いわゆる「霊感」とかいう類のお話ではなく、もっと幻想的に、もっとファンタジー的なものをめざしました。
わたし、けっこう「聴こえる」ほうなんです。
そんなわたしのダークなファンタジーの世界へやうこそ。(フフフ………)
妖怪チョッキンの事
子どものころより、不思議な音を聴いてきました。
特に想い出として印象ぶかいのは、勉強中とか、ひと月に1〜2度は聴こえた不思議な音。それはハサミを「チョキン」と鳴らすような音。背後より、一瞬間だけ、チョキン、と鳴る。
「アレッ?」と思って振り返っても、もちろん何もない。
わたしはそれを「妖怪チョッキン」と名付け、愛でていました。
高校生くらいから、いなくなっちゃいました。
さびしかったです。
神様に護られているの事
じつはウチのオヤも、占いとか、ご先祖供養とか、云々とか好きなんです。
生まれたばかりのわたしを連れて、いろいろ「先生」のトコロへ連れていった。数度、連れて歩いて、ほぼ全員に云われたこと。「この子は神様に護られておりますなあ」 向こうも商売だから、それほどのお世辞ぐらいは云うとはいえ、少しはその気になったウチのオヤ。
しかも後になって、思い当たることがけっこうあるとのたまう始末。
事例その1
生後数か月のわたしをおぶって若き日のオヤ、台所仕事。ふと皿をとろうとして振り向いた瞬間、ハシラのカドにゴン!
首が折れたと思うほど豪快にぶつかったわたしですが、折れもせず生きてます。
事例その2
私の最古の記憶。
歩行器で走り回ってそのまま玄関に落ちた。
かすり傷ひとつございません。
事例その3
2歳くらいのとき、銭湯でおだって走り回って引っ繰り返り、脳挫傷で入院。後遺症なしで完治。
事例その4
昔の石炭ストーブに寄り掛かり、左手を大ヤケド。
親やジジババは野口英世状態になるのを覚悟したそうだが、痕も残らず完治。
オマケ
私の頭には、柱の傷か、引っ繰り返ったときのものか、いまでも長さ8センチぐらいへっこんで陥没している部分がある。
ちなみに護ってくれいてるカミサマの1柱は、大黒さまだそうでございます。
有り難や有り難や。
デジャヴーの事
予知夢はいまでもよく観ます。
1〜2カ月に1回くらい。
おおー、これ(この情景。)ユメで観たあ〜〜。というていどですが。(だからなんだというわけではない。)
妖怪スネコスリの事
水木しげる先生の妖怪百科にもある、スネコスリ。
中学生のころ、塾の帰りか、今となっては定かではないが、夜道をとぼとぼと家路に着いていると、ニャーン、てかんじで、足元をすうっとすりぬけて行った毛皮の感触。
これなのよ。(きっと) http://www.textlife.net/mizukiroad/pages/19.htm
誰かが走っているの事
家で1人でいると、よく誰かが走っている。走っているというのは語弊があるが、正確には足音というやつか。1階にいると2階で、2階にいると1階で、ドドドド……。
聴こえるのはオヤもそうだというので、きっと本当に聴こえているのだろう。
だからといって何をするでも無く、「誰かいるわあー!」ですましている我が家。
誰かが飛び下りているの事
押し入れぐらいの高さから、ドン! と跳んで下りている音もたまに。音量からして、子どもと推測。
ざしきわらしだったら、大金持ちにさせてくれ。
名前を呼ばれたの事
足音ならまだしも、いままで2回、名前を呼ばれたことがある。
「蛍ちゃん」みたいに。
これはさすがにシャレにならんと思って、念のため、1階で横になってテレビを見ていたオヤに「今、呼んだ?」と訪ねたが、「なに言ってんの」とそっけない。
幻聴ということにしておいた。
小動物が跳び乗るの事
夜中、寝ていたら、リスのような生き物が胸のうえに跳び乗って飛び起きたことがある。
しかし、べつにそんな生き物は確認できなかったので、また寝た。
未確認生物接近の事
数年前の夏、暑いので窓を開けていたら、夜の10時頃、窓の側の笹ヤブにて。
「フギャー! ギャース!!」
ガサガサガサ!!
「ケーン、ケーン!」
「ギニャーース!!!」
「ケーン、ケーン!!」
ガサッ! ガサッ! ガサガサガサ………!!!
さすがに怖くなって窓を閉めた。が、やはり暑くてすぐ開けた。
後日確認したが、野良猫に雉子でもおそわれたかと思ったが、そんな痕跡は微塵も無かった。
お盆によく家がきしむの事
天気のよい日の夜とか。家のハシラがビシバシ鳴る。
木材が日光で温められ、伸びたり縮んだりしているのである。
それも、死んだ人の話をしているときにかぎって。
勝手にPCが夜中に起動したの事
ええ、起動しました(笑)
寝てたらいきなり カチッ、ブーン! て。
すわウイルスかとも思いましたが、会社の電算室の友人に相談。
「よほど強力な電磁波が飛んできたか、幽霊だね」 と云われた。
電磁波ったって、高圧線高架は、沢の向こうで何百メートルも離れているし……電磁波説なら上空にUFO。
もしくは幽霊。
どっち!?
