ワイル(1900−1950)


 各種のミュージカルやオペレッタ「三文オペラ」の作曲で高名なヴァイル(英語読みワイル)は、若いときはブゾーニに師事し、マーラーストラヴィーンスキィシェーンベルクに影響受けた純音楽を書いていたが次第に劇音楽に感心が移った。が、20歳のとき秀作で第1交響曲を書き、アメリカで亡命してすぐに第2交響曲を完成させそれはワルター指揮のNYフィルとアムステルダムコンセルトヘボウで演奏された。オランダでの演奏ではナチスの激しい妨害にあったという。


第2交響曲(1935)
 
 ナチス手を逃れアメリカへ亡命してヴァイルからワイルとなったワイルが、前年に完成させた3楽章の交響曲で、解説によると最後の純オーケストラ作品だそうだ。ある種のシニカルな諧謔と絶望が音楽を支配している。

 1楽章は短いソステヌートの序奏からアレグロ。絃楽の導入の後、トランペットのうらぶれたメロディーが印象深い。すぐに絃楽合奏でアレグロになる。激しい不協和音となんとも突き抜けられないモヤモヤが不安や焦燥を表している。次いで木管が憂いを帯びた第2主題を奏でる。展開部ではそれぞれの主題が取り扱われていると思うが、そんなに変形しておらず、分かりやすい主題がそのまま取り扱われ何かのサントラのようなイメージがあって、聴きやすい。音楽は再現の途中でいきなり打ち切られる。

 2楽章も「三文オペラ」にも通じるドラマティックな幕開け。全体にラルゴだが葬送行進曲なので劇的な展開を見せる。ここらへんがマーラーに刺激を受けた部分だろうか。

 3楽章は軽やかなアレグロから始まるが響きはけっこう辛辣。しかしここまでくるともはや三文オペラと何ら変わらんwww

 誰か歌ってくれwww

 この木管の旋律にそのまま歌詞がついてもぜんぜん違和感が無い。どんどん速度を増し、あたふたしたまま、唐突に集結する。









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