の決戦 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5203・04 ★★★★★
怪獣大戦争 サウンドトラック ★★★★
怪獣総進撃 サウンドトラック ★★★★
詳細不明 フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) サウンドトラック 東芝EMI YMCC5205-06 ★★★★★
フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ サウンドトラック ★★★★★
詳細不明 宇宙大戦争 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5207・08 ★★★★★
ゲゾラ ガニメ カメーバ 決戦!南海の大怪獣 サウンドトラック ★★★★
詳細不明 日本誕生 サウンドトラック 東芝EMI LD25-55047・48 ★★★★★
詳細不明 「わんぱく王子の大蛇退治」 サウンドトラック 東芝EMI YMCC5213・14 ★★★★★
三菱未来館・日本の自然と日本人の夢 ★★★★★
詳細不明 キングコング対ゴジラ サウンドトラック(ステレオバージョン) 東芝EMI YMCC5215・16 ★★★★★
大坂城物語 ★★★★★
鯨神 ★★★★
奇巌城の冒険 ★★★★
今井聡/伊福部昭/東宝オーケストラ ゴジラVSデストロイア サウンドトラック 完全収録 東芝EMI TYCY-5469・70 ★★★★★
詳細不明 大魔神メモリアルBOX 大魔神 大魔神怒る 大魔神逆襲 徳間ジャパン TKCA30295 ★★★★
詳細不明 緯度0大作戦 オリジナルサウンドトラック 東宝ミュージック TSFCD22-1/2 ★★★★★
詳細不明 伊福部昭 映画音楽の世界 東宝ミュージック Al-1914-1/Al-1942-2 ★★★★★
詳細不明 大坂城物語 柳生武芸帳 柳生武芸帳・双龍秘剣 或る剣豪の生涯サウンドトラック 東宝ミュージック TMSA-0001 ★★★★★
石井真木/札幌交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 L1984 非売品
(ユーメックス)
YMCC0001 ★★★★★
SF交響ファンタジー第2番 L1984 ★★★★★
SF交響ファンタジー第3番 L1984 ★★★★★
オーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク L1984 ★★★★
汐澤安彦/東京交響楽団(初演) SF交響ファンタジー第1番 L1983 キングレコード K32X7034 ★★★★
SF交響ファンタジー第2番 L1983 ★★★★
SF交響ファンタジー第3番 L1983 ★★★★
オーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク L1983 ★★★★
ジャック・ウォラス 他 ゴジラ・ジャズ キングレコード KICJ345 ★★★
手塚幸紀/東京交響楽団 交響譚詩 L1984 キングレコード KICC2011 ★★★★
シンフォニア・タプカーラ L1984 ★★★★★
井上善惟/アルメニアフィルハーモニー管弦楽団/緒方恵Vn/久保田巧Vn ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 L1993 Altus ALT013-4 ★★★
ヴァイオリン協奏曲第2番 L2000 ★★★
井上善惟/ジャパングスタフマーラーオーケストラ/緒方恵Vn ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲 L2003 JMO JMOCD003/4 ★★★★
広上淳一/マルメ交響楽団 交響譚詩 BIS BIS CD 490 ★★★★★
佐竹プロジェクトオーケストラ 覇王天翔〜覇王・佐竹雅昭のテーマ 東芝EMI TYCY5517 ★★★★★
山田一雄/新星日本交響楽団/安倍圭子Marimba オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ L1990 JOD CLASSICS JOD116-7 ★★★★★
日本狂詩曲 1990
小松一彦/東京交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 L1989 東芝EMI LD32-5105 ★★★★★
交響頌偈「釈迦」 L1989 ★★★★★
井上道義/京都市交響楽団/野坂恵子 二十絃箏とオーケストラのための交響的エグログ L1992 東芝EMI TYCY5296 ★★★★
二十絃箏/野坂恵子 二十絃筝曲「物云舞」 ★★★★★
有橋淑名 Cemb  サンタマリア tama yura KKCC3004 ★★★
小ロマンス ★★★
石井真木/新交響楽団/安倍圭子Marimba オーケストラとマリムバの為の「ラウダ・コンチェルタータ」 L1993 東芝EMI TYCY5424/25 ★★★★★
小泉和裕/新交響楽団 日本狂詩曲 L1994 ★★★★
原田幸一郎/新交響楽団 交響譚詩 L1994 ★★★★
小林研一郎/新交響楽団 管弦楽のための「日本組曲」 L1994 ★★★★
原田幸一郎/新交響楽団 シンフォニア・タプカーラ(改訂版) L1994 ★★★★
原田幸一郎/新交響楽団 SF交響ファンタジー 第1番 L1994 ★★★★
遠藤郁子Pf ピアノ組曲 L1993 東芝EMI TYCY5469/70 ★★★★
花崎敦夫Vn 浅井道子Pf ヴァイオリンとピアノのためのソナタ L1993 ★★★★
藍川由美Sop 他 オホーツクの歌 L1993 ★★★★★
木村茉莉Hrp ハープのための箜篌歌 L1993 ★★★★
藍川由美Sop 他 摩周湖(ハープ版) L1993 ★★★★★
桶本栄一/白尾彰Fl 他 土俗的三連画 L1993 ★★★★★
八尋健生/大貫ひろしとウィアードホルン合奏団 黒部谷ホルン BKM G.R.HR-01 ★★★★★
八尋健生/大貫ひろしとウィアードキングギドラホルン合奏団 キングギドラホルン BKM G.R.HR-02 ★★★★★
八尋健生/大貫ひろしとウィアードメカゴジラホルン合奏団 メカゴジラホルン BKM G.R.HR-03 ★★★★★
八尋健生/大貫ひろしとウィアードGフォースホルン合奏団 Gフォースホルン BKM G.R.HR-04 ★★★★★
八尋健生/大貫ひろしとウィアード交響ファンタジーホルン合奏団 交響ファンタジーホルン BKM G.R.HR-05 ★★★★★
八尋和美/揃 洋子Pf /ヴォーカルアンサンブル津山 頌詩「オホーツクの海」〜合唱とピアノのための〜 L2006 BKM G.R.F-VT1 ★★★★★
SF合唱ファンタジー 〜伊福部昭作曲のSF映画音楽より〜 ★★★★★
八尋和美ハーモニカ 哘崎考宏ギター 水夫の小夜曲 ★★★★
八尋健生/ウヰアード管絃楽團 国有林 BKM G.R.IP-01 ★★★★★
八尋健生/ウヰアード管絃楽團 社長と女店員 BKM G.R.IP-02 ★★★★★
Kong No.28 ★★★★
レ・ミゼラブル あ々無情 ★★★★★
釈迦 ★★★★★
田中祐哉とウィアード打楽器集団 不気味社(男声合唱) 打楽器曲集
伊福部音楽を打つ!
