よし  まつ  たかし
 
吉松 隆 (1953− )


 
吉松はいま、日本を代表する中堅作曲家の1人である。
 

 この人の師匠の松村禎三伊福部昭の弟子だ。つまり吉松は伊福部の孫弟子にあたる。伊福部が常々感じていた、12音技法という音楽的怪物の虚しさ。そして大楽必易の精神。それを確かに、吉松は21世紀へ伝えてくれる。偶然ではあるまい。心の師はシベリウスだそうである。

 ただ、師匠といっても、吉松は音楽学校に通っていたわけでもなく、なんと慶応工学部中退という風変わりな経歴をもっている。ロックや邦楽にも興味をもち、若い時はいろいろ変わったバンド活動をやっていたようだ。12音技法による音楽を嫌悪し、反前衛の立場をとっているが、本人がアングラでやっていたという、70年代とかにおいて三味線を入れたロックバンドの、どこが「前衛」じゃないと!?

 それはさておき、この世代の現代邦人作曲家としては異例なほどに、カメラータやシャンドス・レーベルから作品集が沢山でている。やはりそれだけ人の耳を引きつける魅力を持っている。音大なんか、関係あるけど、関係ないw

 この人の音楽で、聴いてみてまず驚くのは、ずいぶんと耳に心地よいこと。なにやってんだか分からないゲンダイオンガクなんか滅びてしまえ、という立場の人なのだから、当然といえる。調性とメロディーの大いなる復活が、何より創作の原典なのだろう。

 次に、何より美しいこと。美しい、というのはこういうことか、と私は感じ入った。絵を見ようが花畑をみようが、きれいだ、とは感じても、美しい、なんて感じた事はついぞなかったが、吉松の音楽は心底、美しい、と感じれる。また音楽で美しいとはこういうことか、といったん感じてしまったら、それまで聴いていた音楽の中にも美を再発見する事ができた。ありがたい。

 オケ好きの私にとって、オーケストラ曲が多いのも嬉しい。吉松の理論は独特で、こんな考え方は絶対にフツーのそこいらの音大卒の人間にはできないだろう、というほどに個性的。曰く、

 「五線譜というソフトウェアで走る、この世で最高の音響合成マシン=オーケストラというハードウェアに、作曲という名のプログラミングを施す。すると、そのマシンに紡がれ、巨大な質量とエネルギーをもつ音の構造物が生まれる。それは作曲家という一人の人間に収斂された音楽と記憶の情念の複合体。すなわち……交響曲である

 なんだかよく分からないが(笑) そんな発想をする人だから、曲も面白いし、なにより曲のタイトルが面白い。タイトルが個性的な人は、曲もやはり個性的だ。武満徹がそうだった。またかなりの文章家で、軽いタッチでずいぶんと深淵な事をさらりと云ってのける。


 では、まず、当時、専属作曲家(レジデンス・コンポーザー)の地位にあった、英国CHANDOSのCD目録から、曲を紹介してゆきたい。日本でも人気があるらしく、大きなCD屋さんでは容易に入手できるだろう。

 すべて演奏は藤岡幸夫指揮/BBCフィルハーモニック。もしくはマンチェスター室内管弦楽団。

 第1集には、3曲おさめられている。交響曲第2番「地球(テラ)にて……」 ギター協奏曲「天馬効果(ペガサス・エフェクト)」そして「朱鷺によせる哀歌」である。

 テラとかペガサス・エフェクトとか……他にも色々とあるが、ずいぶんと少女マンガ趣味だなあ、と感じるのは私だけだろうか。それもかなりSFチックだ。同じ新ロマン主義には、例えばアメリカのバーバーがいるが、それに比してずいぶんとセンチメンタルでリリカル。新ロマンとはいっても、世紀末抒情主義。新世紀になってしまって、ナニ主義になるのだろうか。21世紀だか21世紀梨だかしらないが、世紀が変わろうと1000年期だろうと、数字の順番なんだから仕方がない。地球は相変わらず回っているのに。

 昭和が終わった時の方が、よほど感慨深かった。

 「天馬効果」は、確かに美しいが、正直、私はそうでもない。ギターのための協奏曲は、オーケストラ対ギターという形態からしてすでに無理がある。録音ではギターが客の目の前にいて、オケがうんと後ろにいるように聞こえるが、それは無いだろう。そもそもギターなぞがオケにかなうわけがない。協奏できない。マーラーの7番のように、例えばカレーの福神漬け(薬味)として味わうのなら別だが、ごはんとルーのような対等な関係になるわけがない。と思う。ロドリーゴのアランフェス協奏曲も、ギターと室内オケだしな

