反日運動の正当性や日本帝国の侵略性というもののほとんどが、歴史的事実に対する捏造や誇張によって作られたものである−(まえがきより)
 

 親日派のための弁明2
 
 キムワンソプ著/扶桑社

 金完燮氏はいつの間にか「作る会」のシンポジウムなどに出席していたのだな。
 
 個人的には、作る会の教科書は少し読んだけど、初っぱなから、神話(ストーリー)と歴史(ヒストリー)を混同するのは反対。歴史の教科書で書くことではない。初版のときだったから、いまはちがうのだろうか? あとの内容は、特に問題はなかったと思われた。デリケートな修正をたくさん受けているし。採択率が上がらないのは、極端な人権(アホタレ)派PTA や日教組の取り組みに、一般の親が引いているから、関わりたくない(そして多分に歴史の教科書なんて関心がない。)からだろう。その一般の親の世代というのは、長い左派的教科書で歴史を習った世代なので、歴史=つまんない という図式により、見事に洗脳されているともいえる。
 
 前にもどこかで書いたが、歴史とは過去ではなく、過去の事象を習うことで未来への考え方の糧とする材料なのだと思う。その材料に関して無関心であるということは、未来を思考する事を放棄するに等しい。日本人はゆえに未来へ希望が持てないのだろうか?

 夢とかやりたい事を見つける事ができる人は幸福なのだろう。きっと。

 さて、前作の時は、その衝撃にまかせて一気呵成に内容を興奮気味に紹介したが、今回はやや冷静になって読むことができた。前作より、今日まで、日韓・日中では何が起きただろうか。

 当巻の初版(2004年10月)より後のことになるが、2005年 5月現在、記憶に新しいのは、一連の反日デモだろう。正確には、デモという名の集団テロル、暴動行為であったが、特に中国においてはその激しさにさしもの韓国人もやや引いた観すらある。あとウソかホントか、ドイツでも中韓の留学生が反日デモをしたらドイツ人に怒られたらしい。(笑)
 
 なんででしょうね。たしなめられたという意味なのでしょうか?
 
 その他には、日本の常任理事国への反対があるが、それは別に、G4の近隣諸国はみな反対しているし、イラク戦争でアメリカに逆らったドイツにはアメリカですら反対しているから、特に歴史問題と関係ない。関係あるというのは中国や韓国だけの特殊なこじつけ的理由だと考えられる。まあ他に特に反対する理由も無いからなあ。
 
 ちなみにシンガポールの首相も常任理事国加盟問題で日本に批判的な発言をしたが、かつてシンガポールがイギリスの植民地だったころ、イギリス人の手下となってガッポリ甘い汁を吸っていた華僑たちが、日本軍の進出(人によっては侵略ともいうだろうが。)により権益を失って当然のごとく反日となっただけであり、シンガポールそのものが、そのような性格を濃く受け継いでいるからに過ぎないと考える。日本は敵国イギリスの手下などに、権益など与える道理がない。
 
 インドは同じG4だから、当然同盟を組むとして、台湾やインドネシア、ベトナム、タイ、ミャンマー、カンボジア、フィリピン、パキスタン、それら東アジア主要国たぶん賛成なんだろ? まあカネもばらまいているだろうが、ばらまいて何が悪い。正統な富の移動じゃないか。たぶん。
 
 さておき、弁明2においては、特にミン妃や安重恨(アンジュングン)などの韓国の英雄の実像と、日本帝国支配36年の実体に焦点があてられている。日帝36年支配の真実については、他にもとても韓国では出版できない告白本も既に紹介しているところなので、興味のある方はぜひ購入して眼を通して頂きたい。
  
 今回の項では、本の各章にそい、短文形式で、内容を紹介しつつ、九鬼蛍の見解も織りまぜて、紹介してゆきたい。


 まえがき(序章)
 
 さて、まえがきにおいて既に、3つの重要な記述がある。
 
 1.キムワンソプが韓国で暗殺の対象にされていること。
 2.韓国では親日派どころかフツウの歴史認識を持っている人は全員がガリレオのように扱われていること。
 3.韓国の年寄りは、大多数が植民地時代を懐かしんでおり、韓国人徴用者は恵まれていたということ。
 