熱帯雨林と原住民たち/人跡未踏/古代土俗の神/軍鼓律/雑踏、酒、祇園太鼓/魔神封じの祭/南海の結婚式と祈祷
BKM G.R.IP-03 ★★★★★
北村哲朗Br/下村恵子Pf/不気味社(男声合唱) あはれあなおもしろ 〜バリトンによる伊福部昭歌曲集〜 BKM G.R.IP-06 ★★★★★
山田一雄/新星日本交響楽団 舞踊曲「サロメ」 L1987 東芝EMI LD32-5054 ★★★★★
外山雄三/NHK交響楽団 交響譚詩 L1982 ソニー CSCR8375-7 ★★★★
オリュンポス怪獣軍団 豪快な呉爾羅 不気味社 G.R.F.008 ★★★★★
オリュンポス防衛群 豪快な地球防衛軍 不気味社 G.R.F.009 ★★★★★
オリュンポスX星人支部合唱隊 豪快な怪獣大戦争 不気味社 G.R.F.010 ★★★★★
オリュンポス怪獣島民 豪快な怪獣総進撃 不気味社 G.R.F.011 ★★★★★
オリュンポス祠祭大戸島勤務 豪快な大戸島 不気味社 G.R.F.014 ★★★★★
オリュンポス交響楽団 豪快な交響ファンタジー 不気味社 G.R.F.015 ★★★★★
オリュンポス子供ランド建設委員会 豪快な三菱未来館 不気味社 G.R.F.017 ★★★★★
オリュンポスムウ帝国分社 豪快な伝説 伊福部昭先生と不気味社 不気味社 G.R.F.019 ★★★★★
アラカツマ三十二歌神 豪快な大魔神 不気味社 G.R.F.020 ★★★★★
オリュンポス観光サービス 豪快な緯度0大作戦 不気味社 G.R.F.022 ★★★★★
オリュンポスナタール洗脳隊、W少年合唱隊 豪快なドレミファミソレソ 不気味社 G.R.F.026 ★★★★★
32/Olympos 豪快なリトミカ・オスティナータ 不気味社 G.R.F.040 ★★★★★
Sinfonia Olympos 32th 豪快なシンフォニア・タプカーラ 不気味社 G.R.F.041 ★★★★★
32のヴェールの男達 豪快な舞踊曲サロメ 不気味社 G.R.F.042 ★★★★★
不気味社帝洋グループ合唱団 豪快ファンタジー ゴジラVSキングギドラ 不気味社 G.R.F.GK1 ★★★★★
不気味社丸友観光グリーンクラブ、ハッピー不気味社 豪快ファンタジー ゴジラVSバトルモスラ 不気味社 G.R.F.GMB1 ★★★★★
オリンポス交響楽団三十二神編成 豪快なSFファンタジー再(2022Ver) 不気味社 G.R.F.40A1 ★★★★★
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー SF交響ファンタジー第1番(編曲:福田滋) BMS BECDP0001 ★★★半
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー 吹奏楽のためのロンド・イン・ブーレスク(原典版) L2006 THREE SHELLS 3SCD-0003 ★★★★
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー マルシュ・トゥリヨンファル(編曲:今井聡) L2008 THREE SHELLS 3SCD-0008 ★★★半
SF交響ファンタジー第2番(編曲:福田滋) L2008 ★★★半
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー SF交響ファンタジー第3番(編曲:福田滋) L2010 THREE SHELLS 3SCD-0009 ★★★★
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー 北海道讃歌(編曲:田野均) 佐藤光政Br L2012 THREE SHELLS 3SCD-0011 ★★半
アメノウズメの舞(編曲:福田滋) L2012 ★★★★
齊藤一郎/セントラル愛知交響楽団 交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」よりVII.ゴジラ L2012 THREE SHELLS 3SCD-0013 ★★★
藤岡幸夫/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 舞踊曲「サロメ」 L2019 THREE SHELLS 3SCD-0055 ★★★★★
福田滋/伊福部昭記念ウィンドオーケストラ/篠田浩美Marimba 「ゴジラ」ファンタジー(編曲:和田薫)L2014 THREE SHELLS 3SCD-0015 ★★★★
EXPO'70「三菱未来館」より嵐、火山(編曲:堀井友徳) L2014 ★★★★
マリンバとウィンド・アンサンブルのための「ラウダ・コンチェルタータ」(編曲:和田薫)L2014 ★★★★
交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」より(編曲:堀井友徳)L2014 ★★★★半
SF交響ファンタジー第1番より(編曲:福田滋)L2014 ★★★
斎藤一郎/オーケストラ・トリプティーク 「銀嶺の果て」より3つのシーン L2014 THREE SHELLS 3SCD-0016 ★★★★★
「国鉄」組曲 L2014 ★★★★
「ゴジラ」組曲 L2014 ★★★★半
「海底軍艦」組曲 L2014 ★★★★半
「地球防衛軍」組曲 L2014 ★★★★半
交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」より L2014 ★★★★半
斎藤一郎/オーケストラ・トリプティーク 「ジャコ萬と鉄」組曲 L2014 THREE SHELLS 3SCD-0018 ★★★★★
「佐久間ダム」組曲 L2014  ★★★★
「ドゴラ」組曲 L2014 ★★★★半
「ラドン」組曲 L2014 ★★★★
「宇宙大戦争」組曲 L2014 ★★★★★
斎藤一郎/オーケストラ・トリプティーク/伊福部昭百年紀合唱団 HBCテレビ 放送開始と終了のテーマ L2014 THREE SHELLS 3SCD-0021 ★★★★★
北海道讃歌 L2014 ★★★★★
「大怪獣バラン」組曲 L2014 ★★★★半
「ゴジラ」組曲 改訂版 L2014 ★★★★半
「モスラ対ゴジラ」組曲 L2014 ★★★★半
「キングコング対ゴジラ」組曲 L2014 ★★★★半
「海底軍艦」より メインタイトル/ムウ帝国の祈り L2014 ★★★★★
「キングコング対ゴジラ」より(アンコール) L2014 ★★★★
水戸博之/オーケストラ・トリプティーク/ドミトリー・フェイギンVc 子供のためのリズム遊び L2016 THREE SHELLS 3SCD-0033 ★★★
組曲「イワンと子馬」 L2016 ★★★
「セロ弾きのゴーシュ」より L2016 ★★★半
「セロ弾きのゴーシュ」より インドの虎狩り L2016 ★★★半
根岸一郎 Br/河内春香 Pf 北海道讃歌/帯広市市歌/音更町町歌/池田町町歌/札幌市立琴似小学校校歌/釧路市立美原小学校校歌/釧路市立湖畔小学校校歌/鵡川小学校校歌/福島市立平野小学校校歌/韮崎市立韮崎北小学校校歌/世田谷区立玉堤小学校校歌/名寄市立名寄東中学校校歌/札幌市立向陵中学校校歌/那智勝浦町立宇久井中学校校歌/北海道阿寒高等学校校歌/札幌創成高等学校校歌/北海道新得高等学校校歌/名寄女子短期大学校歌/大洋紡績株式会社社歌/全開発の歌 THREE SHELLS 3SCD-0027 ★★★半
岩見玲奈Marimba/大嶋浩美Pf ピアノリダクション版「ラウダ・コンチェルタータ」(永瀬博彦編曲) THREE SHELLS 3SCD-0035 ★★★★半
松井慶太/オーケストラ・トリプティーク 「PR映画」組曲 L2017 THREE SHELLS 3SCD-0037 ★★★★
