ファンタジーなクラシック 10
NIREHTYLS! テンシュです。
ついに北の台地は降雪がありました。
そんな中、いつのまにやらこの研究発表も第10弾に!!
さて、記念すべき第10弾は、ぜひ絶命日パーティーの余興にこの曲を!!(ヲイ……)
それはサン=サーンス作曲の交響詩「死の舞踏」です!
交響詩とは、特定のストーリーにそって音楽が進むという形式の曲の名前です。この曲のストーリーは、「夜中の十二時の鐘が鳴ると、墓よりガイコツが起きあがってヴァイオリンを弾きながら踊りを踊る。やがて夜が明け、雄鶏の鳴き声と共にガイコツは墓へ帰る」
という、単純なものですが、音楽はすばらしく、ファンタジックで、演奏効果も高いものです。
音楽はまず時計の鐘を表わすハープの音色で始まります。それが終わると、ソロのヴァイオリンがキーキーと奏でられ、中世の旋律ディエス・イレ(怒りの日)からとられたフルートのメロディーと、ガイコツの弾くヴァイオリンによる流れるようなメロディーが交錯して、踊りが始まります。
楽しげな(?)ダンスはやがて終わりを迎えます。雄鶏の声を表わすオーボエが鳴り渡ると、夜が開けます。
ガイコツはスゴスゴと墓へ帰ってゆき、曲は終わります。
∽§∽
DATA
作曲者:カミーユ・サン=サーンス(1835−1921)
曲名:交響詩「死の舞踏」
マイナー度:★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
ファンタジーなクラシック 9
NIREHTYLS! テンシュです。
いつのまにやらスリザリン体操のベテランに……。
う〜ん? カラヤン風ですか?(^。^)
さて、第9弾は、チャイナなクラシックを研究してみたいと思います。そう、チョウ・チャンのテーマにどうぞ!
レイブンクローの4年生にしてシーカーのチョウ・チャンですが、名前が中国風というだけで、少なくとも私はチャイナで可憐な少女を想像してますが、本文には中国のちの字もありません。ハリーの額の傷の位置のように、読者の思いこみかもしれませんね。
でも、日本語版4巻が未発売のいまのとこ、なんの情報もないし、勝手に想像して遊んでいましょう。
音楽はマーラー作曲 交響曲「大地の歌」より 第3楽章「青春の歌」と第4楽章「美しきものを歌う」をどうぞ!
我々にも馴染のある中国の詩人、李太白、孟浩然などの詩(つまり漢詩)のドイツ語の意訳に曲をつけた、歌入りの交響曲です。
ちょっと専門的な事になりますが、西洋音楽の音階はドレミファソラシドの7音階ですよね。でも東洋では、5音階が主流です。それはピアノの黒鍵の部分だけだったり、ミとシが抜けたものだったり(たしか沖縄民謡がこれ)と、国や地域によってちがいます。
西洋文化の極地、クラシック音楽も、この5音階を使って作曲すればたちまち東洋チックになるから不思議です。
そして、マーラーの大地の歌は、その5音階を使った東洋チックなクラシックの中でもダントツに最高峰のデキ栄え、究極の1曲なのです!!
全6楽章で、60分もある大曲(ただし、マーラーの中ではこれでも短い方)で、6楽章だけで半分の30分もあり、内容も難しいので、初心者の人はいきなりぜんぶを聴かないでおくのが良いでしょう。
逆に3楽章は3分半、4楽章は7分ほどで、旋律も素敵で聴きやすいので、お薦めです。
ちなみにマーラーは私が最も敬愛する作曲家で、最高にハマっている人です。(そういう人をマーレリアーナーとイイマス)
やっと紹介できたよう〜。(泣)
∽§∽
DATA
作曲者:グスタフ・マーラー大先生(1860−1911)
曲名:交響曲「大地の歌」より
第3楽章「青春の歌」
第4楽章「美しきものを歌う」
マイナー度:★
難易度:★★★
ファンタジー度:★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
SERPIENTE!
ファンタジーなクラシック 8
ニレーティルス テンシュです!
スリザリン体操だいいち〜
両手をあげて〜
♪チャーンチャーカランチャーン……
さあー、すっきりしたから研究発表するべさー!