 この3つは、非常に重要である。
 
 というのも、朝鮮日報や中央日報の日本語版サイトにおいても、これらを裏付ける記事が連日報道されているからだ。彼らは、反日新聞を装いながら、こうして我々自主的歴史認識日本人へすぐにそれと分かるウソ情報を提供し、我々の思想活動の手助けでもしているのだろうとすら思えて来るほど、アホで楽しいネタを平気で提供してくれる。
 
 1つずつ検証しよう。

 キムワンソプは、いわゆる親日究明法の公聴会に出席し、そこに居合わせた反日連中につかまって衆人環視の中ボコボコにされたそうだが、誰も止めなかった(公聴会の場なのにー!)ばかりか官憲ですらそれを容認した。また、前巻関連で訴えられた(たしかミン氏に名誉棄損で訴えられた筈である。)裁判の場ではテロにあい、負傷。彼を攻撃したのは親日派を暗殺して英雄ヅラしている殺人犯で、以前は旧日本軍少尉のおじいさんを殺した。彼はなんとキムデジュンの恩赦により1年半で出所している。つまり、韓国政府はチンピラにマーダーライセンスを与え、堂々と親日派を抹殺していることになる!

 マジで!?!

 キムデジュンは東大なんかで偉そうに講演してニュース23に出演しているバヤイではない!!
 
 あああ、未開の国は恐ろしい。
 
 ニュース23は前にも江沢民を出演させてくだらない事を言いたい放題に云わせていたなあ。その罪は誰が裁くのであろうか?

 そのような社会状況であるから、良識派(親日派ともいう。)の人々は怖くてものを云えぬ。先般も韓国の高名歌手チョヨンナムが、うっかり親日宣言をして芸能界より抹殺される崖っぷちにいる。いずれ暗殺リストに載るのだろう。→2005/6/17:中央日報日本語版によりますと、めでたくガリレオになりました。

 曰く 「国内外の韓国人に深くお詫びすると同時に、今後、再発の防止を約束し、日本が植民支配時代(1910〜45)に行った犯罪行為と人権侵害について、日本政府レベルの正式な謝罪とドイツレベルの賠償があるべき、とのことに同感する」 だと。

 ガハハのハーだ。

 その前も、いわゆる「従軍慰安婦」に関して真実かどうかは知らないがより客観的意見を述べた大学教授が反日洗脳学生や反日社会に糾弾され、自称元慰安婦という正体不明のおばあさんたちのいる施設(ナヌムの家といいます。)で屈辱的な謝罪させられていた。

 まあ中には本当に慰安婦だった人も当然いるのでしょうけども、後記しますが、彼女たちは反日施策の政府により手厚く保護されているので、身よりのないお年寄りとかが寄ってたかって集まっている気がします。福祉の仕事してたから、そこら辺の裏事情は容易に想像がつきますねえ。福祉ってきれいごとじゃないので。
 
 彼らは、ガリレオのごときであるとキムワンソプ。うまいことを云う。「それでも地球は回っていた」 ならぬ 「それでも慰安婦被害なんか出鱈目だ」 であるというのだ。韓国社会では「親日」はタブーであり、ドイツで「ナチス」がタブーなのと同じように、親日派を追求することはタブーを正す 「正義」 であるらしい。日本社会では、なぜ戦争賛美がタブーにならないのか、韓国の若いマヌケなハングル世代の連中は理解できないようだ。
 
 個人的な見解だが、タブーのある民主主義など、間ちがっている。それは民主主義ではない。その意味では、ドイツもおかしい。例えば公共の場でヒトラーを讃えたら、それだけで逮捕されるというのは、絶対に間ちがっている。そのような者がいたならば、公然と反論し、論理でそのヒトラー賛美を覆すのが真の言論の自由であろう。ヒトラーを悪魔のように祭り上げて、禁忌し、ただその罪を猿のように反省しているだけで、自分たちも被害者然としている。(ちがう意味で日本人もだけど。)

 ただ記念碑を建てて大地に口づけをし、金をはらって体裁を繕えば許されると思っているだけなのではないか。

 タブーを破る勇気があってこそ、言論の進歩があるのだ!!
 