「大魔神」組曲 L2017 ★★★★
「キングコングの逆襲」組曲 L2017 ★★★★
「怪獣総進撃」組曲 L2017 ★★★★
「伊福部昭百年紀」 L2017 ★★★★
根岸一郎 Br/有賀誠門Timp/伊藤美香va/金子展寛二十五絃箏/高本直AltFl/長谷川信久Cb/松本博志Pf/三浦舞Ob/宮部貴絵fg ギリヤーク族の古き吟遊歌 THREE SHELLS 3SCD-0066 ★★★★★
サハリン島先住民の三つの揺籃歌 ★★★★★
アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 ★★★★★
因幡万葉の歌五首 ★★★★★
平安朝の秋に寄せる三つの歌(参考音源) ★★★★
聖なる泉 ★★★★★
シレトコ半島の漁夫の歌 ★★★★
オホーツクの歌 ★★★★★
摩周湖 ★★★★★
蒼鷺 ★★★★★
北海道讃歌(独唱版) ★★★★★
ズデニェック・コシュラー/チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団/小林武史Vn ヴァイオリン協奏曲第2番(初演) L1979 THREE SHELLS 3SCD-0067 ★★★★★
三石精一郎/オーケストラ不詳/小林武史Vn ヴァイオリン協奏曲第2番(試演) ★★★★
小林武史Vn/ピアノ不詳 ヴァイオリン協奏曲第2番(ピアノリダクション) ★★★★
  伊福部昭乾杯の挨拶  
川上敦子/岡原慎也 Pf ピアノ独奏のための日本狂詩曲 L2005 Piano-Label piano-007 ★★★半
ピアノの為のトッカータ L2005 ★★★半
日本組曲(ピアノ組曲) L2003 ★★★半
2台のピアノのためのリトミカ・オスティナータ L2004 ★★★
若杉弘/読売日本交響楽団 日本狂詩曲 日本ウェストミンスター JXCC1011 ★★★★★
小林武史Vn 野平一郎Pf ヴァイオリンとピアノのためのソナタより「カンティナーレ」 日本ウェストミンスター JXCC1015 ★★★★
上田仁/東京交響楽団/金井裕Pf ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ(初演) L1961 ユニヴァーサル TYCE-60014 ★★★★半
広上淳一/東京フィルハーモニー交響楽団 バレエ音楽「プロメテの火」 リハ及びL2013 DENON COCQ-85045 ★★★★★
バレエ音楽「日本の太鼓」(原典版) リハ及びL2013 ★★★★
東京室内楽管弦楽団 他 音楽劇「ヌタック・カムシュペ」 DENON COCQ-85279 ★★★半
バッティストーニ/東京フィルハーモニー交響楽団 シンフォニア・タプカーラ DENON COCQ-85414 ★★★★★
石井真木/新交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 L1984 風樂 NOOI5011-13 ★★★★
芥川也寸志/新交響楽団/成田絵智子Sop 管絃楽版・ギリヤーク族の古き吟遊歌 L1984 (編曲:芥川也寸志 松村禎三 黛敏郎 池野成) ★★★半
芥川也寸志/新交響楽団 タプカーラ交響曲 L1984 ★★★★
石井真木/新交響楽団/弟子の太鼓 バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ L1984 ★★★★
伊福部昭と弟子たちによる座談会   ★★★★★
山田夏精(一雄)/東京フィルハーモニー交響楽団/前橋汀子Vn ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(59年稿) NHKCD KKC 2090 ★★★★半
エッシェンバッハー/NHK交響楽団 土俗的三連画 L1955 ★★★★
渡辺範彦 Guitar 箜篌歌 ★★★★
立川清登Br/是安亨Pf  シレトコ半島の漁夫の歌 ★★★★半
マンディアル/ルーマニア国立交響楽団/バカヌmarimba オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ GENUIN GEN 16441 ★★★★半
岩村力/読売日本交響楽団/塚越慎子Marimba オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ L2015 CRYSTON OVCC-00135 ★★★★半
三石精一郎/東京フィルハーモニー交響楽団 日本狂詩曲 Salida DESL-014-16 ★★★★★
山岡重信/東京フィルハーモニー交響楽団 シンフォニア・タプカーラ ★★★★★
白井暢行/北海道大学交響楽団/北海道大学合唱団 シレトコ半島の漁夫の歌(合唱版) L1966 ★★★★
手塚幸紀/東京佼成吹奏楽団 吹奏楽のためのバーレスク風ロンド L1972 ★★★★★
石橋義也/東京フィルハーモニー交響楽団/徳永二男Vn ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(71年版) ★★★★★
大友直人/東京フィルハーモニー交響楽団/小林武史 ヴァイオリン協奏曲第2番 ★★★★★
若杉弘/読売日本交響楽団/小林仁Pf ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ(69年版) L1969 ★★★★★
片山杜秀さんに訊く「作曲家 伊福部昭」   ★★★★★
堤俊輔/藤田崇文/伊福部昭記念オーケストラ 映画「ゴジラ」より L2008 sowbun record SOWR1005 ★★★★
室内オーケストラのための「土俗的三連画」 L2008 ★★★★
交響詩「聖なる泉」 L2008 ★★★★
管弦楽の為の「コタンの口笛」 L2008 ★★★
映画「大坂城物語」 L2008 ★★★★
「土俗的三連画」より<同郷の女達>(オーケストラ判) L2008 ★★★★
映画「怪獣大戦争」よりマーチ L2008 ★★★★
「ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲」より第1楽章(音楽祭の為の特別編制) L2008 ★★★
山田千代美 Sp
山田令子 Pf
ダーヴィッド・ヴァンオーイエン Guitar
ギリヤーク族の古き吟遊歌 Carpe Diem Records CD-16316 ★★★★★
古代日本旋法による踏歌 ★★★★★
サハリン島土蛮の三つの揺籃歌 ★★★★★
ズーラシアンブラス(金管五重奏) 狂詩曲 「ゴジラ」 SUPERKIDS SKZB-070810 ★★★
岩崎宙平/ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団 弦楽オーケストラのための「日本組曲」 Ars Produktion ARS 38 618 ★★★★★
ジョン・デセンティス/オケ名不明 伊福部・佐藤ゴジラ組曲(ゴジラのテーマ〜空の代怪獣ラドン〜怪獣島の決戦 ゴジラの息子〜地球防衛軍〜日本誕生〜ゴジラ対メカゴジラ) Supertrain Records STR024 ★★★★
大島ミチル/オケ名不明 大島ミチルゴジラ組曲(ゴジラのテーマ〜ゴジラ×メガギラスG消滅作戦〜ゴジラ×メカゴジラ〜G in Chicago)他 ★★★★
山田和男/東京交響楽団 交響譚詩〜亡兄に捧ぐ (SP) CD-R CD-R ★★★★
芥川也寸志/新交響楽団 タプカーラ交響曲 L1980 CD-R CD-R ★★★★
佐藤功太郎/東京交響楽団/山岡流萩岡派 管絃司判「鞆の音」 CD-R CD-R ★★★★
手塚幸紀/東京交響楽団/東京音大合唱団他 合唱頌歌「オホーツクの海」 L1984 CD-R CD-R ★★★★★
手塚幸紀/東京交響楽団 バレエ音楽「日本の太鼓」ジャコモコ・ジャンコ L1984 CD-R CD-R ★★★★