 曲は、作曲者曰く、ギター奏者が、 「一回弾いたら指がボロボロになる」 ほどの難曲。確かに速いパッセージが噴出しているが、私にはそんな程度にしか聞こえないのは、やはり猫に小判か。ギターという楽器の優しさ、強さはよく出ている。

 ちなみにこの「天馬」は西洋のペガサスではなく、遠野神話とかにでてくるオシラサマみたいな馬神であるらしい。もしくはアトムを作った天馬博士とのこと。

 「地球にて……」は3楽章制で、それぞれ東洋、西洋、そしてアフリカのヒビキを模している。3楽章ともレクイレムだそうだ。ちょうど作曲時に湾岸戦争がおこり、グローバルな視点に立たざるを得なかったとか、なんとか。

 ……今さらなんだが、どうもまだ現役バリバリの人の作品を素人の勘繰りでああでもない、こうでもない、というのは気が引ける。こちらの思いこみや勘ちがいである場合が多いだろうから。でも、創作活動って、そんなものだと思う。作品自体の底力に、お客さんが勝手に想像して楽しめるほどの余裕があるという事に、勝手にしてしまおう。

 「朱鷺によせる哀歌」は吉松の出世作にして妥協作。つまり、いくら抒情にあふれた音楽を書こうとも、メロディアスな曲を作ろうとも、70年代の日本楽壇では見向きもされなかった。それで否応なく不協和音を書くハメになり、1980年にして、自己の芸術理論との妥協点として生まれたのが、この曲なのだ。

 弦楽合奏とピアノによる。せっかく不協和音を書くのなら、滅亡の運命にある佐渡の朱鷺によせる曲にしようというわけで、演奏形態も鳥が翼を広げた形を模している。吉松の音楽で、いちばんゲンダイっぽい。

 ちなに吉松隆は私に言わせれば偏執狂的なまでの鳥偏愛家で、メシアンなみに鳥にこだわっている。鳥の姿に、この世の儚さと、儚いものゆえの美をみつめている。


 第2集には5曲。

 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」は吉松的抒情主義のカタマリみたいな音楽で、いまどきよく恥ずかしくもなくこんなセンチメンタルでリリカルで少女趣味の音楽が書けるなあ、と呆れると同時に、そのあまりの美しさにとろけてしまう。三楽章の爽やかさは特筆もの。お花の香りがしてきます。吉松は多重人格者だそうで(本人談)なかでも特にロマンティックで甘美なもの大好き人格ヨシマツ3が、こういう曲を書くらしい。

 ちなみにヨシマツ5までいるそうです。(マジで?) 旋律と和声は美しいが、逆に構成が難しい印象。
 
 「鳥は静かに……」「天使はまどろみながら……」は静かなアダージョ音楽で、追悼音楽でもあるためか、透明で空虚な雰囲気も漂う。

 「夢色モビールII」の、こんなに素敵なメロディーを、わたしは聴いた事が無い。

 「白い風景」も同様の静の音楽で、静的な傾向はこのアルバム全体を支配し、吉松の真骨頂でもある。メロディーの美しさはここでも健在。

 ちなみにピアノ独奏の田部京子は、リリカルな音づくりが得意な同郷の音楽家で、同じく吉松のピアノ独奏曲集「プレイアデス舞曲集」のアルバムもあり、そちらもたいへんにすばらしい。


 第3集はうってかわって動的、パワーあふるる作品集。2曲入り。

 2集が女神的ならば、3集は男神的なのだそう。これはヨシマツ2が書いたそう。

 「交響曲第3番」は、珍しく副題をもっていない。4楽章すべて突進するような、進行力ある音楽。アダージョ楽章においても、北海の波がうねるような感覚がある。人の相反する二面性をそのままドラマとし、リズムの万華鏡によって交錯する。走馬灯によぎる記憶。そして最後は太陽祝祭による大団円。

 しかし、一歩ひいてみると、えらい単純に聞こえなくもない。当初きいたときは、無性な興奮と感動に襲われたものだが、続けて聴くうちに、白けてしまった。たまに聴くと面白い、という音楽かと。

 この曲は、私はよく分からないが、あちこちにいろんな作曲家のオマージュが隠されていたり、疑似古典・疑似ソナタ形式でけっこうイヤらしい形態だったり、一筋縄ではゆかない。だいたい疑似ソナタってどんなだ? このパワー溢れるハッピーエンドはぢつわヴァーチャルなもの、という解釈で良いのだろうか。とすれば、ウェブだのCGキャラだの、メカ犬だのとヴァーチャルなものに一喜一憂し、現実と虚構が交錯する現代になんと相応しい音楽であろうか。