 まあ、ちがう意味で日本もですけれど。(笑)
 
 さて、キムワンソプの親御さんの世代では、やはり戦前生まれということで、子どものころを植民地朝鮮で生活していることとなる。学校では日本人の先生が優しく接してくれ、日本人家族ともそれなりに上手に生活していた。戦争に負けるまでは。
 
 一敗地にまみれた日本帝国(本国)と心中する気は無かった朝鮮半島(直轄地)は苦渋かどうかは知らないが、いきなり独立だの、侵略だの、日本人は出てゆけだの云い始め、善良な日本人を当惑させた。中には不幸な事件も起きた。しかし朝鮮人の中にはそれを心苦しく思った者もいたにちがいない。年寄りたちは、表向きは、彼ら独特の体面を気にする体質で日本の侵略を叫びつつも、心の中では、童心に返り、日本占領時代を懐かしんでいるらしい。台湾のように表立って懐かしめぬ分、ちょっと悲哀な気分に満ち満ちている。

 先日、私の実家においても、「強制連行・強制労働を考える北海道フォーラム」 なる偽善精神芬々たるインチキくさいエセ人権派歴史捏造団体が、わざわざ徴用されたまま死亡し、身元不明で手厚く葬られていた韓国人の遺骨を探し出し、韓国で遺族まで探し出して、返還運動を進めて、地元の新聞にも大きく載っていた。
 
 遺骨を返還するのはなんの問題もない。むしろ良いことだとすら思われる。父祖の地で墓の下に眠るのは、正しいことであろう。
 
 しかし動機がおかしい。不純だと思う。
 
 ご遺族は、私事ではちゃんとお寺にお礼を云いつつも、韓国人の国民性なのか、公式の場では憤懣やるせない形で、国や徴用元に対して怒っていたが、無知で素朴で反日態度をとらないと社会的に抹殺される韓国の人だから、それは理解できるが、理解不明なのは、やはり謎のフォーラムの連中だろう。強制連行じゃねえだろ。しかも艦砲射撃で死んだって市も市史研究家も工場も説明してるのに、納得ゆかないという。よほど強制労働で死んだと証明したいらしいが、無理な話。だって強制労働じゃなかったんだから。
 
 私がそこまで云うには、私なりの疑問と根拠がある。
 
 実家では、中国人は本当に強制労働させられており、病気や事故で弱ったり死んだりしたら、砂浜やトンネルの壁に埋められて、それが戦後に「発掘」され、問題となり、慰霊碑も建立されて、年に1回供養の法要が営まれている。(← とはいえ、市民じゃなく抗日ゲリラをしょっぴいてきて、強制労働させていたような気がする。なぜなら 碑文に 中国人殉難烈士 と書いてあるから。烈士とは大辞泉によると 信念を貫きとおす男子。「国家に殉じた―」 である。大辞林では 気性がはげしく、自分の信念をもって一途に行動する人。烈夫。 である。ただの市民に烈士って云うか?

 私も郷土史で小学校からそういうの習っているのに、韓国人だけ、なんでちゃんと荼毘に付されてお寺に安置されなきゃいけないわけ???
 
 強制労働じゃなかったってことではないのかな???
 
 韓国人は奴隷ではなかったということではないのだろうか???

 簡単な話じゃん。だから、ドン引きでしたね。市も市民も工場も。(笑)

 一部左派系新聞記者(私も知ってるふざけた正義の味方気取りの偽善アカ野郎。)だけ、懸命に「市は説明責任がある」みたいな記事を書いてたけど、なんの話題にもなってなかった。ザマミロ。ボケナス。このデツゾー記者。(捏造はデツゾウが正しい読みだそうです。)
 
 しかも、フォーラムは「遺骨の返還で全てを終わらせたくない」という理由で返還を拒否しました。

 アホきわまりなし!! 

 たぶん、持って帰ろうにも、かつて日韓基本条約締結交渉のときに、日本政府が日本にある韓国人の遺骨を返還しましょうと提案したのに韓国政府が正式に拒否しているという経緯があるので、持って帰られなかったのだと思われます。

 だいたい、韓国人も大事かもしれないが、その前に日本人だろ。硫黄島の白骨、どうするの。南方の遺骨、どうなるの。シベリアの遺骨、どうしたらいいの。
 
 話がずれました。やはり旧日本兵はレッサーパンダでした。
 
 既に短い序章においてこのありさまである。韓国の実情は、かなり厳しいと思われる。もはや日本は韓国ではなく台湾に真剣に愛情を注がなくてはならない。誰が己を愛してくれているか、真剣に見定めなくてはならない。中国・韓国とは無理に仲のよい隣人づきあいなどせず、ビジネスパートナーとしてドライな関係を築くに留めるのが懸命だと思う。彼らは仕事仲間とはなりえても、友邦国・友好国などにはなり得ぬ。日本人は真の友好関係を築くなどという幻想を見るのはいい加減止めた方が良い。