秋山和慶/東京佼成会ウィンドオーケストラ バーレスク風ロンド MP3 MP3 ★★★★★
山田和樹/読売日本交響楽団 SF交響ファンタジー第1番 L2019 MP3 MP3 ★★★★半
大友直人/関西フィルハーモニー管弦楽団/岩谷裕之Vn ヴァイオリン協奏曲第2番 L2010 放送音源 CD-R ★★★★★
広上淳一/東京フィルハーモニー交響楽団 バレー音楽「プロメテの火」 L2013 放送音源 CD-R ★★★★★
バレー音楽「日本の太鼓」(原典版) L2013 放送音源 CD-R ★★★★
山田夏精(一雄)/東京フィルハーモニー交響楽団/前橋汀子Vn ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(第3稿) 放送音源 MP3 ★★★★
山岡信重/東京フィルハーモニー交響楽団 シンフォニア・タプカーラ 放送音源 MP3 ★★★★半
大友直人/東京フィルハーモニー交響楽団/小林武史Vn バイオリン協奏曲 第2番 放送音源 MP3 ★★★半
尾高忠明/東京フィルハーモニー交響楽団/安倍圭子Marimba オーケストラとマリムバの為の「ラウダ・コンチェルタータ」 放送音源 MP3 ★★★★
西明美/伴奏奏者不明 サハリン島土蛮の三つの揺籃歌よりブップン ルー(斉藤毅編曲) 22P26010 MP3 ★★★★
伊福部昭以外のゴジラサントラ
佐藤 勝 ゴジラの逆襲 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5346 ★★★★
佐藤 勝 ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5351 ★★★★
佐藤 勝 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5352 ★★★★
宮内國郎 ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣総進撃 サウンドトラック 東芝EMI TYCY5354 ★★★
真鍋理一郎 ゴジラ対ヘドラ サウンドトラック 東芝EM TYCY5355 ★★★★
真鍋理一郎 ゴジラ対メガロ サウンドトラック 東芝EM TYCY5357 ★★★★
佐藤 勝 ゴジラ対メカゴジラ サウンドトラック 東芝EM TYCY5358 ★★★★★
小六禮次郎 ゴジラ(1984) サウンドトラック 東芝EMI TYCY5360 ★★★★
すぎやまこういち ゴジラVSビオランテ サウンドトラック(大全集ではない) 東芝EMI TYCY5122 ★★★
すぎやまこういち ゴジラVSビオランテ サウンドトラック 東芝EMI TYCY5361 ★★★★
服部隆之 ゴジラVSスペースゴジラ サウンドトラック KITTI RECORDS KTCR-1291 ★★★★
服部隆之 ゴジラ2000 ミレニアム サウンドトラック HEAT WAVE COCP50196 ★★★★
大谷 幸 ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 サウンドトラック トクマジャパン TKCA72279 ★★★★
大島ミチル ゴジラ×メガギラス サウンドトラック ビクター VICL60613 ★★★★
大島ミチル ゴジラ×メカゴジラ サウンドトラック キングレコード KICA586 ★★★★半
大島ミチル ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS サウンドトラック キングレコード KICA620 ★★★★半
エマーソン/森野宣彦/矢野大介 ゴジラ“FINAL WARS” ビクター VICP62936 ★★
オリュンポスパンチ! 林國義(東京混声合唱団) 豪快なゴジラとジェットジャガーでパンチ! パンチ!! パンチ!!! 不気味社 GRF012 ★★★★
主要曲別リスト
日本狂詩曲
三石精一郎/東京フィルハーモニー交響楽団  1957年録音。私の知る限り最古の日本狂詩曲の録音。かつては下記のヤマカズ盤がもっとも古い録音顔思われていたが、なんと57年のモノラル録音が存在していたとは驚き桃の木。かつてNHKFMで放送された「現代日本の音楽」で放送されたマスター音源である。最初気の録音から、かなりゆっくりのテンポ。作曲者監修らしく、これが本来のテンポであると確信できる。演奏も、リズム感があり、単に速い=ノリが合って情熱的 ではないことを教えてくれる。
山田和男/東京交響楽団  1962年録音。打楽器が作者が当初思い描いていた音と同じくするため、スコアとは異なりクラベスは韓国の拍板、ウッドブロックはインドネシアのラリという打楽器が使われている。テンポは遅めだがさすがに迫力はある。このテンポは、龍吟社版スコアの指示通りかと推察。
若杉弘/読売日本交響楽団  1967年に有馬礼子がプロデューサーとして録音。テンポもやや遅めだが、録音の関係か打楽器が抑えられ、他の新しいライヴ録音等では聴こえない楽器が鳴っていて面白い。
山田一雄/新星日本交響楽団  1980年ライヴ。伊福部再評価のキッカケとなった演奏といえる。ものすごい熱演。テンポ鬼速。鬼気せまった演奏に評判は高く、私も初めて聴いたころは興奮してブラボー〜!! と聴くたびに叫んでいたが、今となってはバーニングしすぎて、最高とまでは云えない。速すぎる。笑ってしまう。これは、かのフルトヴェングラーの第九のコーダのような、一種の興奮状態の異常演奏で特例である。
山田一雄/新星日本交響楽団  1990年ライヴ。悠揚たるテンポと表現の幅の広さ、打楽器の枯れた味わい、すべてが最高峰に入り交じっている凄い演奏。熱気は少ないが、そのぶん表現は深い。ラストの急減速が面白い。
岩城宏之/東京都交響楽団  1990年ライヴ。都響の現代日本の作曲家シリーズで、日本狂詩曲、ラウダ、サロメとやったようなのだが、指揮が岩城という珍しさ。あれほど日本人の曲を指揮しまくった岩城が、ほとんど伊福部は振っていない。これ以外では、(文藝別冊のムック本によると)オホーツクの海の改訂版放送初演を岩城/N響でやっているくらいである。理由は、裏話から想像するにあるのだが多分に推測を孕むので書けない。とにかくこれは凄い。さすが岩城という演奏で、90年に既に16年の執筆当時に高関がやっているような正確な指示通りのテンポ、それにふだんは埋没して聴こえない楽器を際立たせる玄人好みの解釈。参った。そして惜しい。岩城がタプカーラやリトミカを振っていたら。
石丸寛/新星日本交響楽団  1993年、ライヴ当日のリハーサルを録音したものとの事。録音がソフトすぎてあまり良くないが、音量をあげて聴くと会場のように迫力が出る。非常に丁寧な演奏で、1楽章は情感にあふれ、2楽章では重くも感じるが全体的に奇をてらわず、正攻法に重厚さや純音楽としての効果をねらったもの。
小泉和裕/新交響楽団  1994年ライヴ。ライヴを集めた傘寿記念の盤。非常に作曲者に敬意を払った、丁寧な演奏。スコアのすべてを読み切ろうとしている。ミスもありアッサリしているが、ノリが良いし、テンポやアンサンブルもしっかりしている。
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団  1995年録音。日フィルシリーズの記念すべき第1弾。音質はソフトだが、スタジオ録音としては最もクリアーで、広上の指揮はけっこう暴れん坊な演奏。しかもなかなか速い。
沼尻竜典/東京都交響楽団  2000年録音。世界に発信されるべき演奏であったが、沼尻はこういう強烈な民族的個性は表現が苦手なのか、イマイチノリが無く、盛り上がりも無い。ただし作曲者本人が云うには、「この演奏のテンポがいちばん正しい」とのことである。客観的な新古典的な解釈ととらえると、純粋音楽として味わいが深くなってゆくか。