 単純に耳できいても楽しいし、そうやって想いを馳せても楽しい、ということだろう。

 サックス協奏曲「サイバー・バード」はまたサックスバリバリの超絶技巧協奏曲で、その割に聴きやすいのが嬉しい。ずいぶんとジャジーな部分もあり、サックスという楽器の表現としては少しあからさま、とも思う。しかしサックスがもつ楽しさも虚しさも、すべて現れている。やっぱりサックスはこうでなきゃ。二楽章の最後に忽然と現れる悲歌は、作曲中にお亡くなりになった妹さんの「魂の刻印」であり、抗えきれぬ絶対運命に対する空虚な美の結晶。

 サイバー空間を颯爽と飛翔するサックスバードは、なんともカッコよくて、やはり儚い。


 第4集はてっきり第4交響曲かな、と思ったら、ちがった。これも2曲。

 交響曲第1番「カムイ・チカプ交響曲」は、ゲンダイニッポンでシンフォニーなんか作っても誰も演奏してくれないし、だいたい誰も注文してくれぬ。お客ですら、聴こうとしてくれないんじゃないか、という事で、こっそりと作曲して、勝手に最初で最後と決めたもの。

 それが皮肉にもいまや「第1」で、次々に新作が望まれているのだから、世の中わからない。諦めない、というのは、マジで物事の秘訣のようだ。作曲者は間ちがいなく日本を代表するシンフォニストであるが、交響曲の新作が生まれるたびに、 「こんどはどんなのだ」 と期待されるという現象は、かのショスタコーヴィチを最後に途絶えてしまった。吉松隆はその現象を21世紀に再現してくれると、密かに1人で思っている。

 全5楽章の大作で、それぞれ地水火風虹の精霊が冠されている。虹とは天空のことで、密教の地水火風空の概念に由来する。この五大の概念は西洋の四大元素の概念よりも深く、尊いと私は思っている。

 3楽章の熱く激しい「ファイア」をシンメトリーの支点に、静かなたゆとうような2・4楽章、師の松村ばりに無限増殖的な1楽章と天空にかかる光の橋たる5楽章がそれを取り囲んでいる。じつにマーラー風の音楽となっていて、うれしい。

 ちなみにカムイ・チカプとはアイヌ語で「神の鳥」となり、世界最大のフクロウ・シマフクロウのこと。森の奥より人間の営みをひっそりとみつめる神の眼は、とても英知に満ちている。そして、いま、我々は神さえ失おうとしている。

 鳥っていうのは意外に弱い種で、人の影響ですぐ絶滅する。水場と運命を共にする魚や両生類の次に弱いかもしれない。人から遠い種ほど顕著で、逆に人に近いスズメやカラスやカモメはしぶとい。やつらが滅ぶ時は、人類が滅ぶ時だろう。

 我々とて、いつ絶滅しないとも、いや、させられないとも限らない。呑気な人には想像もつかぬだろうが……。(藤子Fの読みすぎか?)

 同録が「鳥と虹によせる雅歌」となっている。これも亡くなった妹さんへ捧げられた音楽であるが、レクイレムではなく、天国で鳥と戯れる妹さんへの雅び歌だそうです。

 いやもう、こんな儚い、泪も出ないほどの美しさが、この世に存在するのだろうか。透徹とし、絶望であるにもかかわらず、抒情と幸福な光に満ち満ちている。これに匹敵しうるのは、マーラーの大地の歌や第4交響曲ぐらいなものではないだろうか。

 ただ心よりきき入るのみ。


 第5集には「交響曲第4番」が。前作で男神的なパワーをみせつけた反動か、30分前後のライトで明るい小田園交響曲ふう。元はもっと暗いアダージョ・シンフォニーを構想していたというが、ナニやら天よりお告げが来て、こんなふうに変わった(笑)

 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」に通じるお花畑が、ここでも見ることができる。しかし、ときにカーニバルのようだがしかし幻想的なパッセージが続出し、なんとも不思議な雰囲気を醸しだしている。3楽章の美しさは比類がない。まさにマーラー、シベリウス級。

 この人のシンフォニーは、みな何かしら精霊の交響曲だと思う。

 併録にはトロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」がくる。この曲もいろいろと初演者の名前にひっかけたり、星座にひっかけたりして作られているが、初演時のライヴCDではその真価をイマイチ理解できなかったが、このアルバムで納得した。そして初演を聞き直してみると、いろいろ再発見できた。外国のオケ・ソロと日本のオケ・ソロ、同じ曲を聴き比べるとなかなか面白いちがいがある。

 4楽章の完全アドリブソロは、アルバムの人のほうがなんかウマイ。というかスゴイ。ウィーンフィルの首席奏者だそうで……。(PMFで見たことあります。イアン・ボースフィールド教授。)

 関係ないがこのオリオン・マシーンの冒頭は、どう聴いても鉄腕アトムのオープニングでニヤニヤしてしまう。

 と思っていたら3曲目が「アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番」で、くわしくはCDのブックレートをご参照いただくが、吉松は大のアトムファンだそうで。アニメではサントラまでやっている。劇判なんか絶対にやらないと書いてあったのに、2012年大河ドラマまでやるように。その原典が初めての劇判である、このアトム。

 曲は絃楽合奏用の小組曲だが、ジャズありポップスあり、最高の小品のひとつ。

 編曲によってバージョンが多数あるそうな。

 今CDの演奏では、イマイチノリが足りない。絃のトップがユダヤ系ロシア人で、ジャズとかまったく縁のない人だそうで、むりもない。


 第6集では「交響曲第5番」が!