第1部 歪められた英雄たち

 私は別に韓国の国民的英雄にケチをつけるわけではない。

 私の祖母方の戦国時代の有名な氏族長たる九鬼嘉隆をやっつけたイスンシン将軍など、本当にまあとりあえず国民的英雄ということで良いと思う。銅像になって祖国を睥睨する資格があるでしょう。

 ただ、近代史においては、それは歪められ、でっち上げられているというわけである。

 将軍は護国の英雄であるが、李王朝下において同僚であるはずの佞臣の讒言により、けっきょくは没落し最前線に一兵卒として送られ、憤死している。韓国人は護国の英雄を憤死せしめた李王朝を憎み恨んで恥と思うならまだしも、例のミン妃を同じ護国の英雄として祭り上げている所に、韓国人のアイデンティティーの崩壊がみられるのだという。

 ここでは、キムワンソプに云わせると「嘘っぱち英雄」である3人を紹介している。

 すなわち
 
 ミン妃
 アンジュングン
 ユグァンスン

 また、真の朝鮮の国父として崇めるというより深甚の感謝を捧げねばならぬ人物に、総督府の優良官僚・穂積真六郎を挙げている。私のようなほとんどの不勉強日本人は、熱心な韓国人の本で、このように日本人の誇りを勉強する。

 上記の3人は、韓国近代史において救国と独立の大英雄として奉られ、韓国人の誰もが尊崇する対象であるらしいのだが、キムワンソプはその一方的な盲目の愛へ警鐘を鳴らす。彼ら3人の「化けの皮」を剥いでゆく様は、読んでいて痛快であった。以下、略記してその痛快さの一端をご紹介し、皆様にもキムワンソプの魅力として伝わることを願う。
 
ミン妃
 
 ミョンドン皇后とも云われているが、彼女が死んでから、韓国は大韓帝国と自称することができた。ゆえに、正確には、彼女は王妃であり、間ちがっても皇后などでは断じて無い! というのがまずキムワンソプのこだわり。
 
 それはそれとして、ちょっと前まで、韓国でも、姑が小憎らしい嫁を罵倒するときに 「まったく、この嫁ときたら、ミン妃のような女だよ!!」 というのが常套だったらしいのだが、いつの間にか、彼女は日本帝国主義に最後まで抗った悲劇のヒロインで、救国の英雄となって人々に受け入れられているのが、不思議でたまらないという。
 
 まあビデオとか、チャングムのなんとかというドラマとか、ミュージカルとかで、韓国の旧王宮がまるで豊かで清潔で伝統文化にあふれた美しい社会として描かれているのが、その最大の要因だろうと筆者は分析している。正解は、まるでその逆だったようなのだが、国民は知らないし、知りたくもないのだ。だが、韓国人は、誰もが、李王朝の復活なんか望んでいない。ここにアイデンティティーの崩壊がある。ただあこがれとして思慕しているだけ。日本人で李垠に嫁いだ李方子(平成元年ソウルにて没。旧梨本宮家出身。)が、国母とまで国民に慕われたのが、最後の李王朝の残影であったが、いまや、ミン妃がキョンシーのごとく華麗に復活を遂げている。
 
 ここで私がミン妃を罵倒しても人の受け売りであるし意味の無いことなので控えたい。しかし筆者の視点の1つが非常に興味深かったのでぜひ紹介したい。
 
 現在、韓国で行われている一大反日キャンペーンは、まさにキャンペーンであり、反日商売という業種を産んで多いに繁盛しているのだという。
 
 反日書籍であると無条件で売れ、反日ミュージカルは大統領が臨席し、反日を叫ぶと若者はモテる。親日画家の書いた絵画は美術館より外され、マスコミが取り上げて客が入る。しまいには反日樹木ですら博物館より撤去される始末。←むかし、親日派が植樹した木なんですって。
 
 商売なら、正しい資本主義の姿だなあ。(笑)
 