オリュンポス祠祭大戸島勤務  2004年録音。なんと男声合唱版!! もともと、遊びからはじまった企画だが、ここまで本格的ならば充分に鑑賞に耐え得る。単純に吹奏楽等に落とすより、ずっと編曲の妙を愉しむことができる。しかも、これら、某アカペラグループも真っ青のヴォイスパーカッションにより、打楽器に到るまで完全に人声によって表現される出来ばえは、なんと基本的に耳コピから起こされているという! 伊福部先生をして 「異色だねえ」 と云わしめた世界を堪能して頂きたい。
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2004年ライヴ。作曲者臨席の最後の記念すべきオケ演奏。私も客席にいたが、あの感動は一生忘れられない。伊福部先生、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
川上敦子  2005年ライヴ。なんとピアノ独奏板! さすがにピアノが1台だと表現がスカスカ。しかしさすが作曲者の編曲で、悪くはなく、作品の核の部分をさらけ出し、管弦楽版の理解を助けるもの。あくまでピアノ曲として聴くべし。演奏会臨席としてはおそらくこれが最後なのではないか。分かんないけど。(後に実演を聴いた際においては、表現をもっと原曲に近づけて重厚にしておりました。)
 ちなみに、チェレプニンの最初の講義の時、講師がいきなり本曲をピアノで弾いて、作曲者の度肝を抜いたとのことである。(「伊福部昭の宇宙」あとがきより。)
川上敦子  2012年に新たにスタジオで録音した。独奏版を捧げられた川上は、それを磨き続け、ついに編曲ものではなく、独立したピアノ作品としての日本狂詩曲を作り上げるまでに到ったと云って良い。オーケストラ版と比べたらスカスカなのは変わらないが、それは比較しても意味がないというところまできている。
高関健/札幌交響楽団  2014年ライヴ。伊福部昭生誕100年記念で札響が定期で伊福部の個展を催した。スコアのテンポや楽器の格子状の組み合わせを詳細に忠実に再現した名演。ヤマカズ以来、日本狂詩曲というと速いテンポで情熱的にやるのがスタンダードな観もあったが、ここにまったく新しい悠揚たるテンポと颯爽たる表現の日本狂詩曲のひとつの完成形がある。
和田薫/東京フィルハーモニー交響楽団  こちらも2014年ライヴで、伊福部昭生誕100年演奏会。ここでの注目は、和田薫による校訂版による。CDの解説に詳しいが、校訂の主眼は@従来の版の入手がとても困難なことAテンポが手書きスコアと従来版と異なっているので、手書きスコアの指定に直した →従来版 夜曲四分音符96 祭同108 校訂(手書スコア) 夜曲同120 祭同168 B伊福部も認めていたティンパニの音の足りなさを補充 とのことだが、聴いている分には、一般聴衆には良く分からない(笑) テンポは、手書きテンポに合わせているので、第2楽章など速すぎて草。まさに和田の曲と化している。
シンフォニア・タプカーラ
芥川也寸志/新交響楽団  LPにはなっていたが、未CD化だったタプカーラの改訂版初演の模様が2011年にようやくCD化された。1980年のライヴ録音。改訂版初演といっても原典版もこの時点でほぼ幻だったであろうから、まさに完全初演状態だったろう、ぎこちなさも目立つものの、やはり熱演だ。まさにタプカーラそのものの原点を見る思いだが、いまになると、芥川の指揮はやはり気ぜわしい。伊福部伝道の功労者だが、本質からは遠く、良くも悪くも完全に芥川流。
山岡信重/東京フィルハーモニー交響楽団  収録音年月日不明の放送音源。1982年に放送されたというから、おそらく改訂版初演後すぐの録音で、プロ楽団初録音なのではないか。未レコード・CD化の非常に貴重なもの。山岡は邦人作曲家の重要な伝道師であり、このタプカーラもじっくりとしたテンポでハープや裏旋律の木管等がとても大きく収録されていて、まるで、クレンペラーのごとき威容。2014年再放送を録音した。
手塚幸紀/東京交響楽団  1984年ライヴ。インディアナポリスで初演の後、本邦初演(原典版)をしたのが東響らしい。熱演だがさすがに古い。
芥川也寸志/新交響楽団  1984年ライヴ。伝説の伊福部昭古希記念演奏会の模様が出た。芥川の手兵新響の改訂版初演コンビは、熱気と芥川の棒による独特のニュアンスは格別だが、アマオケの限界もある。これは新響の全ての演奏に通じるが、アマでここまでやれたら文句は無いというレベルでもある。
芥川也寸志/新交響楽団  1987年ライヴ。芥川の邦人作曲家個展シリーズ。これから邦人の復興が始まる! この演奏会を聴いた人の話を伺ったことがあるが、いまだにこれを超える演奏に出会ったことが無いという。それほど衝撃と感動を与えたらしい。特に私が好きなのは3楽章コーダ寸前のクレッシェンド。
金洪才/大阪シンフォニカー  1987年ライヴ。大阪の伊丹市で行われた伝説のライヴらしい。地味にサロメが貴重。いまいち技術的に厳しい部分がある。金管とか。
石井眞木/新星日本交響楽団  1991年ライヴ。喜寿記念演奏会。私が初めて買い、聴いたCD。これがまた激しい演奏で、特に3楽章のトロンボーンやピッコロが鼻血もの。当初はやかましくてびっくりしたが、本質に迫る表現だと気づいた。
井上道義/新日本フィルハーモニー管弦楽団  1991年ライヴ。とにかく速い。情感よりも機能的なドライヴ感が優先されている。この人の伊福部はとにかく颯爽と流すタイプで、それはそれでスマートでカッコ良いが本質ではない。打楽器が特に鋭い。
原田幸一郎/新交響楽団  1994年ライヴ。傘寿記念CD。技術的には7年前より格段に上達しているが、やはり、その熱気というか真摯さは後退している。原田の指揮がまた、弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者というだけあってアンサンブルの極意を知り尽くしたもの。
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団  1995年録音。日フィルシリーズ第2弾。初めて、スタジオ録音としてスコアをじっくりと鳴らす演奏を聴いた気がする。この録音で初めて伊福部の口より、実は第3楽章は4拍目にアクセントがある、と明言されたという。
石井真木/新交響楽団  2002年ライヴ。米寿記念演奏会。死ぬ寸前のカヘキシーで痩せた石井が痛々しい。まるで自らの告別のタプカーラで、なんとも云えぬ気持ちにさせられる。
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2004年ライヴで、第3楽章のみアンコールとして演奏。これもまた素晴らしい演奏で、もう私は感極まって涙でボロボロで聴いていたから、よく覚えていない。(笑) CDで聴くと、その良さを再認識できた。最後はかなり速い。
ヤブロンスキー/ロシアフィルハーモニー管弦楽団  2004年録音。これがまた素晴らしいカンチガイ演奏で、何も知らぬ外人が指揮するとタプカーラはこうなっちまうのかという見本として貴重。オケはパワーあふれてとても上手いが、たとえば3楽章のテンポやアクセントなど、音楽としてまるでなってない。死んでいる。
野中図洋和/陸上自衛隊中央音楽隊  2005年録音。吹奏楽板。演奏自体はすごく良いものだが、やはり吹奏楽にするには無理がある部分も多い。私は吹奏楽はオリジナル曲主義なので、いくら上手でも、ただ管弦楽を吹奏楽にしただけの編曲は評価が低い。編曲というのはラヴェルの展覧会の絵のごとく再創造でなくてはする意味も聴く価値もないとすら思っている。しかしながら最終的に伊福部のチェックと許可をえたものだし、思っていたよりかは上手に移しているので、悪くはない。