キツネのタタリの事
コレマジバナシ。(ハナシはマジですが一部情景描写に私の憶測があります。御了承ください)
うちの実家は青森の農家で、先祖は津軽の足軽ということらしい。ひいじいさんは憲兵で、何人か検挙したらしい。
私が高校生くらいのとき、北海道の一族もみな呼ばれて、親の兄弟とか全員集合。私の代は行かなかったが、なにやら儀式が行われたとのこと。
それはキツネ祓いの儀式。
私のマタイトコだか、ソノマタイトコだかにあたる、年が同じほどの、一族の本家の青年が、幼少より奇言奇行はなはだしく、まあ病ということであったが、病院へ行っても治らないし、原因も不明。そうなれば古い東北の田舎のこと。霊でも……となる。
くわしくはオヤや伯父さんも教えてくれないのだが、御祓いしたら、良くなったらしい。
しかし寒けがしたのはその原因よ。
憑いていたのはキツネ。キツネにもいろいろあって、その手の本によると、カミサマの使い(お稲荷さんね)のキツネ様は白くて、位もいちばんえらいキツネは天皇より正1位を頂けるような立派なもの。天狐という。その逆が、野孤といって、まあイタズラ好きで、悪さをする。
野孤の悪戯ならまだしも、私のひいばあさん(ひいひいばあさん?)のお話。
いわゆる、「お祀り好き」で、そこらじゅうから祠とか仏像とか神棚とか拾ってきては離れに祀ってあった。そういうのは、中身に得体のしれないモノが入っていることが多く、勝手に素人が祀ったりしたら、よけいにパワーがついて、悪さをして良くないのよ。
そんなわけで家人も気味悪がっていて、ばあさんが死んだら、みな棄ててしまった。
これも良くない。
それで、勝手に祀っておいて、勝手に棄てるとは何事かと、怒った稲荷が……。
そいうことらしい。
気をつけましょう。
伯父さんのお話。
「伯父さん、ああいうの信じてなかったけど、本当にあるんだあ。終わったあと、宴会で、酒飲めって云われたけど、コップ持つ手がブルブル震えて、飲んでも飲んでもちっとも酔わなかった……」
リアルすぎて恐い。
家を誰かが叩くの事
これもけっこうシャレにならない事例。
これは2002年の2月の(確か)出来事だったと思ったが、これも1人で寝ころがってマンガ(バガボンドだった)読んでたら、いきなりドーン、ドーン、ドーンと壁を叩く音。「???」 わし、わけが分からない。それも最初は、けっこう遠くから聴こえていたのだけれど、次第に近い場所で。というか、ウチじゃねえのか???
おいおい、誰が、どこのガキが悪戯してやがるんだ? とも考えたが、近所にそんなガキはいない。年寄りならいるが。
さすがに気味が悪くなって、1階へ。階下から聴こえてきていたから。しかし金魚の水槽がブクブクいう音しかしない。
「おかしいな……??」
するとまだドーン……ドーン……ドーン……!
上からだ。
再び2階へ。だけどどこが鳴っているのか、かいもく見当がつかない。
思い余って外へ。よその家かと思ったので。天気は良かったが、2月の末頃で、まだ寒い。
ドン、ドン、ドン……!
「やっぱりウチだよ!!」
ここまでくると、恐いというより、やかましいとか、なんか怪しいことしてるんじゃないのかとか、ついに○○したのかと通報でもされたらかなわんという気持ちのほうが先に立ち、コラなんとかせんとあかんということで、再び家の中へ。木刀を握り、家内捜索開始。
家中を点検したが、やはり2階だ。2階ったって、わしの部屋と、隣の納戸しかないのだけど。
納戸か。
入る。
ドーン! ドーン! ドーン!
ここかあ、やはりッ。しかも、天井裏やんけ!
そのころにはもう音は連続音と化している!!
ドン、ドン、ドン、ドンッ……!
「やかましいわいッ!!」
ダンダンダン!! と木刀で天上をつつくわし。
ドン、ドン、ドン、ドン……。
音はまさに消え入るようにして、無くなった。
その後、ちょっと怖くなって、居合の形をその場でして、祓っておいた。
その後、音はない。
ビデオ買っておけば良かったと、それだけ後悔した。
オマケ
鳴っていたのは、家の鬼門の天井裏でした。アハハハ……。
ついに視た!? の事
バカ日記2(2004/7/8)にもありますが………。
夜の11時ごろ、クルマで帰宅中、道路の途中で、座り込む若い女性。そこは総合病院の表玄関の近く。寮の看護婦か? とも思いつつ、なにやってんだ、との好奇心。運転中にそんなヤツを発見するのもいまとなっては怪しい。
服は白いTシャツのようなものに、パンツは黒かったような。バッグを持っていた。おきまりのLVか? 髪はストレートのショート。座り込むというより、しゃがみ込むが正しい。酔っぱらいが具合悪くなったのか、迎えが来ないのか。それにしても、そんな街灯の真下で、うつむいてしゃがみ込むことはなかろう。しかも、草をむしっている。(触っていただけかもしれない)
どちらにせよ、珍しいから脇見運転。
一瞬ですよ(笑)もちろん。
その瞬間、女が顔を上げて、わしを見やがった! 運転席のわしを! なぜって、クルマの動きに合わせて、すーっと顔をこっちへ向けたままだったから。
そーしてええーッ!!
その顔が、闇で真っ暗ッ! 暗黒ッ!!
えーっ!? だって夜ったって、そいつ自身はハッキリ見えているのに、顔だけ真っ暗というのはあり得ないだろう。しかも街灯の下で……。
ということは、ウオオーッ、ついに、ついに視たのかもしれない!
ちょっと恐ッッッ!!!
と思ったが妙に嬉しくて、笑いながら家に帰った。
次の日、会社のPCが謎のクラッシュをした。
その手の話が好きな会社の先輩にこれらの話をしたところ、返って来たことば。
「あんたの家は間ちがいなく霊道が通っているね!www」
そんな折の衝撃の事実の事
ウチの町会(沢町)全体が、山の上のお墓から海へ向かう霊の通り道になってるから、あんまり気にしないでという先生のお言葉があったという。
だからねえ、ウチだけじゃないのよね、ぢつは。
気にしない気にしない……って、オイッッ!!!