 ミン妃商売がいつまで続くか、日本の韓流よりは続くような気がするが。
 
アンジュングン
 
 いわゆる安重恨のことである。前は安重根だったらしいが、あまりに日本を恨んだので、変名したらしい。よく分かんないけど。
 1回、朝日TVで特集番組を作って、見た記憶がある。それを見ても、なんでこんなテロリストが韓国で英雄なのか、理解できなかった。もっとも、中東でもテロリストが英雄らしいので、そういう感覚なのだろうか。
 
 筆者によるとアンジュングンは、強硬な儒教原理主義者であり、旧保守派の権化で、思想という大層なものなどは微塵もなく、盲目的に改革という名のつくもののいっさいを許せなかった。ゆえに、衝動的行動により、朝鮮改革の象徴である伊藤博文を暗殺した。
 
 伊藤博文は前に日本では旧々千円札の肖像で私の世代ではまだ記憶があるが、韓国ではとうぜん嫌われ者。初代総理大臣で近代日本の建国の父であるのだが、その功績の割には、坂本龍馬のような英雄視はされていない。(筆者はそれが歯がゆいようだ。)
 
 さて伊藤の功績は個人的にはちょっと筆者が褒めすぎの観が無きにしも非ずなので、アンジュングンに戻りたい。伊藤は実務能力には長けていたが、英雄というべき迫力や思想には恵まれていない悲しさがある。彼は日本でもっとも有能な政治家であり、革命家ではない。彼に匹敵する総理大臣は、何人いるのか疑わしい。
 
 アンジュングンは衝動的に伊藤を暗殺し、獄中でその理由をいろいろ考えたが、なにせみなこじつけで事後理由なので、意味不明な動機ばかりである。15あるのだが、そのうちのいくつかに、伊藤は日本の天皇をないがしろにした、というのがあって興味深い。(日本天皇陛下を騙した罪、日本天皇陛下の父上を殺害した罪。)
 
 父上の殺害とは、どうも、孝明天皇が急死した際、倒幕派による暗殺説が流れ、そのことを云っているらしい。滅茶苦茶だ。
 
 しかも、面白いことに、アンジュングンは日露戦争による日本の勝利を激賞している。まさに東洋による西洋侵略払拭の夜明けであると。
 
 「………(略)その中でも特にロシアがひどい。その罪悪と残酷さが西欧であれ東洋であれ届かないところはないのだから、悪に満ちて罪があふれ、人と霊がともに腹を立てたために、天がひとたび機会を与えて、東海に浮かぶ小さな島国日本をつかわして、このような強大国ロシアを満州大陸からこぶしひと握りでたたきつぶしてしまったのだ。誰がこのようなことを予想できただろうか? これは天に地に従い人に感知した理知なのである。」(本文P69 )
 
 日清・日露戦争は中韓では日本侵略の魁として悪の戦争として位置づけているのに、韓国の大英雄アンジュングンが、日露戦争の勝利を神が使わした勝利とすらとらえているのに、韓国人はどのように答えるのか。

 「妄言だ!」
 
ユグァンスン

 この人は韓国以外では正直まるで知られてないでしょう。我輩も知らなんだ。

 漢字では柳寛順となる。

 この人は3・1独立運動の象徴的首謀者であり、「朝鮮のジャンヌ・ダルク」だそうです。
 
 ジャンヌ・ダルクに失礼だろ!!!
 
 それはさておき。(笑)
 
 この人は17歳の独立闘士で、背の高い女の子。狂信的キリスト教徒であり、筆者によると当時の朝鮮には東洋の一致団結協力を妨害する西洋文明の手先の象徴である「キリスト教」の宣教師が大挙しておしよせ、無知な韓国人を教化し、さまざまな日本の政策に対して妨害行為を試みていたという。日本の台頭と東洋の団結を嫌う西洋諸国は、宗教を利用したという。
 
 また無知蒙昧な朝鮮民衆がどんどん狂信化していって、当の宣教師たちですら困惑するほどであり、まさにカルト宗教の集団があちらこちらに出来ていたということである。
 
 3・1独立運動はそのようなカルト暴徒集団、あるいは独立や義兵の名を借りた匪賊、盗賊、チンピラ、ゴロツキの大暴れが真実であり、独立運動どころか独立暴動というほどの被害を朝鮮半島各地に与えたということで、筆者は憤っている。それは、べつに韓国人の好きなウソ・大げさ・紛らわしい・悪性自己弁護ではなく、当時の新聞や総督府の記録を見ると、ただ単にそのようになっているに過ぎない。
 