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2007年ライヴ。記念すべき第1回伊福部昭音楽祭においての演奏。大トリの演奏だったのだが……いや、すごく良い演奏だった。それはよかった。情感もたっぷりあり、CDで聴き直すと、思ったよりテンポも豪快だった。最後のアッチェレは、ちょっとやりすぎた感もある。
高関健/札幌交響楽団  2014年ライヴ。日本狂詩曲とアプローチは変わらない。テンポはゆっくりめだが、なによりフレーズの一つ一つをを凄く丁寧に扱い、透明度が高い。かといって、精緻ではあるが豪快さや土俗的な味わいも失っていない。3楽章のコーダなどは、ゆっくりめなのだがここだけヤマカズもかくやの煽りっぷりで、これはスコア通りなのだといい、関係者の言によると当時、日本のオケでは演奏不可能などと云われたものだったそうだ。とにかく、演奏といい録音といい解釈といい、タプカーラでもっとも推薦できる。
和田薫/東京フィルハーモニー交響楽団  同じく2014年ライヴ。和田の解釈はとうぜん確固たる信念の元にやっているし、演奏もとてもうまい。が、流石にプロの指揮者に比べると、どうしても細部が甘い。これより演奏が下手だったり、ノリが悪かったりする演奏も多々あり、それらに比べたら断然良いのだが、私としては、高席と比べるとどうしてもアンサンブルが甘い(笑) ここまで来ると好みのレベルなので、許されたし。
バッティストーニ/東京フィルハーモニー交響楽団  3種類目のセッション録音にして、外国人指揮者の演奏の2人目。これが実に良い。録音は秀逸であるし、演奏もスタンダードに進めつつ、ヤブロンスキーとはちがった意味で西洋人らしい独特のパッションとフレージングがありつつ、やはり日本のオケとおそらく日本人プロデューサーのおかげで基本を外していない。ホルンやティンパニがとくに燃えており、強調されているし、音楽の進め方、絃の鳴らし方もやはり西洋音楽として扱っているのが大変面白い。ただ、冒頭のテンポがもうちょっとレントで雄大になっていればなおよし。
Sinfonia Olympos 32th  ハイ出ました、不気味社による合唱版。2018年録音。不気味社のスゲエところは、特撮ものに限らず純粋音楽まで編曲して合唱にしてしまうところであり、これまでにSF交響ファンタジー1〜3番、日本狂詩曲、日本組曲があった。どれも大作だが、ここにきて大作中の大作、シンフォニア・タプカーラまでをやってのけてしまうとは……。オーケストラ全段を歌にしているわけではないと思うが、それにしてもうまく移していることにまず感嘆。さらに、音楽の特徴……フレージング、音色、音圧、音価、全てが伊福部している。奇をてらっておらず、正攻法。編曲、合唱という表現方法で奇をてらい、表現内容で奇をてらっていない。この矛盾にして矛盾していない表現が、余人を寄せつけない唯一無二のアートにまで高めている。最大賛辞。
4plus(木村麻耶、佐藤亜美、日原暢子、吉葉景子)  これはびっくりというか、ついにデターーー!! というか、なんと二十五絃箏版。2018〜2019録音。編曲は演奏している4plusの佐藤亜美。伊福部本人による二十五絃箏版甲乙合奏で交響譚詩はあるが、それに習っているのだろう。4人なので、甲乙丙丁合奏というべきか。伊福部のスコアは重厚盛大な音が鳴るわりに、えらいスッキリしていてオーケストレーションの確かさを確認できるが、それを二十五絃箏にしてしまうとは恐れ入る。無理も当然あるのだが、これが意外といける。そもそもの音色が、邦楽器に向いているのだろう。特に2楽章が良い。3楽章も面白い響きがする。が、1楽章は苦しい。録音でも1楽章だけ納得ゆかず、後で録り直しているのではあるまいか。
SF交響ファンタジー第1番
汐澤安彦/東京交響楽団  1983年ライヴ。初演だそうです。やや粗い部分もあるが、緊張感もあり、意外とノリもあって私は好きです。ファンの強い想いが伊福部先生を動かし、そして時代を動かした。
石井真木/札幌交響楽団  初演の翌年、札幌での1984年ライヴ。非売品で、札幌におけるゴジラ生誕30周年記念演奏会の様子を、10年後の40周年記年企画であるゴジラサントラ全集のオマケとしてCD化したものらしい。札響の演奏は荒々しく、迫力がある。しかし、やや金管が弱いか。この表現力は指揮の上手さだろう。
石井眞木/新交響楽団  こちらは東京文化会館に置ける古希記念演奏会の模様。1984年ライヴ。さすがに石井センセの指揮は良い。テンポもたっぷりで、曲の本質を分かりきっとる。録音が少し悪い。
金洪才/大阪シンフォニカー  伊丹市音楽祭での1987年ライヴ。これもまずまずの演奏だが、やはり全体的に弱いか。
小松一彦/東京交響楽団  1989年ライヴ。交響頌偈「釈迦」の初演の前プロ。かなりドラマティックな演奏で、さすがにやや録音が悪いのと、最初のほうのテンポが異様に速いのを除けば、文句無し。たぶん愛のテーマとの対比をつけようという意図なのでしょう。しかし釈迦の前にゴジラってえのも、なんか意味深ですね。マーチ重厚すぎて恐い。
佐藤 勝/大阪シンフォニカー  1993年ライヴ。解釈はさすがに映画音楽を知り尽くした佐藤センセらしいが、オケは弱いし、何せ交響楽としてちょっと。
原田幸一郎/新交響楽団  1994年ライヴ。これは実直な演奏で、これもスタンダードとして良いと思う。あとどうしてもこの曲は金管が高い音をひたすら吹くので、管楽器の弱いオケだとプロアマ問わず辛い部分がある。
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団  1995年録音。録音として素晴らしいものがある。トラックが映画ごとに分かれているのも分かりやすい。やや乱暴なぐらいが、この曲はバリバリバカスカ云ってて楽しいと思う。
福田滋/リベラ・ウィンドシンフォニー  2003年録音。発想としては悪くないが、如何せん、編曲モノとしてどうかと思う選曲。ただ単に吹奏楽でやってみたいというだけが動機だとしたら、純粋に聴衆としては、やっぱりオケのほうがいいよね、という結果に終わってしまっている。奇をてらえということではないが、やはりその点が残念。
ヤブロンスキー/ロシアフィルハーモニー管弦楽団  2004年録音。音響だけはバリバリバカスカだが、なにせ指揮者が何がどのテーマなのか分かっていないので、プッと笑ってしまう(笑) 出てほしいところはひっこみ、ひっこんでほしいところでうるさい。テンポが上がってほしいところでもたつき、重厚になってほしいところでサッサと進む。ずばり、ダメ。
オリュンポス交響楽団  2004年録音。もともと、ゴジラ音楽のパロディーの1つとして出発した不気味社であるからして、同曲を歌うなどとは、自家薬籠中のモノといえよう。聴きどころはやはりなんといっても、ラドンのテーマと最後のマーチか。「シャガー!!」
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2004年ライヴ、感動の演奏会の記録のひとつ! これがやはり究極に理想の演奏か。ゴジラのテーマはトロンボーンが倍の4本で吹き鳴らし、愛のテーマはしっとりと、マーチは燃え燃え!! うーん、やはりどうしても思い入れが強すぎてしまうなあ。改めて聴くとやっぱりラストとか速い……。
デュオ・ウエダ  2005年録音。なんとギターデュオ版! わはは! これがアナタ、意外というほかはなく、素晴らしく面白い! 25弦箏版のサロメのように、まさに編曲の妙というべきか。こういうのを真の編曲というと思う。もちろん、演奏も激ウマ。
野中図洋和/陸上自衛隊中央音楽隊  2005年録音。こちらも吹奏楽版。これがねえ、やっぱり、悪くないのだが、さすがにギター版のような 「編曲の面白さ」 は皆無。ただ編曲しただけ。もともと管楽器が多い曲なのだから、吹奏楽でも悪くないのは当たり前なのを加味して、あえてイマイチ。演奏がうまいぶん、リベラよりは良い。