みなさま、絶命日パーティーはどんなBGMがよろしいです?
やっぱり、ひゅ〜どろどろって感じですか?
しかし、そこはあえて騒がしくも不気味な音楽などいかがでしょう!
ほとんど首無しニック自体は明るいですし、なんだか途中から首ポロ(でしたっけ?)も始まりましたし!
ランチキ騒ぎというのでしょうか? (けっこうクラシックにそういう曲ってあるんですよ)
そんなわけでベルリオーズ作曲「幻想交響曲」より
第4楽章「断頭台への行進曲」
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」
をどうぞ!
(ワルプルギスとは魔女の宴……サバトのことです)
もう、騒いで大変です。
この曲は交響曲なのにストーリーがあって、後の交響詩という音楽ジャンルの元になったような曲です。
ストーリーは、とある女優に片思いをした若い作曲家が、恋が実らず、阿片を飲んで自殺をはかったが死にきれず、幻覚をみてその中をさまよう……という、なんともハード。その中のクライマックスが、4、5楽章です。
不気味でノリノリという、なんかイヤな音楽です(笑)
機会がありましたらぜひどうぞ!
∽§∽
DATA
作曲者:ルイ・エクトール・ベルリオーズ(1803−1869)
曲名:幻想交響曲より
第4楽章「断頭台への行進曲」
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」
マイナー度:★
難易度:★★
ファンタジー度:★★★
聴かなきゃ損度:★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
ファンタジーなクラシック 7
ニレーティルス、テンシュです!
今日は車のタイヤを冬用にとっかえました。札幌では雪が振るそうで……冬だなー。
さて、この研究発表におきまして、私は重大な曲をご紹介するのをすっかり忘れておりました。まったく、本命中の本命だったというのに……。
それはデュカ作曲の交響詩「魔法使いの弟子」です!!
ゲーテのバラードにヒントを得て作曲され、ストーリーは、
「魔法使いの弟子が先生の留守中に、覚えた呪文で箒に魔法をかけ、箒が水汲みを始める。(弟子は言いつけられた仕事を箒にやらせてる)やがて部屋は水で一杯になるが魔法を解く呪文を知らない弟子は斧を箒に投げつける。すると二つに割れた箒がさらに水を汲むので大洪水となる。そこに先生が帰ってきて、呪文を唱えると魔法は解け、水は引いてゆく」
というものです。
これはディズニーの「ファンタジア」で、ミッキーが弟子に扮し、部屋を水浸しにしていますので、見たことがある方は、すぐにご想像つくと思います。
まったく、そのままハリーたちのテーマ音楽にしてもおかしくありません。とても楽しい音楽です。有名な曲ですので、CDもすぐに見つかるかと思います。
ちなみに作曲者のデュカさんはフランスの人で、英語読みではデュカスさんになります。パリを英語でパリスというのと同じようです。
CDの裏にデュカスとあっても、デュカとあってもどっちも正しいです。
∽§∽
DATA
作曲者:ポール・デュカ(1865−1935)
曲名:交響詩「魔法使いの弟子」
マイナー度:★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
ファンタジーなクラシック 6
ニレーティルス! テンシュです。
満月の日にピッタリなファンタジーなクラシック、魔女の音楽を2つ。
ただし、魔女といってもハリー流にいえば闇の魔女ですが……。
1つは、交響曲第9番「新世界より」で有名なドヴォルザークの、交響詩「真昼の魔女」です。
これは、子どもを殺しに来る魔女の踊りの様子を、管弦楽で表現したものだそうです。
魔女の笑い声のような木管に続いて、田舎の風景のような描写があり、急に緊迫して、不気味な踊りが始まります。
途中で静かになりますが、子どもの側に忍び寄ってきたのでしょうか?