 そもそも日本人の官憲の数は、かなり少なく、暴動をおさえることは出来なかったようで、良民の暮らす地方の村々ではかなりの被害が出た。日本人官憲も襲われ、殺されたようだが、そのような状況下で、首謀者をとっ捕まえて裁判にかけるのは当たり前であり、「独立闘士を不当に逮捕した」 という韓国人の主張は、愚の真骨頂で、もはや私などはTVのお笑いネタと同列となっている。
 
 まして韓国人の大好きな拷問を、日本人官憲がするわけもなく、カルト教団の象徴的存在であり危険分子のユグァンスンに対しても、かなり「まともな」判決を出したようだが、ユグァンスンは信憑性がはるかに低い証言で、日本官憲に拷問にかけられ、殺されたとある。朝鮮において需に基づく拷問大好きだったのは李王朝で、総督府がそれを全廃させたということは、私のページのここまで目を通している方々においては、常識であろうので、簡易に述べるに止まる。
 
 「小林多喜二は拷問で死んだじゃないか!」
 
 飛躍しすぎ。戦争末期の狂騒期と明治時代をいっしょにしちゃいかんし、特高とふつうのおまわりさんをいっしょにしてもダメだろ。

 一窮二白。
 
穂積産業革命

 穂積真六郎は朝鮮総督府の有能官僚で、特に経済畑で真価を発揮し、朝鮮産業の基礎を作った人物であるという。天才の一家で、代々法曹界の名門。東大法学部を首席卒業できなかったことを「家名に対して恥だ」と感じ、役人になったというから、恐れ入る。
 
 彼はかの「鴨緑江の奇跡」を行政畑よりなし遂げた大人物で、戦争中も常に朝鮮側に立ってモノを考え、実行した。軍部の大東亜共栄圏の幻想にいち早く気づき、朝鮮集約型の経済政策を具申して煙たがられた。朝鮮人を優待し、官を離れてからは社長として朝鮮経済を支えた。戦後も韓国に残り、逮捕までされたが、彼を知る朝鮮人はみな彼を大事に扱ったという。ついに米軍により33年ぶりに強制帰還させられた。あまりに彼が朝鮮人実業界から信頼されていたため、米軍統治に差し障りが出たらしい。日本に帰ってからも、民間で日韓友好のために尽くしたようである。
 
 彼のような朝鮮のために身を粉にして働いた「土着型官僚」を、もっと探し出して、紹介することこそ、真の日韓友好につながると筆者は考えている。


第2部 大東亜戦争の真実

 先の大戦の評価はいまだ日本でも定まっていない。侵略戦争であるというのが、我々の世代の常識であるが、それに異を唱えることははたしてタブーなのか?

 日中戦争以後の、いわゆる太平洋戦争は防衛戦争であることは、マッカーサーもパール判事も認めていることである。

 元帝国主義の面々に帝国主義を非難されるいわれはあるのだろうか?

 日中戦争とて、満州経営で満足していた日本と、国民党を対峙させてその隙に己の勢力を拡大しようという中国共産党の策謀であることが、判明している。(毛沢東や周恩来がちゃんと証言しているようです。)
 
 いちいちつまらない(と云ったら人権派に怒られるが。)物の数にも入らぬ人権蹂躙を取り上げても、戦争全体の姿は見えない。敵も味方も殺し合うのが戦争なのだ。人の死なぬ戦争は無い。物の奪われぬ戦争など無い。戦争など、しないにこしたことは無い。当たり前だ。カネがかかり、モノは壊れ、ヒトは死ぬ。
 
 しかし現実に、いまでも戦争は起きているではないか。
 
 私などは開き直っていつもこう云う。
 
 「日本が反省する唯一の点は、最初から負ける戦争をしたことだ」
 
 良くも悪くも、戦争を回避する手だてはあったはずなのに。(ただし、戦争に負けたからこそ、現在の民主主義日本があるという事実を、戦争反対派は無視している。)
 
 したがって、二度と戦争をしないという不戦の誓いは、正しい。この世で最強のものは、己より強いものとは戦わぬものなのである。

 9条も、専守防衛に徹するというのが国民一致の概念と信念なのであれば、あってもなくても大して問題は無い。その代わり、いまさら日本へ軍隊を向ける国など、中国と韓国ぐらいしか思いつかないが、コテンパンにしてやるくらいの気迫と装備は持ち続けたい。いまこそ、日本は居合の精神で、鞘の内にて勝つ心で、望むべきである。鞘の中が竹ならば、演技にも限界がある。

 巧妙に戦争を仕掛けるのはアメ公のいつもの手であるし、大体1週間に1隻、軽空母を竣工させるようなバケモノ国家相手に、日本帝国は本当にようやった!!
 