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2007年、第1回伊福部昭音楽祭においてのライヴ。これもすばらしい演奏。2004年の卒寿記念ライヴともまた異なり、たっぷりとテンポをとり、純粋に管弦楽の響きを楽しむ音楽を意識していつつも、しかし燃えるという演奏。
哘崎考宏/岩木俊宏  2009年録音の、デュオ・ウエダ版とは異なる、新たな編曲によるギターデュオ版。聴き比べると面白いのだが、やはりそれぞれ拾う音や表現方法に差異がある。哘崎版のほうが、ボディノックなどの特殊奏法があって臨場感がある。演奏はもちろんだが、録音がいいのが嬉しい。
萩町修/栃木県交響楽団  2016年ライヴ。アマオケにしてはかなりうまいレベルに持ってきていると思う。しかし、金管の高音などにアマオケの限界も感じる。が、それは贅沢というものだろう。後半の迫力がすごい。指揮者や楽団員の理解と共感の賜物。
交響譚詩
山田和男/東京交響楽団  資料として図書館のコピーをいただいたもの。1943年録音のSP盤。いまとなっては音楽や演奏がどうのこうのというよりかは完全に資料的価値のみを有すると思う。SP盤A面B面で2枚に納まるようにとの応募規定で、そのため3分半×2面×2枚の14分となったという。それにしても、山田の指揮は良い。シャーシャー音の中より、伊福部の匂いが立つ。黛も芥川も原田も、みなこの演奏を聴いて伊福部に接した。伊福部といえばこのレコード、この曲だったという。
山田和男/東京交響楽団  1962年録音。さすがに録音が悪いが、オーケストレーションの簡潔さというか、この曲のキレの部分はまずまず聴ける。打楽器もティンパニしかない、2管の交響譚詩はクールな伊福部を聴くところが面白いので、録音がぼやけると、魅力が半減する。初演者だけあって、全体の構成はおまかせという感じ。1楽章で意外に重要なハープがハッキリと聴こえるのがうれしい。ライヴだと聴こえづらい。
芥川也寸志/新交響楽団  1977年ライヴ。90年代初頭、このCDが出たころは、これが最も入手し易い盤で、聴きまくった記憶がある。クラシックを聴き始めたころから、伊福部昭を聴きまくっていたことになる。交響譚詩は平明な表現に深い情感がつめこまれている伊福部の代表作で、若い自分にはやや物足りなく感じたものだが、いま聴き直しても発見が多い情熱的な演奏。
外山雄三/NHK交響楽団  1982年ライヴ。尾高賞創設30周年記念演奏会。N響の唯一の伊福部録音なような気がする。スマシテいるN響とかってやっぱり伊福部のような作曲家はやりたくないのだろうか。それとも、木挽き歌とかラプソディーとか燃えてるクセに、伊福部とは何かあったのだろうか。それとも指揮者の問題か。演奏も、期待していたわりにノリがなく面白くない。スマシ系。
手塚幸紀/東京交響楽団  1984年ライヴ。録音は悪いほうだが、表現は面白い。アクが強く分厚い表現で、その代わりテンポ感が犠牲になっているが、小交響曲としての交響譚詩だとしたら、これほど重厚なものも無い。2楽章のほうが1分近くも速い。
広上淳一/マルメ交響楽団  1990年、スウェーデンにて録音。広上はこの交響譚詩が最も伊福部の中で好きなようで、いろいろと研究している。交響譚詩は1楽章など、通常の音楽進行からわざと1拍ずらしたりして、効果を出しており、なかなかあなどれない技法も使ってある。それをただ流して指揮すると、とたんに「のぺっ」とした変な演奏になる。録音はかなりソフトだが、シャープさは伝わる。
原田幸一郎/新交響楽団  1994年ライヴ。傘寿記念CD。悪くないが芥川と比べるとキレがなく、モッサリしている。しかし情感という点では、申し分なく、テンポの変化も面白い。
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団  1995年年録音。広上/日フィルのシリーズはやや荒々しい雰囲気が魅力で、交響譚詩も例外ではない。作曲者臨席の元、何度もダメ出しをくらったそうです。そのせいか気合が入って、録音も秀逸で良い。しかし情感という点ではドライな部類に入ると思う。
田中良和/札幌交響楽団  1997年ライヴ。札幌における伊福部昭音楽祭の模様の放送音源。あまり練習する時間がなかったのか、イマイチな演奏で、特にアンサンブルが甘い。金管もヘタレ。その後の釈迦と協奏的交響曲が良かっただけにちょっと残念な演奏。
野坂恵子/小宮瑞代  2001年録音。25弦箏による甲乙合奏版。サロメと比べると、さすがにあんまり面白くない。とはいえ、急に交響譚詩が日本舞踊みたいになるのは、さすがの曲の底力というべきか。そういう意味では、うまい編曲だと思う。しかし、サロメのように独立した音楽の輝きまでには達していない。
デュオ・ウエダ  2005年録音。なんとこれもギターデュオ版。楽器の特性として、音響的には箏とあまり変わらないが弦の数として格段に少ないのになかなか良い響きをしている。調としてはギターのほうがやり易いのかもしれないが。しかし同じ響きといってもやはりギターは西洋の音がするのだなあ。不思議。
野中図洋和/陸上自衛隊中央音楽隊  2005年録音。吹奏楽版。上(タプカーラ、SF交響ファンタジー第1番)に同じだが、単純に「編曲モノ」としては、悪くはないのだろうが、弦楽の出番が多い交響譚詩は特に良くない。全体にモッサリとし、キレが無い。
哘崎孝宏/大宮洋美  2005年録音。これもまたまたギターデュオ版であるが、デュオ・ウエダ版とは編曲者が異なり、哘崎版となる。これも25絃箏版からリダクションしているとのことだが、やはりギター曲を意識してかギターっぽく聴こえるウエダ版よりもむしろ箏曲版に近い音色がしたように聴こえた。ウエダ版より音(の余韻)を長くとっているからだろうか。同じギターなのに不思議なことである。室内楽として、ギター曲として、非常にレヴェルの高い編曲と演奏になっている。これぞ編曲モノの醍醐味といえよう。
ピアノ組曲
館野泉  参考までに。1980年のライヴ。七夕のみ。館野は病気で左手のピアニストになる前には、ラフマニノフの3番やハチャトゥリアンをガシガシ弾く、硬派なピアニストで、なにより伊福部の協奏風交響曲を蘇演した。以前より、アンコールでピアノ組曲より七夕を愛奏していたという。アンコールだけにそれほど大仰なものではないが、クールダウンとして好んでいたようだ。
堀陽子  1990年のライヴ。CDでは初めての録音かと思われる。かなり叙情に重きを置いた演奏で、七夕などは非常に情感があるが、盆踊りなどはテンポも遅めで、重々しいが迫力に欠け、物足りない人もいると思われる。演伶、佞武多も同じく情感たっぷりだが伊福部ならではの荒々しさはあまり無い。ライヴとはいえ、ミスタッチが痛い。
滝澤三枝子  1991年スタジオ録音。録音がやや平面的だが、ミスもなく、スタンダード盤としていける。発売年としては、これが最初のピアノ組曲。盆踊の悠然とした響きや、七夕の硬質な音も良い。演伶のリズムも良い。佞武多はもう少し落ち着いても良かったかな。しかし表現、リズム処理共に良い。個人的にはもっと厚く力強い部分もあれば良いと思った。
遠藤郁子  1993年のライヴ。ノリ(テンポ感)は良いが線が細い。録音のせいかもしれない。七夕は非常に点描的にすら聴こえるもの。タッチが鋭いせいか、かなり堅い印象。印象派風の伊福部か。演伶の早い部分がちょっとボロボロ(笑) お上品な演奏といえるか。
萱原祐子  1999年前後のチェコにおいての録音。外人向けなため(?)か、盆踊などもかなりテンポが速い。七夕は逆に異様なテンポ遅で、妙に神秘的。演伶と佞武多も、かなりメリハリがあり、佞武多は特に速いが、全体に流麗でこれもお上品。技術的にはかなり上等の部類。スタジオなので間ちがいが無いのもうれしい。