 ついにヨシマツも運命交響曲の番数まで達してしまった。もちろん、冒頭は運命動機よりはじまる。クウーッ、たまらねえ。

 3番交響曲から、ヨシマツのシンフォニーは一種の共通な特徴を有していて、それはひとつのカテゴリー(つまり楽章。)の中で、いろいろな楽想の断片が現れては消え、現れては消えするもの。

 これだけ露骨にババババーンからはじまる交響曲は、あとはマーラーの5番ぐらいか。そのクソ度胸がよい!! 同系統の3部作を形成している3〜5の中では、規模的にも最大であり、最も完成度が高いように思う。

 「アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番」はどうも印象が薄い。オーケストラでジャズは、個人的には、ビッグバンドじゃないとノレない。それはまあ、吹奏楽部出身の悲しいサガか。

 「鳥たちの祝祭への前奏曲」は鳥シリーズの最新作である祝典曲。爽快な、まさに天空へ鳥が羽ばたき、駆け上がって行くような音楽。


 第7集が2004年の5月に発売となった。毎年コンスタンスに作品集が出ており、ファンとしては毎年の楽しみとなっている。

 今回は交響曲はなく、過去の作品と、その編曲、そして最新作の協奏曲という構成。

 後記となる「鳥たちの時代」を再録。そして15本ものフルート合奏曲であった「チカプ」をオーケストラと4本の構成へ編曲。6作目となるコンチェルトは、チェロ協奏曲「ケンタウロス・ユニット」となっている。

 鳥たちの時代は省略。もう少し下をご覧ください。録音が大変に良く、演奏も上々。藤岡の指揮はまずまずオーケストレーションの妙を堪能させてくれてうれしい。

 協奏曲は、ギター、ファゴット、ピアノ、サックス、箏ときて、ついにチェロ。このチェロは、交響曲2番で冒頭のチェロソロを弾いたBBCのチェロトップがうまいので、彼のためにコンチェルトを書くということになった経緯があり、録音も初演もソロはそのピーター・ディクソン。

 というわけで、冒頭はけっこう第2交響曲に似ていたりするが、1楽章は一筋縄ではゆかない人生模様の縮図。めぐるましく変わりうつろう人の魂の彷徨う姿なのか。

 1楽章では西洋を描いてあるが、2楽章はモロ東洋。タケミツの世界。しかし後半はスーパー美しい夢見る風景。幸福の音楽。火垂るの墓にも似てる。

 それが3楽章では用の東西を超えた天空への昇華。天を駆ける人馬神の光跡。
 
 聴いたことのある5作のコンチェルトの中では、やはりというか、これは最高級にすばらしい。渋いチェロの音色と共に、実に深い音楽だ。しかしこの人の協奏曲は中身は難しいが出てくる音楽は単純明解で、実に心地よい。交響曲より協奏曲のほうが向いているのではないか?

 チカプがまた出色。正直、フルート合奏だったら音が団子になってなんだかよく聴こえない部分もあって、田舎臭い、野暮ったい音楽だったが(録音では。)これがオーケストラとの共演となるとなんとも編曲のうまさも手伝って儚げ。クリアー。未来的。そして美しい。おセンチといって嫌う人もいるが、こんなおセンチを堂々とかける人が他にいるのか!?

 80年代の2曲に、03年のチェロコンの組み合わせ。しかもチカプは昔の曲の最新リメイクであり、作家の音楽の軌跡も見れて、まことに意義深く、味わい深い仕上がりの、アルバムとしても秀逸な出来ばえだ。


 英シャンドスと専属契約を結ぶ前に、日本のカメラータが、吉松の音楽を一所懸命に録音していた。いまでも、室内楽をリリースしている。シャンドスが専属契約したのはオケ作品のみであるから、それ以外の作品はOKというわけでしょう。

 契約前の録音で、シャンドスにまだ録音が無いものとしては、ファゴット協奏曲「一角獣回路(ユニコーン・サーキット)」や、あと交響曲として構成し、けっきょく前段の管弦楽曲として発表された「鳥たちの時代」と、厳密にはオケではないがフルート合奏のための「チカプ」。