 戦争なんて、勝てば官軍よ。勝つか負けるかなどという乾坤一擲の勝負に乗った指導者は、たしかに、億の国民を食わせる責任に欠け、犠牲にする気概に欠けている。私だったら徳川家康的な天王星人だから、何をしても相手から仕掛けて来るのを待つがね。
 
 さておき、2章でもっとも重要なのはいわゆる「従軍慰安婦」問題を痛快・豪快に斬っていることだろう。先般も、北海道で有名な左派系新聞(赤旗ではない。)が80代の年寄りの証言を特集して、アッツ島にまで従軍慰安婦がいて、強制的に日本兵の相手をさせられていた、1人で何人もの相手をし、性器も使いすぎで腫れあがり、目も当てられず、私は彼女が気の毒だった、あんなことを許す戦争はいかん、と記事があった。
 
 疑問なんかいくらでもある。

 慰安婦とはもともと、マリリンモンローも朝鮮戦争でしたように、唄や芝居も含めた、つまりは現地滞在の慰問団の女の人を云う。戦場での若い兵士の性欲は異常であり、その処理をどうにかするのは組織としての軍隊の重要な仕事の1つなのだ。それをなんとかしないと、現地でのレイプ事件が頻発することになる。慰安婦の中に、いまで云う性産業の人を置くのは、別に変なことではない。

 そんな慰安婦の半分以上が日本人であることが分かっている。

 それなのに、新聞に載るのはみんな朝鮮人。

 証言するおじいさんが悪いのではない。意図的にそういう証言を取捨選択している新聞社にこそ、大問題があるのではなかろうか。(商売として、そういう方向でゆくのは勝手だけれども、公器だぞ。)
 
 しかも慰安婦は、高給取りであった。アッツ島でどうだったからしらないが、日本軍大将より年収の多かった慰安婦もいたことがわかっている。中には、借金のカタに売られてきた悲劇的な朝鮮人もいたろう。強制的と云われればそれまでだが、日本兵はちゃんとカネを払っていた事実があるのは、どう説明すべきか。
 
 さらに、慰安婦の設置により、日本軍のレイプ事件が激減した事実。(衛生部隊の記録で残っているそうです。)

 残念なことに軍隊にレイプはつきもので、それは現代の米兵にすらある。当時としては、ソ連軍のレイプ好きはことに有名で、陥落したベルリンでは報告されているだけで2万6千件のレイプ被害があったことが分かっているし、満州でも朝鮮でも、ソ連軍の婦女子への暴行は日常茶飯事だった。露助はいつでも激しいのじゃよ。

 日本軍も、とうぜん、そのような行為は叱責されてしかるべきで、私も、異論の余地は無い。

 ただそれを回避するべく設置された公娼である慰安婦を、「性の奴隷」とか「戦争被害者」とか表現することに、当時の慰安婦にも、現在の性産業の人にも、人として礼を失していると強く感じる次第だ。筆者はこのように定義している。中には1人で何十人もの若い激しい兵士の相手をし、慰安婦としてご苦労された方々のおかげで、日本軍のレイプ被害が減り、従軍慰安婦というものは、日本軍のヒューマニズムの現れで、逆に戦時中の人道的措置であると。慰安婦だった人は、結果的に、現地女性の人権をむしろ護る大切な仕事をしていた、と。

 分かる? 仕事なのよ。プロなのよ。
 
 さて、そのような元慰安婦に対して、韓国には福祉施設があって、国が責任を持って面倒を見ている。韓国人によると、10〜20万人ぐらいがそんな慰安婦として働かせられたということだが、元慰安婦のばあちゃんたちは、せいぜい百数十人。しかも、証言がまちまちで、物証(軍票とか)もなく、どう考えても、福祉を目当てにした元慰安婦じゃなーいばあちゃんもいるのだが、そのことを指摘するのは韓国ではタブーであり、どんな社会的に地位のある大学の教授でも、よく事態の分かってなーいばあちゃんたちの前で土下座させられたりする。
 