川上敦子  2003年音更においてライヴ。もともと技術系で情感よりもガシガシとパワフルに引くタイプの人なので、ここでも異様な土俗讃歌。骨太というか、まさに大地の作曲家伊福部の面目躍如の演奏。ただし好きか嫌いかは分かれるところだろう。私は好きだ。この曲はこういう荒々しいほうがよい。荒いのと荒々しいのとのちがいは微妙。録音は良くない。
山田令子  2008年録音の、最新もの。やっぱり女性(笑) 意外に手堅い演奏でスタンダードタイプ。上手なのだが、もう少しこなれた、リズム感やフレージングがあればなお良かった。盆踊りなどもズンドコ節そのままでは逆に田舎くさくてダメなのだが、かといってこれはピアノ曲でアレグロでゴザイマスとなっても、生きてこない難しい音楽であることを再確認した。他の楽章も同じ。
川上敦子  2012年にスタジオで新たに録音されたもの。ノンペダルと思われるドライな響きはよくモダンさを現し、情緒過多になるのを防いでいる。スタジオなので演奏もミスなくよく編集されており、録音状態も申し分無い。伊福部直伝のテンポ感も良い。情緒過多ではないが、情感はたっぷりある。秀逸。
日本組曲
井上道義/新日本フィルハーモニー管弦楽団  1991年、初演ライヴ。井上の演奏はスマートでスピード感あふれるもの。とはいえ、豪快さが失せているわけではない。併録のタプカーラにも通じるが、弦楽や管楽にも勢いと鋭さがあるし、打楽器のロック調なまでのノリは、一聴の価値がある。日本組曲は、伊福部のオーケストレーションの究極を味わえるが、原曲の左手パートのほとんどにかぶる打楽器に、数ではなく質でまさに日本狂詩曲に通じるものがあるのを再確認できる。
小林研一郎/新交響楽団  1994年ライヴ。コバケンは協奏的エグログを初演したりと、わりと伊福部と係わり合いがある。コバケンの日本組曲は期待を裏切らぬ激燃え演奏ではあるが、ややアンサンブルが甘いか。伊福部は聴いている分よりはるかに合わせるのが難しいうえ、精緻に過ぎると面白くないという厄介な音楽だというのを再確認。とはいえそれは小林の指揮の醍醐味でもあるので。。。情感はたっぷりある。
広上淳一/日本フィルハーモニー交響楽団  1995年録音。広上の演奏を全体的にお上品だという評があるが私はそうは思わない。伊福部特有のライヴの高揚感が無いだけでお上品とはちょっと違い、存外バリバリとあらぶっている。テンポはゆっくりめで、重厚。パート間に遠近感があり、スタジオ録音の良いところが出ている。遅めのテンポは、七夕でその叙情が頂点に達する。
本名徹次/日本フィルハーモニー交響楽団  2007年、第1回伊福部昭音楽祭においてのライヴ。これはライヴとしては最高の出来。途中までわw テンポは余裕があり、盛り上がるところ、静謐なところ、よくでている。録音がソフトなのはサントリーゆえに仕方がない。ネブタのラストはいきなりアッチェレして、面白くない。熱気があるのは良いが、グチャグチャなのである。せっかくの伊福部のオーケストレーションや雰囲気、情感が台無し。ベートーヴェンのようなスコアでやるならまだしも、ハルサイの最後でグチャグチャになるのと似てるか。当日のライヴでも思ったのだが、がっかりだった。
   意外なことに、ピアノ組曲のオーケストラ版である日本組曲は、2007年現在、この4種類しか録音が無い。残りはギターに25弦筝に弦楽合奏と、さらなる異版になる。
 それらは、日本組曲のさらなる編曲なのか、ピアノ組曲からの編曲なのか、分からない。オケ版の打楽器を含む多彩な響きから核のみを取り出す作業と、ピアノ譜の思わぬ簡明さから追加の音を紡ぎ出す作業はおのずと異なるだろうから、けっこうそれは編曲に際し重要な指標であると思われる。タイトルがみな「日本組曲」なので、おそらくオーケストラからの直しに思えるし、全音のピアノ譜をお持ちの方はそれを見ながら日本組曲を聴いていただけると分かるが、実は日本組曲のほうは、盆踊、演伶、佞武多の盛り上がるアレグロの部分にリピートがあって、やや演奏時間が長い。聴いただけで確認したのだが、以下の編曲作品のすべてにそのリピートが認められた(と、思う)ので、日本組曲からの編曲であると推察される。
 吹奏楽版が出るのは時間の問題と思われるが、個人的には上記他曲と同様の理由で評価は低いだろう。どうせなら管弦楽版を無視し、ピアノ組曲から直接、自由に吹奏楽にしてくれると面白いのだが。
野坂恵子/佐藤由香里  1996年録音。25絃箏版。野坂の熱心さにはアタマが下がる。いろいろある中で、これぞという楽曲を適格に編曲している。日本組曲においては、もともと民謡調の曲だけに、例えば交響譚詩などより遙かに「それっぽい」。このピアノよりむしろそれっぽいストレートの「それっぽさ」は、面白さに通じる。なお、初演は1991年で管弦楽版との同時編曲作業だったことが推察される。演奏技法の関係か、テンポはかなり遅め。
兎束俊之/東京音楽大学アンサンブル・エンドレス  1998年ライヴ。伊福部は当初、絃楽合奏という合奏形態にこの日本組曲の楽想は合わないと思っていたらしいが、さすがである。ぜんぜん合ってない。とはいえ、若いころ聴いたコープランドの演奏のCD復刻にあい、そのコープランドへ献呈するために作曲したピアノ組曲ということで、なにか想うところ合って、編曲を承諾したとのこと。演奏に際してはジプシーヴァイオリンのようにギコギコ弾けとあるが、大学のアンサンブルでは表現・合奏力とも無理な相談だったようだ。それとも、管絃楽版を意識しすぎたのか。
新堀ギター男性六重奏団  2003年録音。ギター奏者哘崎孝宏が、ギターも達者な伊福部がむかしギター重奏でピアノ組曲を弾いたという話を聞き、ならばと思って編曲したもの。これがなかなか良い響き。薄い部分と厚い部分の対比も絶妙。伊福部の指示によるボディノック奏法も飛び出し、面白い。なお録音では演伶が割愛されている。勿体ない。
オリュンポス祠祭大戸島勤務  2004年録音。男声合唱版。例によらず素晴らしい出来であり、盆踊などに掛け声も入るなど、独特の編曲は見事という他は無い。テンポも重厚だが重くならず、七夕などの表現も格別の魅力がある。打楽器はおろか、バスの最低音からテノールの最高音まで駆使する合唱オーケストレーションは同分野における表現の限界に挑んでいる。企画モノとあなどるなかれ。
デュオ・ウエダ  2005年録音。これは完全にギターデュオのための作品で、デュオの1人上田英治の編曲。パート的に、ピアノ組曲の音をそのまま踏襲しているように聴こえるが、それもまた趣がある。盆踊にはやはりノックもあり、この2種類のギター用編曲は、非常に 「いい仕事」 だと思う。同曲種による異なる響き、それも原曲を凌駕する様な新しい発見と興奮と楽しさに満ちた響きの探求。それが編曲の面白さだろう。特にこのデュオ版はピアノのイメージに近づきつつも、演伶などはギター片手に流しそのまんまで非常に趣深い。盆踊のラストは他版とややちがう様にも聴こえた。
本名徹次/オーケストラ・ニッポニカ  2005年釧路においてのライヴ。早坂文雄の「7人の侍ファンタジー(編曲:池辺晋一郎)」の演奏会で、同時に披露されたもの。弦楽合奏版。なるほど絃楽合奏版は室内楽程度のオーケストラでも演奏できる利点があったか、とちょっと納得。演奏はかなり良いが、セミアマなのでまだ物足りない。プロオケの演奏でなくば、真価は発揮できないか。それとも、やはり絃楽合奏では無理な部分があるのか。
岩崎宙平/ピルゼン・フィルハーモニー管弦楽団  2021年録音の、絃楽合奏版。絃楽版初のプロオケ・セッション録音。これはいい! 演奏もうまいし、岩崎の解釈も情緒的かつ技術的で素晴らしい。絃楽合奏による音調が、当曲の時に哀調にまで高鳴る情感を引き出していることに気づかされる。なるほど、絃楽版とはこういうことか、と唸る。絃楽合奏による決定版だろう。
 とりあえずおしまい。  




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