オドロオドロしく盛り上がった後、また踊りが始まって、静かになり、最後はドラマティックに終わります。
続いて、ムスルグスキー作曲/ラヴェル編曲の「展覧会の絵」より、「ババヤガーの小屋」です。
作曲がムソルグスキーで、元はピアノ曲だったのですが、後にラヴェルが管弦楽に編曲しました。
第1曲の「ノーム」は、ノームというよりまるで変身後のグレムリンですが。(^‐^)
で、ババヤガー(パーバ・ヤーガ)ですが、ロシアの伝説に出てくる妖婆パパヤガーの描写。人間の骸骨を集め、煮えた鉄の中に入れて道に敷き、その上を箒にのって飛んで行くババヤガーの異様な姿、だそうです。
こちらはピアノの原曲は不気味かもしれませんが、管弦楽ではハデハデの、映画音楽みたいです。編曲が上手すぎです。
ちなみに編曲をしたラヴェルはかの「ボレロ」の作曲者です。
アラゴクから逃げるハリーとロンのBGMにどうでしょう?
∽§∽
DATA
作曲者:アントニン・ドヴォルザーク(1841〜1904)
曲名:交響詩「真昼の魔女」
マイナー度:★★★★
難易度:★★
ファンタジー度:★★★
聴かなきゃ損度:★★
作曲者:モデスト・ムソルグスキー(1839〜1881)
ラヴェル編曲
曲名:組曲「展覧会の絵」より「バーバ・ヤーガの小屋」
マイナー度:★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
ファンタジーなクラシック 5
さて! ファンタジーなクラシック第5弾は、クィディッチの緊迫したシーンにピッタリ! な音楽です。
なんでしょう??
特にハリーとドラコの一騎うちや、メンバー入り乱れての空中接戦にどうぞ!
まー、ベターといやベターですが、それはヴァーグナー作曲、楽劇「ニーベルングの指輪」第1夜「ヴァルキューレ」より「ヴァルキューレの騎行」です!!
北欧神話に題材をとったこのパカみたいに長いオペラ、(全部で4つのオペラを4夜にわたって連続上演するという、前代未聞の超々誇大妄想オペラ)まるごと見たり聞いたりする人は、そうとうのファン……いやマニアです。
有名な曲だけを抜粋した「管弦楽ハイライト集」でどうぞ!
ヴァルキューレとは、全能の神ヴォータンが智の神エルダに生ませた9人の女神で、天空を駆け、戦場で傷ついた兵士を助けるのが役目。ブリュンヒルデが有名ですが、後の8人の名前までは知りません。
実際、この音楽に乗ってヴァルキューレたちが天空(岩山)を駆けめぐります。
BGMというより、音は音楽のみで、セリフも効果音もサイレントの状態で、雨の中、ウッドが怒鳴り散らし、ハリーたちが懸命に他チームと戦う、もしくは猛練習してる、そんなイメージが私にはあります。
余禄
ベトナム戦争映画「地獄の黙示録」にて、地上を攻撃するヘリコプターのシーンのBGMにこの「ヴァルキューレの騎行」が使われて、物議をかもしだしました。あまりにベターだったからです。またナチスがワーグナーを好んで使っていたという歴史的事実もありました。
しかし、以前監督のインタビューで、ベトナム戦争当時、アメリカ軍は本当にヘリのスピーカーから超大音量で「ヴァルキューレ」を流しながら飛び回っていたという話を監督が聞いて、じゃあ、BGMにぴったりだ、という事で、映画にとりいれた、というのをみて、ビックリしました。
音楽が先だったんです。
意外な事実。
∽§∽
DATA
作曲者:リヒャルト・ヴァーグナー(1813〜1883)
曲名:楽劇「ニーベルングの指輪」第1夜「ヴァルキューレ」より「ヴァルキューレの騎行」
マイナー度:★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテッ。
ファンタジーなクラシック 4
さて、第4段は、「ファンタジーな」というより、ファンタジーそのものです。
しかも、吹奏楽曲です。
それはデメイ作曲の、交響曲第1番「指輪物語」です。
これはズバリ、ファンタジー作品の古典にして王道、指輪物語を題材とした交響曲なのです。
第1楽章 ガンダルフ(ウィザード)
第2楽章 ロスロリエン(エルフの森)
第3楽章 ゴラム(スメアゴル)
第4楽章 闇の中の旅 a モリアの峡谷