 「それでも従軍慰安婦被害などは出鱈目だ」

 しまいには挺身隊(工場での勤労隊のようなものらしい。)と慰安婦とゴッチャにして、もう、彼らの云うことは1から10とはいわないが9ぐらいまで支離滅裂で滅茶苦茶なのだったりする。


 第3部 戦後韓国のアイデンティティー
 
 これは、日本人の私にはどうでも良いことで、本来なら韓国でこの本が出版され、韓国人が勉強して、自らの問題としてとらえなくてはならないのだが。残念ながら、韓国人には健全な自己批判精神が欠如しているので、このような思想は許されない。
 
 韓国人の自慢話で日本人のウンザリすることはいちいち上げればきりがないが、漢字を伝えてやったとか仏教を伝えてやったとか(両方とも韓国人はとっとと捨て去って日本で発展したのだが。)云うのはまだ良い方で、海苔巻きを伝えてやったとか剣道を伝えてやったとか、あとなんだ、しまいにはガンダムやキティーちゃんまでそうなるのであろう。(なってるのか?)
 
 しかし悲しいかな、海苔巻きや剣道は別にして、漢字や仏教にしてみれば、次のひと言で韓国人は玉砕する。
 
 「それらはみんな中国から韓国に伝わったじゃないか。あんたらが威張るこっちゃないよ」
 
 ちみなに、高名なテコンドーも、日本の空手の亜流。空手+ムエタイ術なのだ。韓国の真の古武道はテッキョンというものらしく、それは本当に韓国の伝統武術らしい。

 何せ極真空手の祖・大山倍達は在日だったから、韓国でも長く空手の混乱が生まれたらしい。戦前は空手なんだけど、戦後は反日だから、空手じゃない。(笑)
 
 じゃなにかというと、テッキョンから名前をとって、テコンド、と。ついでに技も少し変えないとダメで、キックを多くした、と。
 
 たいへんね。
 
 戦前の日本統治時代を知るお年寄りはだんだん死に絶えて、韓国では日本と同じく戦後生まれが幅を効かせている。彼らは、無知蒙昧で、戦前の反日テロリスト運動家が造り上げたデツゾー歴史を本当のことだと信じているため、なかなか日本との溝は埋まらない。彼らは、日本にももっと歴史問題で譲歩して欲しいと願っているが、なにせ、90%ほどが、向こうが間ちがっているから、どうしようもない。日本も褒められたものではないが、韓国の歴史教科書は、それよりはるかにひどい、ウソだらけなのである。

 キムワンソプのような、朝鮮民族の悪性を脱した脱韓国人が、もっと増えるのを願うしかない。
 
 それまで、私は、韓国人と無理に仲良くする必要はないと思う。中国もそうだが、共通の歴史認識など、ハッキリ云って無理で、そのための努力なども、無駄です。無駄なんだ、無駄無駄無駄………。


オマケ

 ついに黄文雄に手を出してしまいマツタ。(笑)

 ワック出版 「韓国は日本人が作った」

 まあ云いたいことはキムワンソプと同じであるが、台湾人だからか、容赦なし!

 キムはまだ同民族なので、「おまえら、しょうがないから、もっとガンバレよ! 恥ずかしいんだよ!」 という励ましの意味が根底にあるのだが、黄は「韓国人バカダロおまえら」 という悪意とまではいかないが、心の底から鼻で笑っている。フォーラムでも、日本人が遠慮して云わないこと(日本人の良い点でも悪い点でもある。)も台湾人だから遠慮会釈無しに言いたい放題で、さしもの韓国人も沈黙してしまうとかなんとか。

 どうも氏によると台湾人と韓国人も仲が悪いらしくって………。
 
 この本にある、韓国人思想家・作家、金光洙という人が、自国民の悪い民族性ということで、以下のごとく列記しているそうです。
 
 虚言 詐欺 相互不信 美辞麗句 空理空論 阿諛迎合 面従腹背 体勢従応 無恥 悪口 卑屈 臆病 無決断 反社会的利己心

 云いえて妙なり。
 
 バクチョンヒ元大統領の格言。
 
 自民族の悪いところ。
 
 1.事大主義
 2.怠惰と不労働所得概念
 3.開拓精神の欠如
 4.企業心の不足
 5.悪性利己主張
 6.健全な批判精神の欠如
 7.党派意識
 8.特権・エリート集団意識





 前のページ

 表紙へ