とりとめもないバカばなしは本にしてしまったので、マーラーのページはディスコグラフィーが中心となる。（←内容が相当古くなってきました。ので、もし読んだ方がおられましたら、初期の認識だというのを、お手数ですが御把握ください。くわしくは本のページ。）
　
　ひと口にマーラーが好きと言っても私の場合はマーレリアーナーなぞを自称しているので無条件で好きだ。好きというのは、心底共感しているということになる。先生の芸術、生き方、行動、全て憧れる。もっとも知り合いにはなりたくないタイプだが……。

　したがって、もちろん個人的な判断になるのだが、共感の感じられない演奏はどんなにうまくてもダメだ。とあるCDのブックレートに、マーラーを理解するということは共感することだ、とあって、大いにうなずいた。以来、すべての音符に共感している。もちろん、演奏者だって指揮者だってそうなってもらわないと、マーラーのスコアは真に呼吸をしない。マーラーはスコアの出来（音楽の出来とは一致しない）がもうおせっかいすぎるくらいにおせっかいで、指示云々は別にしても、完璧にちかいので、ヘンな指揮でもスコアどおりに演奏すればそれなりに聴こえるから始末が悪い。

　情熱系、冷静系、等々、まずはマーラーへの共感が念頭にくる。
　
　ただ単にレパートリーの一環としてのみでは、訴えるものは弱いし、聴くほうもやるほうもカネと時間のムダでしょう。ある意味特殊な音楽です。
　
　かといって共感カラまわりの、みんなもっと楽譜おちつてよく見てくれえ演奏もどうかなーなのだが（笑）

　もちろん、オケの技量の問題もある。

　マーラーのスコアは、私にはとうぜん解読不能だが研究者の方の文を参考にすると一見無秩序のようで、天賦の才によってそこはすばらしく計算されており、それを意識した演奏というのは与えてくれるものも大きい。タダでさえ時間に追われる現代社会、この長大なスコアを、どこがどうなって、ここがこうなってと研究する労と時を惜しまないというのは、それこそ共感のあらわれに他ならないのではないだろうか？

　（昔の指揮者は共感したヒトじゃないと演奏そのものをしなかったので、みんなそれぞれすばらしいのだ！）

　グスタフ マーラー　　　（1860−1911）

　　　

　　（ＣＤによっては曲が重複している場合があります。ライヴ録音は曲名の後ろに Ｌ がついてます。数字は録音年代です。
　　また音源が同じですが盤のちがう場合もあります。その際に評価がちがうのは録音状態です。
　　評価は★＝死亡　★★＝ダメ　★★★＝普通　★★★★＝スゴイ　★★★★★＝超スゴイ　☆＝気絶　です。
　　なお、SACDは音響面で通常ＣＤと比較できないので独自で○になります。気絶は◎です。）

オマケ
せめて何種類あるのかくらい数えました。同音源異盤も多いので自分でもよく分からず概数としてお願いします。10番はひっくるめてます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑　阿修羅のようなマーラー先生指揮姿乃図。

　　　←　先生の奥さんと２人のお子さん。長女マリア・アンナは後にジフテリアとしょう紅熱で夭逝。

先生の小さいころ。すでに楽譜を持っている。　→　

　　←　先生27歳ごろ。交響曲第１番作曲あたり。

　　　　　　　　　　　　　　ヴィーン国立歌劇場へ向かう途中の先生。　→　　

　　　　　　　　　　　　　　　　↑　歌劇場の執務室で自作の交響曲を清書する先生。つまり仕事場で趣味にふけってることになる。いけませんね〜。　

　　　仕事場からお戻りになられる先生。　→　　
　　　　　　　　　　↑　お散歩の途中で。

　　　　←　シブイお姿３点。

親ばか姿３点　→　　　　

　　←　生涯で最初で最後の自作初演大成功の第８交響曲。のリハーサル時。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ヴィーン国立歌劇場を辞任し新天地アメリカへ。この時期のマーラーは巷間言われているような病気云々で死の影どころではなく、気力体力生涯最高の絶好調で、アメリカでは超人的に指揮しまくってオフには大地、９番、10番をバリバリ作曲しその他の仕事（８番初演の実務交渉等）もこなした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　しかし、1911年、ふとしたことで突如として連鎖球菌に侵される。

　←　ご臨終寸前の様子。喉をやられ、抗生物質の無い時代だったので死を待つばかり。

　↑　ヴィーン・グリツィング墓地の先生のお墓。
　ファンサイトから拾ってきたのですが、TOPに行く入り口が無くって連絡できず、おもいきり無断です。
　サーフィンの結果、この写真がもっとも良い写りだったのを付け加えます。

　　　　　　　　　　　　　　　←　ロダン作のマーラーの胸像。ヴィーン国立歌劇場のホールにあるそうです。





　前のページ

　表紙へ