b カサド=デュムの橋
第5楽章 ホビットたち
となっております。
音楽による描写は見事なもので、小説を知っている人ならば、楽にイメージを沸かす事ができると思います。
1楽章は、壮大なファンファーレに始まり、途中、アレグロの早さで緊迫した場面が現れますが、それは白馬・飛蔭(シャドーファクス)に乗ったガンダルフです。ダンブルドア先生のモデルとも言える、偉大な魔法使いです。
2楽章は神秘と力強さの現れた、エルフの深い森とエルフの国の描写です。ロスロリエンはエルフの国の女王の名前です。
3楽章のゴラムとは、邦訳でのゴクリです。指輪の呪いで醜い灰色の蛙のようなバケモノ(ゴクリ)になってしまった、元ホビットのスメアゴル氏です。ソプラノ・サックスが、ひょうきんで狡猾(!)で素早いゴクリを表わします。
4楽章は主人公のフロド・サム主従が進む難所です。バルログという地下の怪物に襲われます。曲は劇的に展開され、救援に駆けつけたガンダルフが奈落の底に落ちるシーンも、上手に書けてます。
5楽章は陽気なホビットたちの祭の様子です。最後に冒頭のファンファーレが再現され、全曲を統一して終わります。
吹奏楽が好きな人だったら、CDを持っているかもしれません。知り合いにそういう人がいたら、聞いてみて下さい。
タワー・ レコード級の大きなCD屋さんでしたら、クラシックコーナーの、さらに吹奏楽のコーナーに、必ずあると思います。
興味がありましたら、ぜひぜひ、どうぞ。
特に指輪ファンは必聴でゴザイマス!
長くなりました。
∽§∽
DATA
作曲者:ヨハン・デメイ(1953〜 )
曲名:交響曲第1番「指輪物語」
マイナー度:★★★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテッ。
ファンタジーなクラシック3
ニレーティルス、テンシュです。
研究成果発表第3弾です。
前回がマイナー路線でしたので、今回はメジャーです。
バレエ音楽です。
日本ではまだ馴染がありませんが、欧米(特にヨーロッパ)ではクリスマスの定番演目だそうです。
なんでしょう???
それは、チャイコフスキーのバレエ「くるみ割り人形」です!
特にドイツとロシアでは、原作の童話がドイツのホフマン、音楽がロシアのチャイコフスキーという理由で、好まれていると思われます。
その「くるみ割り人形」、お菓子の国の精霊がたくさん登場します。この談話室でも最近精霊の話がよく出ていますが、お菓子の精というのは、アリなんでしょうか?
アリなんです!
これも、全曲は大変長いのですが、作曲者が組曲を作ってます。これは、急な新作発表の依頼に、引きうけたはいいが多忙なため新曲を作る余裕が無いため、その時作曲中だった「くるみ割り人形」より8曲ほど選んで発表したら、大成功だった! ため、その後も組曲として定着したものです。(これをケガの巧妙という)
ですから、組曲をまず、聴いてみると良いでしょう。
その後、全曲盤や、ハイライト盤というのもありますので、ためしてみると良いでしょう。
登場するお菓子の国の精霊は
チョコレートの精(スペインの踊り)
コーヒーの精(アラビアの踊り)
お茶の精(中国の踊り)
アーモンド菓子の羊飼い女(あし笛の踊り)
こんぺいとうの精(菓子の国の女王の踊り)
などです。
この中で、チョコレートの精だけ組曲に入ってません。(チョコレートっちゅうか、スペイン舞踊風の音楽なんですけどね。スペインのどのへんがチョコなのかは、分かりません。スペインは古くから植民地を南米にもっていたので、カカオといえばスペインなのでしょうか? 他の精霊の踊りは、それっぽいです)
あと、「花のワルツ」というスーパー素敵なワルツが、あります。
主人公のクララや、くるみ割り人形の王子、お菓子の国のみんなで踊るのだそうです。
ワルツではもう一つ、組曲にはありませんが「雪片のワルツ」という、雪の精の王と女王が踊るワルツも、とっても素敵です。(ボーイ・ ソプラノによる夢見るような合唱入り)
ハリーたちは、クリスマスは、事情によりホグワーツに残って、静かにすごしてますが、意外と、夜中の12時、魔法のお菓子の国に入りこんだりしてるかも!?