 一角獣回路は神話動物シリーズ……そんな恥ずかしくも楽しいシリーズをクラシックの作曲で事も無げにやっている吉松に敬礼……の2作目で、なんだか色々と考えがまた巡らされている。考えというのは、作曲とは特に関係がないようなものを作曲に結びつけるという、ユーモア(本人はまじめ?)なのだが、すなわち、京都市の委嘱であるが、祇園祭にて一角獣の絵が京都中を練り歩くのでそれに触発されたとか、三楽章制を、音楽の入力・バイアス・出力の回路形式にしてあるだとか、ファゴット奏者を、馬(奏者)とその角(ファゴット)に見立て(すなわち一角獣)さらに初演者の馬込氏にもひっかけてある……といった次第。

 開いた口がふさがらないのは私だけか。もっとも、いちばんふさがらないのはジャケット写真だが。

 とにかくそれがまた吉松隆のいちど知ったら逃れられぬ魅力に直結している。曲の内容は、ギター協奏曲に同じく、意外にそうでもないのだが、美しい響きと幻想的な宇宙を追求したものとなっている。

 しかし、そもそもファゴット協奏曲って数が少ないし、きっと私が不勉強なだけなのだろう。


 吉松はシンフォニーよりコンチェルトのほうが向いていると思う。本人は「交響曲作家」のつもりだろうが。

 じっさい、彼は協奏曲のほうが作品が多く、また、生き生きとしている。上記の他に、合計で10曲ものコンチェルトをもっている。

 ギター協奏曲「天馬効果」(1984)
 ファゴット協奏曲「一角獣回路」(1988)→※サックス版もあるそうです。
 トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」(1993)
 サイバーバード協奏曲(サックス協奏曲)(1994)
 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」(1997)
 Fugaku〜霊峰富士によせる7つの響景(尺八と二十絃箏)(2002)
 チェロ協奏曲「ケンタウルス・ユニット」(2003)
 ソプラノサックス協奏曲「アルビレオ・モード」(2005)
 左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウス・ノート」(2007)
 マリンバ協奏曲「バード・リズミクス」(2010)

 Fugaku(富嶽=富楽=富士によせるBugaku:舞楽)がコンチェルトに入るかどうかは分からない。聴いたことないし。いちおう、独奏楽器を伴うので、入れておいた。本人も作品解説で協奏曲に入れてある。

 シャンドスより、また作品が出た。今回は個展ではなく、須川によるサックス作品集の中に入っている。すなわち、ソプラノサックス協奏曲「アルビレオ・モード」である。

 相変わらずの幻想趣味というか天文趣味的な命名だが、これは銀河鉄道の夜による、宮澤賢治が語源らしい。サイバーバードのトリップした音楽の対極として、吉松流のどこまでもしっとりとした音楽が書かれている。アレグロでも、カデンツァでも、その穏やかな語り口は変わらない。

 2楽章構成で、22分ほどの中規模曲。1楽章制でも良いと思うが、いちおう、ふたつの明確な楽章に分けられて、それは クール&ビューティーな第1楽章「トパーズ」 ホット&ディープな第2楽章「サファイア」からなる。吉松センセ……(^^;

 流れるような時間と音。あくまで優しく小心地よい透明なその音色が、サックスの持つもうひとつの魅力を存分に際立たせている。


 「鳥たちの時代」は18分ほどの佳作……いや、初期の力作であり、モデラート/スケルツォ/アレグロの3楽章制で、これが交響曲1番でもまったく良い。いや、もしこれが第1であったら、やはり日本を代表する3楽章制交響曲になっただろう。また「朱鷺によせる哀歌」「チカプ」に続く鳥3部作の完結編。とにかく、鳥というものに対する素直な憧憬と美と爽快感、それにやはりどこかつきまとう一種の儚さが楽しめる。

 室内楽では、カメラータにハーモニカ作品集、邦楽作品集がある。またデンオンにピアノ独奏によるプレイアデス舞曲集2とギター作品集がある。さらには不滅のピアニスト舘野泉による委嘱作、タピオラ幻景……。

 東芝の打楽器アンサンブル集も、面白い作品。(特にミミックバードコミック)

 また、佼成出版社からのピアノと打楽器の作品集もなかなか……。


 また商業CDではなく、出版楽譜の付随CDつまり書籍CDであるが、雅楽「鳥夢舞」(とりゆめのまい)の音源がある。楽譜を買うので、6,300円と高いが、たまには現代作品の譜面を観るのもいいだろう。それだけで、すばらしいカリカチュアなのだから。いま買い逃し、10年後にオークションで3万円で買うよりずっと安い買い物だと思う。そんな経験たくさん有りますですわ。

