イバーラ(1946− )


 メキシコ管弦楽曲集をたまたま買ったら、面白い作曲家がいた。フェデリーコ・イバーラである。ここに、10分ほどの交響曲があったです。


第2交響曲「夢の待合室」(1992)

 読めない英語解説を眉をひめそながら眺めるに、1992年の作曲であり、何らかのテキストによって作曲されたことが伺える。
 
 単楽章制である。

 1楽章制のシンフォニーにおいても、10分というのは短い。しかし現代曲においては無くはない。むしろ、古典のシンフォニアに通じているか。標題性があるので、交響詩の精神にも、通じているだろう。(管楽器のための交響曲とかに、この手のモノはあります)

 冒頭は夢というよりまあ悪夢の入り口といった雰囲気でオドロオドロしく音楽は始まる。安手のホラー映画のオープニングみたいでもある。

 中間部は弦楽がメインで、そのまま廃屋に入り込み、ゆっくりと探索しているような音楽。
 
 第3部ではなにやら得体のしれぬ敵が現れて追いかけられるBGM(笑)

 リズミックで、金管が活躍し、ちょっとカッコイイ。
 
 面白いが、正直、交響曲としてはそんなたいそうな音楽ではないが、珍しいので紹介しました。






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