∽§∽
DATA
作曲者:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840〜1893)
曲名:バレエ「くるみ割り人形」組曲
マイナー度:★
難易度:★
ファンタジー度:★★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテッ。
ファンタジーなクラシック2
ニレーティルス、テンシュです!
研究発表第2弾でございます。
第2弾も、ハリー強調週間ということで、蛇に関するクラシックです。
そう、我らがスリザリンの象徴、蛇が登場するクラシック音楽の紹介です。
それは、レスピーギの組曲「ブラジルの印象」です。
レスピーギは、吹奏楽ファンには「ローマ3部作」や「シバの女王ベルキス」で有名です。
ただし、「ブラジルの印象」を知ってる人がどれだけいるかは謎。ウルトラマイナーな曲です。CDも、私が知る限り1枚しかありません。クラシックで蛇が出てくる曲も、私が知る限り、この曲しか知りません。
その「ブラジルの印象」、以下の3曲からなってます。
1.熱帯の夜
2.ブタンタン
3.歌と踊り
この2番目の「ブタンタン」というのが、ブラジルの、爬虫類研究所だそうで、血清を作るために何千匹もの蛇が飼われているのだそうです。
作曲者はその強烈な印象を、管弦楽にしました。
シャーシャーという音や、蛇が這う音などが、よく出来てますが、笑える(?)のが、怒りの日(ディエス・イレ)という古いレクィレムのメロディーが最後に転用されて登場し、「そんなに恐かったのかい!」 と、ツッコンでしまいます。このディエス・イレ、西洋では有名な旋律らしく、いろいろな作曲家が転用してますが、ようするにハルマゲドンを憂う音楽なんです。
世界が終わるほどの印象があったのでしょうか、それともただのパロディーかな?
∽§∽
DATA
作曲者:オットリーノ・レスピーギ(1879〜1936)
曲名:管弦楽のための組曲「ブラジルの印象」
マイナー度:★★★★★
難易度:★★
ファンタジー度:★★
聴かなきゃ損度:★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
ファンタジーなクラシック1
ニレーティルス! テンシュです。
ファンタジーなクラシックを追求し、勝手にご紹介するテンシュの研究発表です。。。
栄えある第1 弾は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」をどうぞ!
バレエ好きな方にも、吹奏楽にも編曲されてますので吹奏楽好きな方にもお薦めできますし、火の鳥といえば、そう! フォークスです!
バレエのストーリーは、昔のロシアの物語で、イワン王子が魔王カシチュイに囚われた12人の王女を火の鳥の助けで救い出し、その中の一人と結婚してめでたし、めでたしというものです。
全曲は40分の大曲ですが、作曲者が組曲にしています。中でも第2組曲はよくできてます。
第2組曲は以下の6曲からなっています。
1.序奏
2.火の鳥とその踊り
3.王女たちのロンド
4.魔王カシチュイの凶暴な踊り
5.子守歌
6.終曲
序奏は大太鼓のトレモロ(連続音)やうごめく低音楽器の不気味なメロディーにより、物語の幕を開けます。
火の鳥は軽やかな音楽に乗って登場します。
王女たちのロンドはとっても美しく、優雅です。
魔王の踊りはそのまま、2巻のクライマックスのBGMにピッタリ! な、スリリングな音楽です。が、ちょっと、敵が、イメージと違うかもしれません。(テンポが速いので)王子がピンチの時に火の鳥が颯爽と登場するところなども、ピッタリだと思います。
子守歌は、火の鳥がかける眠りの魔法の音楽です。魔王とその部下の魔物たちが、魔法で眠ってしまいます。(その隙に、イワン王子は、不死身の魔王の魂が入っている卵をみつけて、割ります。それで魔王は死にます)
終曲はドカンとハデな大団円です。魔王に石にされた騎士たちも元に戻り、王子と王女が結婚します。
全体にロシアの古い民謡がメロディーとして使われており、とっても聞きやすいと思います。
∽§∽
DATA
作曲者:イゴール・ストラヴィンスキー(1882〜1971)
曲名:バレエ音楽 「火の鳥」 第2組曲
マイナー度:★★
難易度:★★
ファンタジー度:★★★★
聴かなきゃ損度:★★★★★
まこと音楽とは、何物にも勝る魔法です!
セルピエンテ。
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