 これは雅楽による交響曲といって差し支えなく、ノーナンバーのまったく素敵なシンフォニーだと思う。雅楽という日本が誇る世界最古の「オーケストラ」で、シンフォニーを奏でる。なんと心浮き立つ音楽だろう。心から美しく、儚く、夢のような時間を味わえる。吉松の中でも、ぜったいに聴いておきたい1曲。旋律は西洋記譜法によるふつうのメロディーなので(吉松のどの邦楽曲にもいえることだが。)とても聴きやすいですよ。


 吹奏楽は書かん、と宣言していた吉松が例外として渋谷区のために書いたのが祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」であるが、本人が云う通りちょっと中途半端な盛り上がり方で、物足りない。しかし構成力は見事だし、オーケストレーションも、本人が云うほど音が濁っていない。北爪道夫も云うが、吹奏楽は、本来、管弦楽でソロで活躍している楽器たちが大量に集まって合奏するということで、ときどき、非常に音が濁るのだ。それを解決するのは、容易ではない。吹奏楽の難しさはそこにある。

 吉松のファンファーレは、同一の主題をただ繰り返すだけという単純な技法から、実に見事に開放的な響きを産み出している。


 吉松の音楽は、基本、カルイ。どれだけ重量級のオーケストラを使おうが、良くも悪くも日本的な「軽さ」がある。良くいえば儚く、悪くいえば軽薄。そこは、日本の作曲家だから当たり前だが、日本的精神も情緒も民謡あるいは民謡風なメロディーも無いかれの中の唯一な日本的な部分ではないかと思う。

 つまり、室内楽や独奏はもちろん、オーケストラにあっても、吉松は軽く演奏してほしいのである。日本のオケはもともとカルイので(笑) 吉松にはぴったりだ。これが、シャンドスの録音は、演奏はうまいが重い重い(苦笑) 特に交響曲の3番や5番はクドクていかん。吉松の交響曲はしつこくて長くてクドイというのは、シャンドスの録音しか無いので、それを聴いているからだと思う。吉松も実はロマン派のようで、新古典主義に近い。彼の音楽は、ドライにライトにやってちょうど良い。


 なお、吉松の音楽(交響曲)には中身が無い、という意見をネットで散見するのだが……

 吉松に「中身」など求めてはいかん!!w


 参考 私の吉松隆の交響曲のページ


 ディスコグラフィーです。
 (曲によってはCDが重複しています。ディスク別になっています。ライヴ録音は曲名の後ろに L がついてます。数字は録音年代です。
  また音源が同じですが盤のちがう場合もあります。その際に評価がちがうのは録音状態です。
  評価は★=死亡 ★★=ダメ ★★★=普通 ★★★★=スゴイ ★★★★★=超スゴイ ☆=気絶 です。SACDは○になってます。

デヴィッド・パリィ/須川展也Sax/フィルハーモニア管弦楽団 サイバーバード協奏曲(SaxとOrchのための) EMI/TOCE9152 ★★★★
円光寺雅彦/馬込勇Fag/仙台フィルハーモニー管弦楽団 ファゴット協奏曲「一角獣回路(ユニコーン・サーキット)」 カメラータ・トウキョウ/25CM175 ★★★半
尾高忠明/山下和仁Guit/東京フィルハーモニー交響楽団 ギター協奏曲「天馬効果(ペガサス・エフェクト)」 BMG/BVCC2524 ★★★★
井上道義 指揮とPf/新日本フィルハーモニー交響楽団 L1988 朱鷺によせる哀歌 カメラータ・トウキョウ/25CM1789 ★★★★★
青木 明/東京フルート・アンサンブル・アカデミー L1982 チカプ ★★★★
大友直人/日本フィルハーモニー管弦楽団 L1988 鳥たちの時代 ★★★★★
甲斐道雄Fl 他 L1989 デジタルバード組曲 ★★★★
松谷 翠Pf 他 L1989 鳥の形をした4つの小品 ★★★★
吉田慶子Pf 他 L1988 ランダムバード変奏曲 ★★★★
外山雄三/東京フィルハーモニー交響楽団 L1991(初演) 交響曲第2番「地球(テラ)にて」 ★★★★★
外山雄三/箱山芳樹Tb/日本フィルハーモニー管弦楽団 L1993(初演) トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」 カメラータ・トウキョウ/30CM354 ★★★★半
尾高尚忠/東京フィルハーモニー交響楽団 L1990(初演) カムイチカプ交響曲(交響曲第1番) ★★★★
田部京子Pf プレイアデス舞曲集 I デンオン/COCO80115 ★★★★★
プレイアデス舞曲集 II ★★★★★
プレイアデス舞曲集 III ★★★★
プレイアデス舞曲集 IV ★★★★
プレイアデス舞曲集 V ★★★★
田部京子Pf 4つの小さな夢の歌 デンオン/COCQ83546 ★★★★★
3つのワルツ ★★★★★
ピアノ・フェリオ…消えたプレイアードによせて ★★★★
プレイアデス舞曲集 VI ★★★★
プレイアデス舞曲集 VII ★★★★
プレイアデス舞曲集 VIII ★★★★
プレイアデス舞曲集 IX ★★★★
2つのロマンス ★★★★★
福田進一guit  優しき玩具〜ギター作品集
 ストリート・ダンサー 古風なる樹の歌 ベルベット・ワルツ 夏:8月のゆがんだワルツ 木漏れ日のロマンス アラウンド・ザ・ラウンド・グラウンド ペンギン公園の午後 朝の歌 水色のアリオーソ 夕暮れの天使たち ノクターン 秋:11月の夢の歌 リムセ 水色スカラー L嬢の肖像 冬:子守歌 ヴィネット アーノルド氏のオルゴール G氏の肖像 春:5月の夢の歌
デンオン/COCO80633 ★★★
小泉和裕/馬込勇Fag/京都市交響楽団 ファゴット協奏曲 「一角獣回路(ユニコーン・サーキット) デンオン/COCO75632-33 ★★★半
藤岡幸夫/東京フィルハーモニー交響楽団/中野翔太Pf タルカス(オーケストラ版:吉松隆遍曲)L2010 デンオン/COCQ-84832 ★★★★半
アメリカRemix(吉松隆編曲)L2010 ★★★★半
アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番L2010 ★★★★
藤岡幸夫/東京フィルハーモニー交響楽団/舘野泉Pf/須川展也Sax 鳥は静かに L2013 デンオン/COCQ-85018-9 ★★★★★
サクソフォン協奏曲「サイバーバード」 L2013 ★★★★半
ドーリアン L2013 ★★★★
大河ドラマ「平清盛」より L2013 ★★★★★
タルカス(オーケストラ版:吉松隆遍曲)L2013 ★★★★半
飯森範親/いずみシンフォニエッタ大阪 交響曲第6番「鳥と天使たち」 L2013 デンオン/COCQ-85061 ★★★★★
飯森範親/山県交響楽団/三村奈々恵Marimba マリンバ協奏曲「バード・リズミクス」L2011 ★★★★★
藤岡幸夫/オグデンGuit/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) 交響曲第2番「地球(テラ)にて」 シャンドス/CHAN9438 ★★★★半
ギター協奏曲「天馬効果(ペガサス・エフェクト)」 ★★★半
朱鷺によせる哀歌 ★★★★★
藤岡幸夫/田部京子Pf/マンチェスター室内管弦楽団 ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」 シャンドス/CHAN9652 ★★★
鳥は静かに…… ★★★★
天使はまどろみながら…… ★★★
夢色モビールU ★★★★
白い風景 ★★★半
藤岡幸夫/須川展也Sax/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) サイバーバード協奏曲(SaxとOrchのための) シャンドス/CHAN9737 ★★★★★
交響曲第3番 ★★★★
藤岡幸夫/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) カムイチカプ交響曲(交響曲第1番) シャンドス/CHAN9838 ★★★半
鳥と虹によせる雅歌 ★★★★
藤岡幸夫/バウスフィールドTb/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) 交響曲第4番 シャンドス/CHAN99960 ★★★★半
トロンボーン協奏曲「オリオン・マシーン」 ★★★★
アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番 ★★★半
藤岡幸夫/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) 交響曲第5番 シャンドス/CHAN10070 ★★★★★
アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番 ★★★
鳥たちの祝祭への前奏曲 ★★★★
藤岡幸夫/ディクソンVc/BBCフィルハーモニー管弦楽団(ロンドン) 鳥たちの時代 シャンドス/CHAN10202 ★★★★
チェロ協奏曲「ケンタウロス・ユニット」 ★★★★半
チカプ(オーケストラ板) ★★★★★
佐渡裕/須川展也S-Sax/BBCフィルハーモニー管弦楽団 ソプラノサックス協奏曲「アルビレオ・モード」 シャンドス/CHAN10466 ★★★★★
吉村七重二十弦箏 他  双魚譜〜尺八と二十弦箏のための4つの古典的寓話抄 カメラータトウキョウ/32CM208 ★★★★
吉村七重二十弦箏 他  もゆらの五ツ カメラータトウキョウ/32CM189 ★★★★
吉村七重二十弦箏 他      夢合わせ夢たがえ カメラータトウキョウ/28CM578 ★★★★
すばるの七ツ ★★★★
もゆらの五ツ ★★★
なばりの三ツ ★★★
吉村七重二十弦箏/日本音楽集団 他 星夢の舞(一具) カメラータトウキョウ/CMCD-28116 ★★★★
星幻譜 笙と二十絃箏のための ★★★
風夢の舞 尺八と二十絃箏のための ★★★
雅楽 鳥夢舞 春秋社/楽譜付随CD ★★★半
崎元讓ハーモニカ 他  忘れっぽい天使1 カメラータトウキョウ/30CM556 ★★★★
忘れっぽい天使2 ★★★★
忘れっぽい天使3 ★★★★
綿形のロマンス ★★★
融けてゆく夢 ★★★
夢色モビール ★★★★★
4つの小さな夢の歌 ★★★
優しき玩具より ★★★★★
河村泰子Pf 他 アトム・ハーツ・クラブ・トリオ第1番 カメラータトウキョウ/CMCD28162 ★★★★★
アトム・ハーツ・クラブ・トリオ第2番 ★★★★★
レグルス回路 ★★★★★
デジタルバード組曲 ★★★★
ピアノ四重奏曲「アルリシャ」 ★★★★
ピアノ・フォリオ…消えたプレイアードによせて ★★★★
沼尻竜典/東京都交響楽団 朱鷺によせる哀歌 ナクソス/8.555071J ★★★★
小出雄聖/メトロポリタン・マンドリン・オーケストラ 虹色機関1 ビクター/NCS1016A ★★★★
吉松隆Pf 他 ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 サントラ Ariola/BVCL029 ★★★★★
渡邉一正/日本フィルハーモニー管弦楽団/といぼっくす ASTRO BOY 鉄腕アトム ソニー/SICL51 ★★★★
渡邉一正/日本フィルハーモニー管弦楽団/といぼっくす ASTRO BOY 鉄腕アトム サントラ集2 ソニー/SICL74 ★★★半
外山雄三/NHK交響楽団 朱鷺によせる哀歌 ソニー/CSCR8375-7 ★★★★★
向山佳絵子Vc 白い風景 ソニー/SRCR2480 ★★★★
夢色モビール ★★★★★
田部京子Pf 子守歌 Jroom/COCQ83762 ★★★★
山口多嘉子パーカッション・ランド他 鳥リズム I EMI/TOCZ9257 ★★★★
ミミック・バード・コミック ★★★★
尾高尚忠/読売日本交響楽団 朱鷺によせる哀歌 ASV/CDDCA1021 ★★★★★
岩城宏之/東京佼成ウィンドオーケストラ 祝典序曲「鳥たちへのファンファーレ」 佼成出版社/KOCD2909 ★★★★
パ・ドゥ・シャ(小柳美奈子Pf/山口多嘉子Perc) チシャねこ風パルティータ 佼成出版社/KOCD2518 ★★★★★
4つの小さな夢の歌 ★★★★
プレイアデス舞曲集 IIIa ★★★★
電気ねこの逆襲 ★★★★
外囿祥一郎Euph/藤原亜美Pf  メタルスネイル組曲 佼成出版社/KOCD2519 ○○○○
ヴィースラーFl/小川典子Pf デジタルバード組曲 BIS/BIS-CD-1059 ★★★★
白石光隆Pf プレイアデス舞曲集 II 音楽之友社/OCD0031 ★★★★
レグルス回路 ★★★★
舘野泉pf タピオラ幻景〜左手のための avex/AVCL25076 ○○○○○
舘野泉/平原あゆみPf アイノラ叙情曲集〜左手のための avex/AVCL25138 ○○○○
4つの小さな夢の歌〜3手のための ○○○○
プレイアデス舞曲集 IV ○○○
ゴーシュ舞曲集〜左手のための ○○○○
3つの聖歌〜左手のための ○○○○
子守歌〜左手のための ○○○○
外山雄三/NHK交響楽団 L1982 朱鷺によせる哀歌 キングレコード/KICC2015 ★★★★★
ザ フルートカルテット さえずり鳥ブログ EXTON/OVCC-00056 ★★★★
藤岡幸夫/東京フィルハーモニー交響楽団/三村奈々恵Marimba L2011 マリンバ協奏曲「バードリズミクス」 放送音源/CD-R ★★★★半
田部 京子、小川 典子 Pf ランダムバード変奏曲 放送音源/BD-R ★★★★半
藤岡 幸夫/東京フィルハーモニー交響楽団/須川 展也A-sax 小柳 美奈子Pf 小林 洋二郎Pearc サイバーバード協奏曲 ★★★★半
藤岡 幸夫/東京フィルハーモニー交響楽団/舘野泉Pf 大河ドラマ「平清盛」から「テーマ曲」「屹立」「戦闘」「夢詠み」「決意」 ★★★★★



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